(8/29更新)マクロンは米国を痛烈に批判した

ワシントンの動き
28.08.2023 16:25
The President of France sharply criticized the United States (pravda.ru)

エマニュエル・マクロン仏大統領は、
ニジェールの正当な当局への支援を撤回しようとする
米国やその他の国々の試みをパリは非難すると述べた。
「フランスはバズーム大統領の支援に関与しすぎている、
と他国の首都からよく耳にする。
しかし、ルーマニアやブルガリアでクーデターが起きたらどうするのか。
私たちは、『首相をオファーされたので、彼と協力する』と言いますが、
それは正しい政策なのでしょうか？
これは受け入れられない。

エリゼ宮の公式ツイッターアカウントで中継された演説で、
マクロンはこう語った。
これに先立ち、ニジェールの現当局が、
フランス大使をはじめとする多くの国々に国外退去を要求したことが
明らかになった。
その後、同様の要求がアメリカの外交官たちにも送られたと報道された。
しかし、この報道はワシントンでもニジェール国内でもすぐに否定された。

つまり、政権を握ったニジェールの軍部は、
アメリカとの関係を断ち切る準備ができていないのである。
このため、控えめに言っても、この状況における米仏の利害は
一致していないのではないかとの憶測を呼んでいる。

実際、マクロン大統領の発言は、
このような不一致が起こるという事実を確認するものともいえる。
マクロン大統領は、フランスはバズーム大統領を支持し続け、
反政府勢力の権威を認めないと述べたとRIAノーボスチが報じた。

ワシントンや他の首都から聞こえてくるのは、
『関わるな、危険だ』ということだ。
そうでなければ、アフリカのどの資本が私たちが
パートナーシップ政策に賛成していることに耳を傾けるだろうか？
- と彼は言った。
マクロンは、ニジェールの危機を解決するためのECOWASの努力を
支持すると述べ、「そのような決定が下された場合、
ECOWASの外交的、軍事的努力を支持する」と述べた。
また、反政府勢力が国外退去を要求しているにもかかわらず、
フランス大使はニジェールに留まると述べた。
総じて、フランス大統領はニジェール情勢をめぐるワシントンとの矛盾を
明確に示した。
米政権がマクロンの暴挙にどう反応するかは未知数だ。

フランス大使、ニジェールを離れるように命じられ、拒否

28 AUGUST 2023　
Hal Turner Radio Show - Ambassador of France, Ordered to Leave Niger, REFUSES

アフリカの国ニジェールの支配権を掌握した軍事フンタは、
フランス大使を「ペルソナ・ノン・グラータ」と宣言しました。
外交界では、それは国がその土地から不要な大使を追い出す方法です。
フランス大使が去ることを拒否することを除いて!

大使は、軍事フンタはニジェールの合法的な政府ではないため、
彼をペルソナ・ノン・グラータと宣言する権限はないと述べています。
そのため、彼は去ることを拒否します!

さて、これは面白くなります。
外国大使館は外交条約によって保護されており、
それが代表する国、この場合はフランスの主権領土です。

もしニジェールが軍や警察の力を使って大使館に入り、
大使を物理的に追放すれば、
それは開戦事由(戦争の原因)になるだろう。

それで、
ニジェールの軍事フンタは何をしましたか?
彼らは大使館の電気と水の供給を遮断しました!

大使館のスタッフがトイレを流したり、シャワーを浴びたり、
コーヒーを淹れたりできない今、
これは面白くて早くなるはずです。

ニジェールの軍事政権は国防総省の支援を受けている。
ワシントンの暗黙の目的：
「アフリカからフランスを排除する」

西アフリカに本物の「反帝国主義人民運動」は存在するのか？

August 27, 2023　Prof Michel Chossudovsky
https://www.globalresearch.ca/is-there-a-genuine-anti-imperialist-peoples-movement-in-west-africa-nigers-military-government-is-supported-by-the-pentagon/5829840

紹介

報道によると、「反帝国主義人民運動」は、
2016年に政権を樹立したニジェールの国民国家評議会（CNSP）
（祖国防衛国民評議会）を支援して、
フランス語圏の西アフリカ全土で自然発生的に展開したという。

2023年7月26日、
フランスのエマニュエル・マクロン大統領が
支援する選挙で選ばれたモハメド・バズーム
大統領の政府に対する軍事クーデター 。
バズームは、
1990 年の「民主主義と社会主義を推進するニジェール党」
の創設者の一人でした。

