転職をきっかけに浦幌へ引っ越しました。
こんにちは、ふうこです。
今年の春に三年勤めた会社を辞め、株式会社リペリエンスへ転職しました。
先日まで札幌に住んでいましたが、先月末に浦幌町へ引っ越しました。
今回はそんな転職・移住のお話をしたいと思います。
道東との繋がり
北海道日高町で育った私は釧路の夕日に一目惚れ、そのまま釧路公立大へと進学。
2019年に卒業した。
(その経緯はこちらに詳しく書いてあります。)
就職を機に苫小牧に引っ越した。
そこから一年半後に転勤で札幌に一年半住んだ。
やっぱり釧路とかかわりたい
苫小牧で就職したものの、地域のプレーヤーとの接点がなく、
苫小牧という街に関わりたいと思いながらもなかなか動けずにいた。
会社の同期は30人のうち20人が苫小牧にいて、みんな仲がよく、
頻繁に集まってはダラダラ過ごし、遊ぶのに夢中だったということもある。
まぁ、別に苫小牧に関わらなくてもいいか。
卒業後、一度釧路に遊びに行ったものの、初心者の運転では遠く感じた。
こうやってなんとなく遠ざかっていくのかなぁと思いながら社会人一年目を終える。
社会人二年目。仕事にも慣れてきて、生活に物足りなさを感じるようになる。
当時、先輩との仲も険悪だったこともあり(※その後和解しています)、
あれ私って何をやりたいんだっけと考えては、いや今の仕事は楽しいしと言い聞かせるように。
そんなとき見かけたのが.dotoアンオフィシャルガイドブック。
大学の時にイベントで関わっていたクスろも載っていて、
それ以上に私の知らない道東がたくさん詰まっていた。
釧路や道東の情報はシャットダウンしてなるべく距離をおこう、羨ましい気持ちが出てきちゃうから見ないようにしようと思っても、無意識に調べてしまう。
…やっぱり釧路が好きだし関わりたい!
そんな気持ちが高まっていたころ、転勤で札幌へ引っ越すこととなった。
そのタイミングでコロナが北海道に広がり出したこともあり、札幌での暮らしは思った以上に孤独で、会社と家の往復の暮らしに不安ばかりが募る日々を過ごす。
ますますSNSをチェックするようになった。
2020年1月にクスろが行なった新年インスタライブで、これからメンバー募集をするという話を聞き、メンバーのかしこさんにすぐ連絡した。
羨ましいと外から指を咥えてみているのではなく、加入したい気持ちを素直に伝えて、やれることを頑張りたい。
そのままメンバー募集に応募し、まずはサポートメンバーとして市民団体クスろに加入することになった。
初めての浦幌
しかしコロナ禍ということもありなかなか現地にも行けず、リモートでできることは限られた。
新規加入のメンバーはみんな面白い人ばかりで、それぞれ個性を生かしていた。対して自分は?
何も貢献できていないもどかしさもあり、加入から半年後、古参メンバーのこうすけさんに相談した。
釧路に行って現地メンバーを手伝った方がいいのか、と焦る私にこうすけさんが、
「連休に時間があるなら、浦幌に行ってみれば? ありさにまだ会ったことないでしょ?」
と提案してくれたのだ。
そうして私よりも少し前に加入していたメンバーのありさに会うために、オープンしたばかりのハハハホステル泊まりに行くことにしたのだった。
その時オーナーの小松さん、スタッフのありさ、同世代で当時地域おこし協力隊をしていたえいふう、全員とはじめましてだった。初対面で緊張していてその時はあまり話せなかったものの、おすすめのお店をいくつか教えてもらったのでそのうち気になったところに行ってみた。
ジャズが流れる喫茶松屋
好き!ってなった。お気に入り。
居酒屋凪
一人で静かな街を歩きながら、初めてなのに懐かしい感じがしてなぜだか地元を思い出した。
星空の綺麗さ。空気のおいしさ。草木の香り、鳥のさえずり。
また来たいな、きっとまたくるだろうなと思いながら帰った。
その後はクスろにも以前よりも関われるように。
米町ふるさと館の運営で、リモートメンバーとして調べ物をしたり、
週末あおぞら商店(お野菜のマルシェ)の手伝いに現地へ行ったり、
リモートでラジオに出演したり、
少しずつクスろでできることも増えてきた。
そしてやっぱり釧路に帰りたい…と思いはじめる。
またドット道東の第二弾ビジョンブックのクラファンをお手伝いリターンで支援したこともあり、道東の人と関わる機会も増えた。
コロナ禍の札幌に暮らして
秋頃、NoMapsというイベントでNHKのローカルフレンズという番組のトークセッションがあったので観覧したりした。札幌にいながらもなにか地域に関わる方法があるかも、やっている人たちと関わりたい、と思って行動を起こし始めた時期でもある。
こっぺさんが「やりたいことはね、後悔しないようにやってみることよ!」と激励してくれて、やりたいことをちゃんと考えるようになった。
私の本当にやりたいことはなんなんだろう?
