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岐阜へ。 ギターと鮎を求めて (3)

2023年9月3日。岐阜入り3日目の快晴。
岐阜旅、二つ目のテーマ、鮎を喰う。

長良川のヤナを目指す。
 ” 簗(ヤナ)” それは、竹などを組んで川に仕掛けられた鮎獲りの罠のこと。

 若い鮎が春から夏にかけて流れに逆らうように上流へ向かい、
清流で成魚となった鮎が産卵の為に下流域を目指して川を下る。
特に大雨で増水した水が引く時に乗じて一気に川を下る鮎の大群が発生することもあるのだとか。”落ち鮎”と呼ばれる下りの鮎 、それを捕まえるための仕掛け=”ヤナ”と呼ぶスポットが、岐阜の一級河川である長良川には点在する。

 それぞれの”ヤナ”ごとに、仕掛けを設置する時期も、上り、下りの仕掛けも違うようだ。 数箇所、ネット検索で当たりをつけてホテルを出る。
昼時に鮎に辿り着けるように、気ままな晴天ドライブに出発だ。


洞戸観光ヤナ

岐阜県関市、長良川の支流にあたる板取川のほとりにある洞戸(ほらど) のヤナ。
可児市から約90km, 1時間半で到着。
この日は日曜日で、夏休み明けにも関わらす家族づれ、多くの人で賑わっている。
駐車場も300台のスペースとあるが、ほぼ満車。入れ替わり立ち代わり。

下りのヤナ 大きなザルを構えて下る鮎を待ってる感じ

 駐車スペース300台満車で、写真に人が写っていない?
実はこの仕掛けと川の流れを横目に、食事できる屋内スペースがある。小上がりやテーブル席が用意された、吹き抜けの開放感ある小屋でみんなこぞって鮎を食べている、さらにその横には大型テントのスペースもあり、ビアガーデン的雰囲気でこれまた皆が鮎を食べている。 全ての人が鮎を食べている。。。。

 鮎を食べる大群の人。その光景も圧巻であるが肖像権もあるし、写真は控えた。

杉ケ瀬ヤナ

 情報があまり岐阜県郡上(ぐじょう)市のヤナ、
洞戸から今度は長良川を75km,1時間ドライブしてさらに上流へ。

高速を降りて、小さな農道を行く
何やらさびれたポイント?
今度は周囲に飲食スポット無しのヤナ

 先ほどの観光ヤナとは違う感じのスポット。漁をする為だけのヤナって感じ。
人がいないし、駐車場とかも無い、観光者は来ないのだろう。

ちゃんと仕掛けに対して流れが作ってある

川の中には、腰まで浸かった釣り人達がちらほら、自分も足を浸し、暫し風にあたり、せせらぎを聴く。
 人気(ひとけ)のない贅沢を味わう。裏返して、人が来ないところ即ちメシ食うところが無い。すでに午後1時、お腹が空いてきた。
ポツンとマニアックな郷土料理屋とかないかと探すが。。。

天然鮎料理 みやちか

 検索して、同じ郡上にある鮎料理店をヒット。杉ケ瀬ヤナからそのまま長良川を美濃方面へ下ること約25km, 30分。川のほとりのしっかりとした作りのレストラン。数十台の駐車スペースもあり、午後2時過ぎでも行列待ちの大繁盛店。天然ものを出しているというので、此処でキマリ。

由緒あるヤナ場らしい。

店内広く、日差しを気にしてクーラーの効いた室内を選択する人もいるが、せっかくの天気、テラス上で風と音を楽しみながら。

コースお品書き
活き造り 口がパクパクしてる

 ドライブ一人旅の宿命、もちろんノンアルで。
”うるか”で日本酒やりたかったな。大鮎の塩焼きはさすが天然物、しっかりとした尾鰭。流れを上った成魚の丈夫な中骨。そして気に入ったのは、”フライ”。
フライ? と侮ることなかれ。良い鮎を抜群の鮮度でフライにしたら、もう。

 日頃も、ピチピチものでフライを揚げることに取り組むべきだと思った。
ついつい、パン粉で揚げるという包容力のある調理法にかまけて、材料がアバウトな選択になってはいないか? この鮮度で作ると、天ぷらとタメだな。
いかん、旅の話。。。

”うだつの上がる街並み”

 そして食事の後、川を下るように30分程ドライブ。そこは美濃市、うだつの町並み通り。江戸〜明治の商家が並ぶ風景。
”うだつ” ーーー屋根の両脇を高く作り、防火壁として備えた物。お金持ちしか造れなかったから、”ウダツが上がる、上がらない…” なんて言い回しになったとか。

うだつ

 時間があるので、ここから可児市を抜けて、土岐市にも寄り道。道の駅で土産物を少し見繕い、一つ欲しかった志野のぐい呑みを購入♡ この夜は、岐阜駅近くにホテルをとった、岐阜料理が食べたい、そして日本酒も。

岐阜駅へ向かう

毎日空の写真が撮りたくなる
岐阜駅近く ホテルからの夜景

さて、食事へ出かけよう。   


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