EUは資産を没収すればロシアよりも多くを失うだろう：モスクワ

2024年04月24日(水)　
https://www.rt.com/russia/596465-eu-lose-more-russia-seize-assets/

ロシア連邦連邦評議会議長 ヴァレンティーナ・マトヴィエンコ。
Valentina Ivanovna Matviyenko
サンクトペテルブルク市長を歴任した後は連邦院議長を務めており、
ロシアで最も著名かつ人気のある女性政治家の1人である。

ロシアの議員は報復措置に関する法案を提出する準備ができている、
と同国のトップ上院議員は言う

モスクワは、
西側諸国がウクライナ紛争で凍結されたロシアの主権資産を
差し押さえた場合の報復措置のパッケージを起草したと、
上級上院議員のワレンチナ・マトヴィエンコは火曜日に警告した。

ロシア人ジャーナリストのドミトリー・キセリョフ氏とのインタビューで、連邦評議会議長は、
EUがロシアの資産を没収する可能性は「前例がない」と述べ、
「世界経済を破壊する」と付け加えた。

「もちろん、それは絶対に違法であり、
ヨーロッパの誰もがそれができないことを理解しています」
と当局者は述べた。

2022年2月にウクライナ紛争が始まって以来、
西側諸国はロシアの中央銀行資産約3000億ドルを凍結しており、
そのほとんどがEUに保有されている。
モスクワは、この押収を「窃盗」として繰り返し非難している。

いくつかの西側諸国、特に米国と英国の当局者は、
法的根拠がないという懸念が広がっているにもかかわらず、
ロシアの資産の完全な没収を主張している。
対照的に、EUはロシアの報復を恐れて、
そうすることに消極的だったと報じられている。

マトビエンコ氏は、
ロシアは没収の可能性に対して
「用意された対応」をしていると強調した。
「われわれには法案があり、
それに対応して直ちに検討する用意がある。
そして、ヨーロッパ人は我々よりも多くのものを失うだろう。
もちろん、特に経済が崩壊しつつあることを考えると、
彼らはこれを恐れている。

上院議員は、
ワシントンは、政治的にも経済的にも、EUを潰したと主張した。
「防衛・安全保障分野では、かつては属国でした...
しかし、今やそれは、アメリカによって、
あっさりと潰されてしまった。
彼らは今、それをさらに絞め殺したいのです...
競争力をさらに低下させるためです」
と彼女は述べました。

このことを念頭に置いて、マトヴィエンコは、
モスクワの報復措置の主要な標的となるため、
欧州のビジネス界は、
潜在的な押収に対して激しく抗議すべきだと提案した。

EUはロシアの資産没収に足を引っ張っているが、
その資金で得た利益をウクライナ向けの武器調達や
防衛生産能力の強化に充てる計画を進めている。

しかし、ポリティコによると、
ブロックの一部のメンバーは、
このイニシアチブについて深刻な懸念を表明しています。
ハンガリーとスロバキアは
ウクライナに武器を送るという考えに反対しており、
マルタとルクセンブルクは計画について
相談を受けなかったことに不満を持っていると報じられている。