4M D-RAMの木
インターネット黎明のころ、パソコン通信のBBSへの書き込みした方からその当時どんな雰囲気だったかを聞きます
1993年ごろ主流だったメモリ、4M D-RAMが9個実装された4Mx9 SIMMモジュールは159USDしていたようです。SIMMモジュール価格を9で割ると4M D-RAMのチップひとつあたり17USDくらい。当時のパソコンのメモリ増設といえば共通規格になっておらず、専用のボード等でしかできなかったようです。生産される数の少なさもあって、現在よりもっと高価な印象があったのかもしれません。
D-RAMの価格は半導体のプロセスルール縮小により時とともにかなり下がっていきます。1993年に比較すると容量あたりのコストはおよそ4桁に届くかもといったところで、木に生えるような形での形態での収穫を続けるものだと早々に木が邪魔になっている可能性さえあります。
お菓子の生える木とかは夢のあるもので、時とともに価値が激減するといったことはあまりありませんが、半導体や電子部品となると文字通り桁違いにコストが変化するものなので、あまり夢のないものになってしまうようです。
用語
・高速ページモード / FPM / Fast Page Mode
D-RAM内のページを指定した後、信号線の制御によりページ内データを高速でアクセスできるようにした機能。スタティック・カラム・モードに/CASによるアドレス・ラッチ機能をもたせたもの。
参照:https://www.cqpub.co.jp/term/fastpagemode.htm
・スタティック・カラム・モード / static column mode
D-RAM内の1ページ分のデータをチップ内蔵のS-RAMに読み込むことで、ページ内データを高速でアクセスできるようにした機能。
参照:https://www.cqpub.co.jp/term/staticcolumnmode.htm
・ニブル・モード / nibble mode
D-RAM内に4ビット分のラッチを用意しておき、アクセスがあった場合にラッチにデータを入れておき、信号線制御によって4ビット分をアドレスの指定をせず高速にアクセスできるようにした機能。
参照:https://www.cqpub.co.jp/term/nibblemode.htm
インターネット黎明のころの草の根BBSももりこみつつ、いろんなエピソードをつめこんだ「ちょっと偏ったインターネット老人会へようこそ」を同人誌として頒布予定です。
参加予定イベント
11月6日 おもしろ同人誌バザール@神保町2022秋
11月20日 第七回技術書同人誌博覧会
同人サークル BLACK FTZやってます twitter @black_ftz
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