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「日本の家畜とヒトの共生の歴史:つかず離れずの関係が未来のヒント?

家畜の歴史をひも解けば、古代日本人の暮らしぶりや文化が見えてくる。イヌやネコ、ブタなどの動物がどのように使われ、どんな役割を果たしてきたのか。現代社会の食料問題や気候変動に対処するヒントも、この「つかず離れず」の関係にあるかもしれない。

#日経COMEMO #NIKKEI


家畜はいつ日本にやってきた?

日本列島に最初に持ち込まれた家畜はイヌ。約1万年前の縄文時代から共に暮らしてきたんや。縄文時代のイヌは、狩猟のパートナーとして大切にされていたらしい。骨折が治った痕跡も見つかっていて、傷ついたイヌを手当てするくらい大事にされてたんやな。

それが弥生時代になると、稲作が始まって人々の生活が変わった。イヌも変化して、丸顔で頭が短い形状のイヌが韓国から持ち込まれたとされとる。でも、弥生時代の遺跡ではイヌの骨が散乱している例が多く、食用にされた痕跡もある。縄文時代と比べると、イヌへの扱いがちょっと違ってきたんやな。

ネコとブタ、日本での意外な役割

ネコが日本にやってきたのは平安時代。稲作とともに持ち込まれたって言われてたけど、実は仏教の伝来が関係してるかもしれん、いう話や。お経を守るためにネズミ除けとして大陸から連れてこられたんちゃうか、という仮説が出とる。現代の「癒しのペット」とはまた違う役割やな。

ブタについては意外な事実があって、弥生時代に本州へ持ち込まれたものの、奈良時代には姿を消してもうたんや。都周辺から順に飼育の形跡がなくなっていったらしく、食用に特化したブタは日本の文化には合わんかったんかもしれん。仏教や神道の影響で、家畜を食べることが「けがれ」と見なされたんやろうな。

品種改良せえへん日本の文化

海外では家畜を用途別に品種改良してきた。羊を追うボーダーコリー、穴を掘るダックスフント、さらには食用のチャウチャウまで。ところが日本では、家畜の品種改良はほとんど行われへんかったんや。これは、日本独特の「つかず離れず」の文化を反映してるんかもしれんな。

イヌにしても、海外のように特定の目的のために育てられることは少なく、むしろ「一緒にいる存在」みたいな位置づけやったんやろう。これは、人間と自然との共生を大事にする日本人の価値観が背景にあるのかもしれへん。

未来へのヒント

現代社会では、気候変動や食料問題の影響で、家畜の利用を見直そうという動きが出てきとる。そんなとき、古代日本の「家畜とのつかず離れずの関係」が参考になるかもしれへん。必要以上に家畜を増やさず、共に暮らしながら資源を大切にする考え方やな。

「昔の人が大切にしてた『距離感』を見習うことで、持続可能な未来が作れるんちゃうか?」なんて思わせる家畜の歴史。ミカン箱片手にこんな話をしながら、未来を考えるのもおもろいかもしれへんな!

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