あらゆるもの(21)

 ここにあるわたしの世界を今表すために、何ができるか?
考えている。
そのためのゆるぎない魂の果てにある、どこかの楽しみに満ちた世界存在。

心の時代にゆっくりとつかまえていく花の蜜。

わたしたちはとても喜びに満ちている。

どこかにある世界そのものを真面目に感じている。
いや、そこまでではない。

夜までではない。
静かに寄らされたわたしたちの世界。
たちのぼる形。夜の帳。
始まりの海。
どこかに行っているわたしたちの心。
空へと帰っていく大地の果て。
自らの求めた悲しみの大地。
不思議な物語の終わり。
週末に混じっていく波。
空を見下ろす太陽たちは、光そのものを超越しているのか?

彼らの世界はどこかに埋もれている。
その物語が、昇天するための壁。
どこかへ行ってしまった。
壊れていく空の道。
どこまで行っても明らかな嘘。
ためらいがちに事実を知る。
わたしたちの世界。

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