見出し画像

中国で食材と戯る。(1) 連子鯛

( 私が中国という国、土地で扱ってきた食材たち )
  ある時は店の為、ある時は自分の食事・好奇心の為。
ある時は、海外からの輸入物、日本からの輸入物、もちろん現地の魚、肉、野菜。
ある時は ”試行と錯誤”、ある時は ”創意と工夫”、そんなこんなで続けてきた、自身の調理と撮影。
仕事であり、趣味であり、日常であった 私のライフワークアーカイブです。

寄稿にあたっての自身のコメント 

 

" 連子鯛 レンコダイ "= キダイ  2014.3  ( Weixin 投稿済み )

 日本では、形状、色合いの違うこの鯛を” 真鯛(マダイ)"とは分けた名前で呼ぶが、中国ではひとまとめに " 红鲷鱼 hong diao yu ホンディオユュ "、又は " 红加吉鱼 hong jia ji yu ホンジャージーユュ"と呼んでいる。

 普段見かけないが、ふと仕事前に訪れたローカルの菜場(ツァイチャン=市場)の魚屋に使えそうな鮮度( 中国沿岸から内陸150km以上離れた常州では上等)のものを見つけ、春を感じ購入。
輸入物の魚より、扱いはざっくりしてるが、間違いなくその日の朝、浙江省あたりで揚がったものと思われる。

” 連子鯛の雀寿司 "

酢で締める
雀寿司


 この連子鯛で20cm弱の大きさでしょうか。和歌山の雀寿司なら6cmくらいの小さな鯛を尾をつけてコロンと握り雀の姿に似せた寿司を” 雀寿司 "と呼ぶようで、
大阪や京都の棒寿司なんかは、大ぶりな鯛を使ったものでも、その皮目が表面にあればこの柄を指して " 雀寿司 "と呼んでいるようです。


” 連子鯛の釜飯 "

頭、中骨は自宅にて


塩焼きにした頭


米を浸水させてスタンバイ


鯛出汁に塩焼きの頭を載せて


炊き上がり



" 連子鯛の煮付け "


これは店で。


 まぁ日本人としては直接、刺身を楽しむ鮮度ではないが、色々と料理には使えそうである。でも、滅多に並んでない連子鯛でした。

いいなと思ったら応援しよう!