見出し画像

北京へ。



北京 2012年8月の旅の思い出。       Weixin 投稿済み

 この旅についても大量の写真を撮影していたが、データが丸ごと盗難に遭っており、自身の中国SNS ウェイシン投稿より抽出して記事を書く。内容の薄いこと、ルート順不同など、ご理解ください。

常州北駅、北京王府井

 中華人民共和国の首都 " 北京 bei jing ペキン "に行きました。
おそらく3泊4日で。あまりにも資料が残っておらずそれすら確認しきれない。。
生活拠点、常州から新幹線で5時間半ぐらいか。

 故宮博物院、天安門まで歩いても近い、王府井歩行街の近くにホテルをとりました。人口約2200万人の大都市、当然、高層ビルは立ち並びますが、
さすがお城の周り、北京の中心位置にあり、景観を保つために格別大きなビルはありません。重要拠点を見下ろすようなことをさせないのは世界共通のこと。

天坛 tian tan ティエンタン” は明から清にかけて、皇帝が天に対して祭祀を行った祭壇。世界遺産登録されている。



 北京に着いてからというもの、歩いていると至る所で見かける、
酸奶 suan nai スァンナイ "。
これは飲むタイプのヨーグルト。圧倒的販売箇所の多さもさることながら、2008年にオリンピックを開催した街のイメージを払拭する、この灰色のおぼこい素焼きの容器、そして共産国を全面に押し出すかのような可愛さのかけらも無い牛のパッケージ。密封性悪そうなパッキング。

 どこをとっても、心惹かれるのは私だけか?いや、圧倒的な販売網でそこら中の人が飲んでいる。 北京、一番最初に気になったのはまさかのヨーグルト。

 早めの段階で1本いただく。1本5人民元(当時75円相当)。
前述のネガティブな情報が多すぎたのか、ギャップなのか、” 美味い!"。
本当に美味しいと思った。
甘味、酸味、バランス良し。風味良くコクがある、それでいて全然くどく無い。
個人的に大絶賛!。
少し、歩いて人通り落ち着くあたり、1本3元(45円)やん。やってもうた 観光地あるある。そこ以外で5元のヨーグルトは見かけなかったりして。

 北京は、世界遺産も多く存在して世界から旅行者が集まる。旅行者相手のぼったくりこの時点では存分にありありで。
私は上海に住んだことがあるが、外国人相手の交渉駆け引きは北京ほど泥臭くない感じ。 首都北京やるな。 長距離のタクシー交渉など結構、骨が折れる。

 ヨーグルト、後日もう1本いきました。最高。0〜4℃保管と書いてるのに、夏日でも常温で外に並んでいる、もはや圧倒的な販売速度が保証されているとしか考えられない。ブランド表示無いあたり、首都北京が国家の予算をヨーグルトから捻出しているのではないかとさえ思えてくる。
 素朴なパッケージ、環境に良さそうな素材、冷蔵庫も要らない?、無駄な競合相手の存在しないビジネス効率、田舎臭さは狙い通りの。。。
実は早めの SDGs対応? ヨーグルト?

 あかん。ヨーグルトで盛り上がりすぎた。
世界遺産、故宮、万里の長城、この画質で1枚づつしか写真が無いなんて悲しすぎる。怒り。

” 紫禁城 zi jin cheng ズ ジン チェン "=" 故宮 gu gong グ-ゴン "。

 明の時代1421年に南京からの遷都を受け、清が滅亡するまでの500年間、皇帝の住む場所だった。映画 ”ラストエンペラー”の舞台。
現在は、博物院として開放されていて中に入ることができる。広大な敷地に圧倒される。中国産大宮廷建築の一つ。

 ただ、ここの展示物に至っては、残念ながらレプリカばかり。
内戦に敗れた中華民国政府が台湾にオリジナルの国宝を持ち去ったとのことで
(これを知り、台湾にも行ってみようと決意)。

” 万里長城 wan li chang cheng ワンリ-チャンチェン "

 
世界最大の建造物、万里の長城。まとめ記事的な蘊蓄は省略しよう。
観光できるスポットは市内から60km離れている。車で1時間半。
整備されて、観光客に開放されているポイントは決まっていて、その勾配角度から”男坂”、”女坂”なるポイントがあるらしい。
私はよく知らずに訪れて、夏の陽射しを受けながら登山以上の登山のような体験をした覚えがある。登るだけでもかなりのハードさで、それを作る人たちは命が必要だったと察しが付く。。。
写真がない 凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹凹 長城。


 北京の " 小吃街 シャオチージエ ” も地方と変わらず大盛況。
小吃 xiao chi シャオチー "= 日本語で”軽食”との表現が多いが、シャオチーの範疇は広く、しっくり来ない。