ここでの出会いからその後いろいろ繋がっていたので行ってよかったな〜。
11月には上川町にPORTOという場所がオープンしたのでクスろで視察に行ったりもした。
前日に上川と浦幌の教育に関するイベントがあるということで前乗り。
イベントの中身が最高だったのでnoteも書いています。
上川、アツい! 浦幌、めっちゃいい!と感激した。
町の取り組みや2人の活動を詳しく知れてよかった。
そうやっていろいろな動きを見たときに、ふと
「あれ、私ってなんで札幌にいるんだっけ」
と思うようになる。
たしかに会社の業務は楽しく、仕事は絶好調。
部署の先輩にも恵まれ、ストレスなく幸せに働いていた。
しかし、やりたいことを相談してもなかなか機会をもらえなかったり、
今のままでいいんだろうかと感じ始めているタイミングでもあったのだ。
転職したいかも? いや、まだやれることをやるべき?
部署の先輩に悩みを相談し、
先輩を巻き込みながら会社内でやれそうなことを提案して、
できる範囲での業務改善を進めた。
うーん、やれることはやりきった。
同時に私が本来好きだったことって釧路にいた時にやっていたことに近いかも?と思うように。
こっぺさんに言われてからずっと考えていた私のやりたいこと。
やっぱり地域に関わりたいんじゃないの。
人と関わらず家と会社の往復だけの今の暮らしは嫌なんじゃないの。
でも、釧路しか知らないのにすんなり釧路に帰ってもいいのかなという葛藤も。
浦幌町や上川町を見て、釧路以外にも素敵な街がたくさんあると知った。
他の地域に暮らしながら釧路に関わってみたらもっと面白いんじゃないかな。
その過程で、地元のことも考えた。
(地元大好きだけどいますぐ帰りたいってならないのはなんでなんだろうをめっちゃ考えた)
タイミングが縁
今後地元とどう関わるかはさておき、少なくとも
「釧路でなく、地元でなく、活動が元気で新しいことに挑戦しようとしているまち」
で何かやれたらいいなぁ、
できれば文章を書いたり地元の人と交流したりお話を聞いたり。
顔の見える関係をたくさん築けるような暮らしがしたいな。
札幌に来た小松さんにそんな話をしたところ、
たまたまこれから求人を出そうと思ってたんだよね、とお話を聞く。
!!!私やりたいです!
ひとまずもう一度浦幌においでよと声をかけていただき、もう一度ハハハホステルへ泊まりに行った。その後、応募、面接を経て無事転職することに決まった。
(残りの札幌の期間も、都市ではなく地域として札幌に関わりたいなと思い、
Seesaw Booksでお手伝いをしたり、
ポッドキャスト「ブックブックこんにちは」を始めたり、
北海道の労働と福祉を考える会の夜回りに参加したり、
札幌もいい街でした。地域としての暮らしがそこにありました!)
そして現在
前職の繁忙期が4月ということもあり、5月の退社まで待ってもらい、
5月下旬、有休消化期間中に引っ越し。めでたく浦幌町民となった。
そして6月から株式会社リペリエンスの社員として働き始めた。
ちょうど働き出して一ヶ月が経つ。
今は「つつうらうら」という浦幌町の就業促進ポータルサイトの担当をしている。
浦幌町の事業者さんの情報、
求人や職業体験に加え、
浦幌での暮らしや職業体験記も載っている。
浦幌でちょっと働きながらちょっと暮らしてみる。
知らない街に転職や移住をいきなりするのはハードルが高いから、
気になった人に浦幌をちょっと体験してもらう。
そんなコンセプトのホームページだ。
各種SNSもぜひチェックしてみてほしい。
https://twitter.com/tsutsuura_staff
https://www.instagram.com/tsutsuuraura_official/
6月に就職し、つつうらうら担当になってからの私は
木下林業(株)さんでの体験をさせてもらったり、
竹田電気(株)さんの見学をさせてもらったり、
掲載事業者さんへ取材にいったり、
(株)ciokayさんでハマナスの収穫体験もした。
浦幌での暮らし
6月19日にはうらほろマラソンがあり、ハハハホステルも出店した。
町のイベントに参加するのは初めて。
引っ越してきて一ヶ月。
少しずつ町のことも知り始めている。
知り合いが新しい人を紹介してくれて、
また新しい知り合いが新しい人を紹介してくれる。
まだ行ったことのない飲食店に行ってみたり、
そこにいる町の人と話してみたり。
始まったばかりの暮らし、まだ慣れないことも多いけど、
浦幌のことをたくさん知っていきたいな。
皆さんよろしくお願いします!
おまけ
フクハラに入っている百均でミッフィーちゃんを買おうとレジに並んでいると
「かわいいね、それどこに置いていたの? 私時間かかるからお先にどうぞ」
と話しかけられました。そんなあったかい町です。
おまけ
すでに前職の同期が泊まりに来てくれた!嬉しい!
来月、再来月も友達が泊まりに来てくれる予定です。BIG LOVE!
おまけ
お世話になった札幌にも関わり続けています。
6月だけですでに3回は札幌に行っている。
7月にもすでに何度か行く予定があります。
引き続き仲良くしてください。