CNSP政府支持者らによるニジェールでのデモは
主にフランスをターゲットにしており、
フランス軍の撤退を求めている。

「デモ参加者は、
フランスが受けた数十年にわたる植民地時代および
新植民地時代の支配に対する怒りを表明するために、
フランス大使館を襲撃しようとした。」
(解放ニュース)

西アフリカ諸国経済共同体（ECOWAS）
（ナイジェリアのボラ・アハメド・ティヌブ大統領率いる）や
アフリカ連合、国連からの圧力を受けて、
ニジェールの軍事政権は
「追放された大統領の再任を拒否」した
（2023年8月8日）

「ナイジェリアのボラ・ティヌブ大統領は、…
現在 15 か国からなる西アフリカ諸国経済共同体 (ECOWAS) の議長を
務めているが、CNSP が権力を掌握したわずか数日後に、
バズームを再び押しつけるために軍事介入を主導すると脅迫していた。
(ブラックアジェンダレポート)

最近の動きとして、何千人もの若者がニアメのスタジアムに集まり、
国を守るボランティアとして登録している。

ECOWASの脅迫は
「フランスと米国に対する敵意をさらに高める」一因となっている

この「反帝運動」は現実なのか？
それとも偽物ですか？

ECOWAS は
フランスと米国両国の新植民地主義的利益に
（非公式に）奉仕する組織として描かれているが、
西アフリカ中の人々は
ニジェールの国民連合（CNSP） の役割を知らない。

いわゆる「反帝国主義人民運動」
（反戦進歩主義者や労働組合などが統合した）は
意図的に誤解されてきた。
ニジェールのCNSP軍事政権は、
サハラ以南アフリカにおける米国支援の新植民地主義との闘いには
取り組んでいない。
まったく逆です。
CNSP の軍事指導部は国防総省によって (間接的に) 統制されています。

ニジェール軍事政権の少なくとも5人の上級メンバーが
米国で訓練を受けた

クーデターを主導し、現在CNSP軍事政権のトップを務める
アブドゥラハマネ・ティアニ将軍は、
国防大学（NDU）の国際安全保障学部（CISA）で軍事訓練を受けた。
CISAは米国国防総省の
「テロ、非正規戦、戦略レベルでの統合抑止と戦う
パートナー能力の教育と構築の旗艦」

准将 現在軍事政権を代表するバルモウ将軍 は、
米国のジョージア州コロンバスのフォート・ムーアと
国防大学（ND）で軍事訓練を受けた。

准将 バルモウ将軍とそのチームは、
ウォール・ストリート・ジャーナルによって
「善人」に分類されています。

「ニジェールのクーデターの中心にいるのは
アメリカのお気に入りの将軍の一人…[バルモウ将軍]」。
ヴィクトリア・ヌーランドの言葉(2023 年 8 月 7 日):

「... バルモウ元大佐であるバルモウ将軍は、
長年にわたって米国特殊部隊と非常に緊密に協力してきた人物です。」

ヌーランド米国務副長官、
A. ティアニ将軍と准将の両者が暗黙のうちに認めた。
バルモウ将軍は、軍人としてのプロフィールと経歴から見て
「アメリカの友人」です。

ビクトリア・ヌーランドの「ネオコンの祝福」を受けた
これらの「善良な人々」は、
アメリカ帝国主義に反対する真の草の根運動を導くだろうか？
答えは明らかです！

理解すべきことは、
パリがECOWAS内で新植民地主義的な影響力を行使しているの に対し 、
ワシントンは双方をコントロールしているということである。
すなわち、ECOWAS とニジェールの CNSP 軍事政権。
また、大陸全体の多数のアフリカ政府も支配しています。

メディア報道ではほとんど認められていないが、
米国とフランスの間には明らかに衝突がある。
現在進行しているのは、
西アフリカ国内での政治的分裂の形成であり、
潜在的に武力紛争につながる可能性があります。

ほとんどのアナリストは、
CNSPの軍事政権が
国防総省と密接な関係にあることを認めていない。

バイデン政権は、
バルモウ大統領の解任を「クーデター」や「政権交代」と
表現することを何気なく拒否している。

2013年のエジプトの抗議運動を思い出してください。
これもまた大規模な抗議運動（操作の対象でした）を
特徴としていました。

「メディアは、
軍事クーデターの背後にいる指導者たちと
米国の指導者たちとの密接な関係には触れず、
エジプト軍が抗議運動を広く「支援」していると描いてきた。

幻想を抱かないようにしましょう。
軍内には重要な部門があるが、
エジプトの上層部は最終的には国防総省の命令を受ける。

モルシ大統領に対するクーデターを扇動した
アブドゥル・ファタハ・アル・シシ国防大臣将軍は、
ペンシルベニア州カーライルの米国陸軍大学の卒業生である。

アル・シシ将軍は
抗議運動の当初からチャック・ヘーゲル米国防長官と
電話で常駐していた。
(ミシェル・チョスドフスキー、2013年7月4日)

