なぜ私たちが全国優勝できたか
なぜ私たちが全国優勝できたか
優勝をただの優勝で終わらせたくないからここにその要因を残したいと思う。優勝というものを結果として受けとめるだけでは3年後、5年後、10年後には中身がスカスカな記憶とでしか残らない。だからその結果までのプロセスや強くて熱い想い、多くの人への心から感謝することにフォーカスしなければならない。
夏の闘いは厳しいことに20人しかメンバーとして選ばれず86人もの部員がいるこのチームでは60人近くが外れてしまう。メンバーに入りたかったのに入れなくて悔しい思いをしている選手がほとんどだと思う。でもそんな中で一緒に北海道にきてボール拾いやタンカ、ボトルやアップの準備そして分析をしてくれた人たちは試合に出れないとわかっていてもチームのためにできることを嫌な顔一つせず汗を流しながら動いてくれた。その姿にピッチでたたかう選手はエネルギーをもらい飛躍することができたんだと思う。静岡に残っていた仲間は練習試合中にも関わらず合間時間に指導者のスマホでライブを見ながら応援してくれた。自分自身もいろんな立場を経験したから悔しさがわかる。でもこれが本当の組織力だと実感した。
これだけ人数が多いと違う方向を向きやすいがその反面同じ方向を向けた時にチームとしての最大限の力を発揮する。それはピッチに立って勝敗をプレーで決める選手と陰ながらでもチームを支える仲間がいるから1つになれるのもの。
ピッチに立つ仲間には試合前に必ず伝え続けたことがある。
「ここにいない仲間の想いを背負って死ぬ気で戦おう」
と
やっぱり忘れてはいけない。なんのために誰のために勝つのかを。
自分自身もなかなか試合に出れずプレーでは貢献できなかったけどピッチに立つ選手の良さを最大限に引き出す声や闘争心を奮い立たせる声をかけ続けた。ベンチにいる選手とは出れない悔しさをエネルギーに変えてチームのために声を出し、とにかくいい準備をし続けられるようにしたし下を向いてる仲間のメンタル面を支えた。試合に出れなくても自分にできるチームに貢献する唯一方法だったから全うした。けどその状況を受け止め取り組めたのは陰ながらに支えてくていた仲間の想いを自分は背負っていたから。
そして決勝戦の出来事。
応援席には東海代表のもう1チームであった豊川高校が分析メンバーと一緒に声を枯らし全力で応援してくれていた。ほんとに当たり前のことではない。このチームは自チームだけではなくて東海でもワンチームなんだと心から感動した。感謝の気持ちでいっぱい。
優勝できたのは同年代の選手だけでなくてやっぱりいろんな大人の協力や応援のおかげでもある。
そしてゴミ拾いという名の運拾い。順心でゴミ拾い拾う人が非常に増えた。運も味方についたのではないだろうか。
けどまだここは絶対王者の通過点。
最恐のSpecial1なチームになるためにも人への感謝を土台としさらなる進化を目指し続ける。
今後とも応援よろしくお願いします!!!