絵を始めるのに”遅すぎる”なんてない①
年上の”おにいさん”が『俺は、もう年だから』って言ってるのを聞いてイラァアアあああっ!としたことがあるんです。
今なら何故イラついたのか少しだけわかる気がします。
『俺はもう年だから(、お前も年相応にしろよ)』
という響きを感じて、すごーく嫌な気持ちになったんだと思います。
でも 本当に ???
空気を吸うように当たり前に続けてきてること
子供の頃から飽きもせずに続けている”絵”。
勉強や仕事で忙しくて一時的に中断したこともあったけれど、辞めることはできなかったことです。
上手い人は星の数ほどいるし、上手い人と比べちゃって凹むことはあるけれど、『下手だから、もう辞める』と思うことはありませんでした。
それって 描くこと自体に楽しさを感じてるから…なんですよね。
継続がもたらすもの
どんなに微々たる差でも人間は成長しているし、変化し続けている…むしろ変化せず、止まり続けるなんてできないと思います。
例えば…
昔は描けなかったけど、今は描けるようになった!
とか
昔とは違う捉え方が出来るようになって表現の幅が広がった!
とか
昔の絵を見返すのは”恥”かしいもあるけれど、自分の成長を目の当たりにしてチョット嬉しくなって、さらなる成長を決意したり。
きっと意義のある事なのだよね
同じ題材の今&昔比較
これまでに何度か同じ題材で描いたものを、並べてみます。
同じ満月の森でも捉え方が少しずつ変わってきているのを感じて頂けると思います。
過去&今の比較をお楽しみください。
先の見えない派遣社員時代の作品
2012年10月19日 制作【夜の森】
1年で派遣切りに2度もあい、心底人生に疲れてしまった頃の絵です。派遣切りからのー、工場バイトからのー、実家帰還となった頃の作品です。
『永遠に夜が続けばいい。朝など来なければいい』と、先が全く見えない時期でした。
回復~開き直り期の作品
2020年5月21日 制作【よるもり】
実家に戻り、心身を休めて少しずつ”心地よい働き方”を出来るようになった頃。画材への恐怖心が無くなって、ノビノビ表現できるようになったかな。クレヨンでのスクラッチアートにしました。
迷いが晴れる&決別期の作風
2022年12月末 リバイバル【夜の森】
↑これが こう↓
同じ人物が描いた作品に思えますか?
こうしてみると変化しないことなどありえないし出来ないと感じます。
この10年、私自身は相も変わらず、人間嫌い(好き嫌いが超絶激しい)で一人で居ることが大好きで、そういうベースの部分は変わっていないけれど、でも大きく変わったことがあります。
それは”他者への期待”をしなくなった(完璧0にはなれてないけど)こと。あと他人の物差し(時代によって変わる、うつろいやすい世間の常識)で自分をはからなくなったこと。
自分が美しいと思う(←見た目のことではない)理想の世界を描こうとおもえるようになったこと。
もう”移ろいの物差し”に戻ることは無いでしょう。
多分。