ワシントンの暗黙の目的は
「フランスをアフリカから排除する」こと

追放されたモハメド・バズーム大統領は、
フランスのエマニュエル・マクロン大統領の支持を得ている。
バズーム氏は
国防総省が直接支援する軍事政権によって排除された。

ビクトリア・ヌーランドの任務
[2023年8月7日]の暗黙の目的は、
もちろん非公式ではあるが、
パリに対抗してニアメがワシントンと「連携」することを最終的に
「交渉」することであった。
この目的は実質的に 達成されました。

さらに 「USAFRICOMはニジェールに軍事基地を持っている。
米軍は、現在CNSP軍事政権の後援の下で活動している
ナイジェリア軍と定期的に協力している。

2022年、マリ共和国が舞台となります。
フランスと断交

マリの（暫定）国家元首アシミ・ゴイタ 大佐は、
その反植民地主義的なレトリックが
主にフランスに向けられているにもかかわらず、
国防総省の忠実な道具でもある。
彼は米国で軍事訓練を受ける一方、
米陸軍特殊部隊（「グリーンベレー」）と積極的に協力した。
WPの確認によると、アシミ・ゴイタ大佐は
フリントストックとして知られるUSAFRICOM訓練プログラム に参加した。彼はフロリダのマクディル空軍基地にある
統合特殊作戦大学でも学んでいます。

注目に値するのは、
2022年1月に、 「アメリカの友人」であり国防総省の手先でもある
アシミ・ゴイタ大佐率いるマリ共和国が、
すでに2022年に
「アフリカからのフランスの除去」の舞台を整えていたことである。

アシミ・ゴイタ大佐（上の画像：左から2番目）は
「フランスとの外交、軍事、経済関係を終わらせる」
という指令を出した。
同氏はまた、マリのECOWAS会員資格の終了を確認した。

同時に、マリの公用語としてフランス語を廃止すると発表した。
それは、 1990年代後半から中央アフリカで英語を話す
「米国保護領」となったポール・カガメ政権下のルワンダを
思い出させます。
( 「米仏関係の簡単な歴史」 というタイトルの付録を参照)

アフリカの人々へ。連帯して

痛烈な皮肉なことに、
「フランスの脱植民地化」（すなわち「アフリカからのパリ」）の
プロセスは、民主的な政府形態の確立を保証するものではない。
それとはまったく逆で、
米国の新植民地主義の覇権主義的発展と
アフリカ大陸の軍事化を支持する傾向があり、
これらには断固として反対しなければなりません。

米国の軍事化のパターン
（新自由主義的な「ショック治療」マクロ経済政策の押し付けと相まって）が、サハラ以南アフリカのいくつかのフランス語圏諸国で展開されている。

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ミシェル・チョスドフスキー教授、2023年8月20日
著者について：
ミシェル・チョスドフスキーは、
受賞歴のある作家であり、オタワ大学の経済学教授（名誉）、
モントリオールのグローバリゼーション研究センター（CRG）の
創設者兼所長、グローバル・リサーチの編集者です。
西ヨーロッパ、東南アジア、太平洋、ラテンアメリカで客員教授として
教えてきました。
彼は発展途上国政府の経済顧問を務め、
いくつかの国際機関のコンサルタントとしても活動しました。
彼は、『貧困のグローバル化と新世界秩序』（2003 年）、
『アメリカの「テロとの戦い」』（2005 年）、
『世界経済危機、21 世紀の大恐慌』（2009 年）を含む
11 冊の本の著者です（編集者） ）、
第三次世界大戦のシナリオに向けて：核戦争の危険性（2011年）、
戦争のグローバル化、人類に対するアメリカの長期戦争（2015年）。
彼はブリタニカ百科事典の寄稿者です。
彼の著作は 20 以上の言語で出版されています。
2014年、NATOのユーゴスラビア侵略戦争に関する著作により
セルビア共和国功労金メダルを受賞した。

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