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あなたの中にある「種」、見つめてみませんか?【「箱」による考察③】

【「箱」による考察】とシリーズを組んでみましたが、書籍シリーズの好きなところを、好きな理由と一緒にご紹介しようと思います(*'ω'*)


今回はシリーズ2作目です!!

2日で人生が変わる「箱」の法則 決定版 / 人間関係のモヤモヤを解決するために
(アービンジャー・インスティチュート著 門田美鈴訳 祥伝社)

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※※ ご覧になれない方はこちらをご確認ください ※※

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自分の小さな「箱」から脱出する方法』シリーズ2作目。
原題は「The Anatomy of Peace」で直訳すると「平和の解剖学」ですね。
哲学書なので、わたしは一読してしばらく放置していましたが、最近再読して、この本好き!! と感じています。

こちらは決定版が出ていますので、これから購入される場合はぜひ「決定版」をお求めください!!
ストーリーの中に組み込まれた「箱」の概念が最後に補足としてまとめられています。
ストーリーに組み込まれた「著者の伝えたいこと」を読み取れる方には不要かもしれませんが、まとまっているほうが理解しやすい方には「決定版」がおすすめです♪

世界中に存在する、家庭で発生する問題、信仰の違い、戦争において起きていることなどをベースに、「相手は”人”である」という視点で考える本です。


今の世の中、諍いだらけに感じませんか?

人も情報もグローバルに瞬時につながれるようになったことで、世界のどこかで起きた諍いが世界中に広がる、という場面がいくつも発生しています。
このことは、人と人が関わる以上、国とか国籍とか人種とか宗教とか性別とか……いろんな違いに関わらず、似たような問題が発生している、ともいえるのではないでしょうか。

本人たちが望まないのに、社会的歴史的な諍いが大切な人との関係性に影を落とす、ということが、今もたくさん起きています。

個人的には「相手を”人”として見る」ことでより良い関係性を築きたいのに、過去から脈々と続く社会的な偏見によって、縁を切られてしまった……。

生物学的には一定数存在することが明らかになっているにもかかわらず、社会制度の規定に反するから、という理由だけで、冷たい目で見られたり、人権が守られない状況に陥ってしまっている……。

個人と個人の関係性の中に、他人が持つ偏見や常識と言われるものに巻き込まれて関係性が断ち切られる、権利が侵害される、というところが感覚的に理解できない!! と切り捨てたくなります……(-_-;)
でも。
ドラッカー先生は「明らかに間違った結論に達している人は、自分とは違う現実を見、違う問題に気づいているに違いないと考えるべきである。もしその意見が知的で合理的であるとするならば、彼はどのような現実を見ているのかを考えなければならない」(『経営者の条件』 204p)とおっしゃっています。
相手に見えている現実を考え、理論的に考えないといけないんですよね……難しい……。


事例を一つご紹介します……

この「箱」シリーズで読書会をすると、「相手は”人”である、と考えたり行動したりしたら、いま世界中で発生している様々な問題は起こりうるのか」という疑問が寄せられます。
2日で人生が変わる「箱」の法則 決定版 / 人間関係のモヤモヤを解決するために』48pに、1187年エルサレムを奪還したサラディンのエピソードがあります。

「サラディンが戦いに勝利したのは、心が平和だったからです。」

正直、うまく説明できません(;^_^A
サラディンは「相手を”人”として見る」ことを当たり前としていて、だからこそ人々が彼を慕い、敵対する相手であっても彼に助けを乞うことで救いを得られました。
このエピソードを知ると、なぜ今、こんなにももめ事があふれているのかわからなくなるんですよね。

常に、周りの人たち全員を”人”として扱うことが難しい場面が出現します。
でも相手も自分と同じ”人”であると意識し続けることはできます。
相手を”人”として扱えない瞬間があったとしても、「次こそは」と意識していれば、あなたの意識は変わります。
意識が変わればあなたの周囲に対するとらえ方が変わります。
あなたが大切にしたいと思っている人との関係がうまくいっていなければ、ご自身が、相手のことを”人”として扱っているかどうか振り返ってみてください。
相手が何を望んでいるか想像してみてください。
変化を生み出すのはあなたです。


お助けツール出現!!

ちなみに。
哲学なんて難しすぎて無理……と思っていたわたしに、お助けツールが現れました!!

「差別はいけない」とみんないうけれど。』(綿野恵太 著 平凡社)
この本も、わたしにとって決して読みやすい本ではありませんでした(;^_^A
表紙にも記載された文言のとおり「本書は反発・反感を手がかりにして、差別が生じる政治的・経済的・社会的な背景に迫って」いきます。
解決策にも踏み込んでいたら、と期待していたのですが、そこまで読み取れず……一部消化不良の感は否めませんが、それでも、差別の種はわたしの中にもある、と気づけたことが大切な一歩だと感じています。
この背景を知って、ここからどうする!? というスタート地点にやっと立てました。

もう一つはこちらのテレビ番組。
NHK『昔話法廷』です。
昔話、子どものころは当たり前だと思っていましたが、主人公の残虐性が強いし、差別が背景にあるので最近は読まれなくなったと聞いたことがあります。
「ヒーローなら相手を敵とみなして殺してもいいの?」と聞かれたら、答えられません。
裁判員制度に昔話を掛け合わせて、正しさとか正義とかでは語れない、答えのない問いを投げかけられます。


行動ではなく、意識を変えるから起こること

読まれた方の感想に、「一人だけ行動が変わっても辛いだけかも。」とありました。
確かに( *´艸`) ドラッカーを読んでも、仲間がいないので行動しようにも反発が大きすぎて心が折れる場面に何度も遭遇しました。
相手を”人”として扱う、と意識していると、相手の反応が願ったものじゃなかったとしても「なぜ相手はいまこんな反応をするんだろう?」と相手の抱えている想いに意識が向くようになるので、そんなに辛くないですよ♪
それが行動を変えるのではない、「意識を変える」ということの本質なのかもしれませんね(*'ω'*)


サークル始めました♪

この場で、時事問題を「箱」の概念で考えてみる、とかやってみたいなぁと妄想中です( *´艸`)
もしよろしければご参加ください♪


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縁箱
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