インターネット黎明のころ、パソコン通信のBBSへの書き込みした方からその当時どんな雰囲気だったかを聞きます
ディスプレイがLCDやOLEDになる前はブラウン管のディスプレイが使われていて、ブラウン管の種類に長残光タイプというものがあったようです。探さないといけないほどレアなものだったのでしょうか。
コメントによるとX68000において、特殊な画面モードを使うためだけに役立つもののようで、かなり一般的な用途とは違うようです。使っていた方が満足していたなら良かったのかも。
用語
・残光
蛍光体などに電子をあてるなどの刺激を与えると光り、刺激を止めても少しの間は光り続ける現象の事。ブラウン管の表示面には蛍光体が塗布されており、電子ビームを蛍光体にあてて光らせることにより画像を表示する。用途によって蛍光体を調整し、光をどの程度の時間維持するかの残光の程度を調整する。レーダーなどの表示や、オシロスコープでは輝点を長く表示するために長残光蛍光体が、フライング・スポット・スキャナ管というテレビ放送などでフィルム上の画像を送るために使用されるものは短残光蛍光体がつかわれている。テレビ用は中程度の残光蛍光体が使用される。以下は長残光ブラウン管の様子がわかりやすい動画 https://www.youtube.com/watch?v=PGJ2yNAJByI より
・EPSONの長残光ディスプレイ
EPSONが販売していたパソコンのサイズに対応した15インチのCR-5500と、少しサイズの大きい17インチのCR-7700などがある。
・水平同期周波数
ブラウン管はビームをあてる1点しか光らないもので面を表示するため、光らせる点を左から右に動かして線を表示、線の表示を上から下に少しずつずらしていって面を表示するようになっていて、約1/60秒で1画面を表示している。線1本の表示がどのくらいの周期かの単位が水平同期周波数で、書き込みのころの一般的なテレビでは15KHz。full HDの1920x1080は67.5KHz。
・マルチスキャンディスプレイ
X68000は15KHz、24KHz、31KHzの水平同期周波数の画面出力が出来るようになっている。そのころの水平同期周波数は1種類だけに対応するディスプレイが多くあったことから、複数の水平同期周波数に対応するディスプレイをマルチスキャンディスプレイと表記して差別化していた。現在販売されてるパソコン向けディスプレイはほぼ全てマルチスキャン対応。
インターネット黎明のころの草の根BBSももりこみつつ、いろんなエピソードをつめこんだ「ちょっと偏ったインターネット老人会へようこそ」を同人誌として頒布しています。
同人サークル BLACK FTZやってます twitter @black_ftz