水彩画研究ノート【水彩紙に線をトレース方法 補足】
こんばんは!風夜です。今回は水彩紙に線をトレースする方法の補足記事です。
▶水彩紙に線をトレースする方法 その2
▶水彩紙に線をトレースする方法 その1
▶今までの水彩画研究ノートはこちら
自作転写シートをおススメする理由
【市販のカーボン紙を使った実験】
前回の記事に自作転写シート(自作カーボン紙)の作り方について書きましたが、カーボン紙は作らなくても市販の使えばいいやん!!そっちのほうが楽やん!! と思われる方が少なからずいらっしゃるのでは!?そんなわけで今回はこちらの3つの紙を使って実験をします。
1.自作カーボン紙
2.市販カーボン紙
3.チャコペーパー
ついでにチャコペーパーも試してみましょう✨チャコペーパーは本来、布に転写するシートですが、意外と使えるかもしれません。
水性なので「水で消える」とのこと。本当かな!?
①バラの写真をトレース
さっそく実験開始。バラの写真を使ってトレースしてみましょう。
トレースした結果はこちら!だいたい同じくらいの筆圧を心掛けました。
自作と市販はこのくらい濃度が違います。濃い方が良いのでは~と思われるかもしれませんが、鉛筆線は水彩絵の具を上から塗ると消せなくなるので、濃すぎると輪郭線が悪目立ちしてしまいます。
ちなみにボタニカルアートの鉛筆線は2Hくらい。すごく薄く描きます。
意外とチャコペーパーの質感が、色鉛筆みたいで柔らかくて良いなと思いました。成分は【紙、顔料、ワックス、活性剤】とのこと。色鉛筆の成分が顔料(染料)、ワックス、糊、タルク(滑石を粉末状に砕いたもの)なので似てるのでしょう。
②線を消してみる
今度はどのくらい練り消しで消せるかを検証。トレース後、修正したい場合に消せないと怖い!
結果はこんな感じです↓ 自作カーボン紙はさくさく消えます。市販カーボン紙は濃い割には結構消せました。ですが、部分的に水彩紙の中に色が入り込んでしまって取りにくいです。チャコも色が淡いピンクなのでそこまで目立ちません。
③水を塗ってみる
実験の最後に水を塗ってみましょう!!
ちゃ子マジで消えた!!!!!!
ちゃ子、水を塗ったら、ワックスのせいか少し水をはじきます。しかも紙がうっすらとピンクに染まりました。結果として水彩画のトレース紙とは使い道はなさそうですが、可愛いので許そう!!
この実験を見てお分かりになったかと思いますが、水彩用紙に線をトレースする場合は、カーボン紙を自分で作ることをおススメ致します。やはり、水彩紙には目立たない淡い鉛筆線が合いますね✨
以上、カーボン紙を使った実験結果でした。