 自分なりに表現してみると、お手軽メシ、便利なおやつ、簡単なツマミ
面倒なことに、三拍子揃えてやっと、” 小吃 " を言い表せている気がする。

そんなシャオチー、北京では品揃えが、上海や常州で見かけないものが多く面白い。写真は2枚だけ。左が” 蝎子 xie zi シエズ ”=蠍(サソリ)、
                                    右が" 牛杂 niu za ニュウザ- " =牛の内臓混合。

 通りに風が吹き抜けると、それはまるで日本の時代劇で見るお祭りの風車(かざぐるま)。一斉に屋台の串に刺さった何かがサワサワっと微かに音を立てて動く感じがします。そう、綺麗に一斉に動き出すそれは、活きたサソリ。
オーダーを通すと串をさっと油に潜らせ、そのまま鉄板へ。アイロンのようにコテを押し付けながらウラオモテ。 カリッと焼けたサソリ串の完成。

 ニュウザ-は、ミノ、ハチノス、センマイ、ギアラ、などを主体にあらゆる内臓類が入ると思われる。程よく噛みほぐせるくらいに煮込んで細切りにしたものを混ぜてある。味は確認してないが、牛皿みたいにどんどんよそって並べている。

外人バーも朝まで音楽を鳴らし、賑やかな北京。。。


、” 炸酱面 zha jiang mian ザージャンミェン"。

立派に” 北京菜 bei jing cai ベイジンツァイ "=北京料理の一つに数えられ、
中国十大麺料理の一つにもなっている。農民の反乱を指揮した李自成の軍が北京に入り明朝を終わらせた時に生まれたとの説があるらしい。

もし本当なら北京生まれのこの面はすでに380歳、日本では江戸時代前期のもの。
立派な中国の伝統食である。定義として、
1.  混ぜ麺であること。(手延べの面ではなく、絡みやすい切り麺)
2.  豚肉と生姜やニンニクを油で炒め、大豆味噌、甜麺醤(小麦で作る甘く黒い味噌)で調味し、炊き上げた肉味噌を載せること。
3.  載せる具材は季節に応じ変化する。
 が、挙がる。 あと、暑い時には水で冷やした麺で、寒い時には” 锅跳儿 guo tiao er グオ ティオア- "=" 釜揚げ "の麺で、なども。 今や広東省、韓国、日本、広く伝わり、派生し変化したものが数多くある。

 北京で私が食べたのは夏なのに熱い麺、別椀に入ったザージャンは常温だったと思う。油の浮いたようなそのザージャンをかけるのだが、” 面码儿 mian ma er ミェンマ- "と呼ぶ細切り野菜などの具材がバランスをとる。甘くない味噌の味と赤身の生の大根とも相性が良い。旨みあるが油っこく塩気あるその醬(ジャン)を、豆もやし、枝豆たちで整えている、これも美味しいと思えた一品。

※ ラーメンのトッピングの麻竹が ”メンマ” と呼ばれるのは “ 面码儿 ”に由来する説もある。


 天安門には毛沢東の遺体が安置されている毛首席記念堂があるが、もう人が多いし、荷物検査で大変な行列になるし。特にイベントがなくとも、常に厳重な警備体制が敷かれているのを感じた。
これは、絶対に周りにビルは立たないと再認識。。。


 北京オリンピック開催時に、見える場所優先で街を整え、発展させたようですが、2012年でもちょっとした通りの裏一本あたりはまだ、それまでの原風景と変わらないような場所がたくさんありました。
旅の朝飯はこんな素朴な感じがいい。旅情というやつです。

” 豆腐脑 dou fu nao ドウフナォ"
 汲み出し豆腐です。ニガリ打ち、火加減を調整して作られたやわやわな豆腐。スープではなく、お湯に醤油、酢をさしてある程度の味。ラー油、刻んだ搾菜を入れて食す。
日頃、油っこい料理ばかりの印象の中国人、朝食に温かい豆乳飲んだり、こういう温かい大豆食品を日常的に摂ることで対策ができているようだ。

 北京旅、当然 ” 北京烤鸭 bei jing kao ya ベイジン カオヤ- "=北京ダックも食べたが、観光地で完全ファーストフード化されてしまっている有名店のそれは、何の感動もなく、むしろ腹が立つ食べ物と提供システムだったので書かないことにする。

それより、帰国前に私自身が挑戦した北京ダック作りの記事を上げようと思う。
その時にまた。。。
          
                                以上

▼  記事を追加しました。自家製北京ダックに挑戦。。。




いいなと思ったら応援しよう!