一部がサハラ砂漠にかかるモロッコで「2日間で半年分の雨」が降り大洪水に。
2024年09月09日(月)
https://earthreview.net/floods-in-southeastern-morocco-09/
少し前に、In Deep の記事で、
「 9月にサハラ砂漠にかつてないほどの雨が降る」
ということに関しての分析をご紹介しました。
(記事)サハラ砂漠で今後「数日間で数年分の雨が降る」予測から見る、
すでに始まっている地球規模の大きな変化
In Deep 2024年8月28日
サハラ砂漠では、その後、実際に各地で集中豪雨が続いていることが
確認されています。
9月5日のサハラ砂漠の降雨状況
このことと関係しているのかどうかはともかく、
9月に入って以来、アフリカのサハラ砂漠周辺の国や中東が、
普段ではないような大雨に見舞われています。
国の一部がサハラ砂漠にかかるモロッコとアルジェリアの報道を
ご紹介したいと思います。
まずは、モロッコです。モロッコはほぼ全土が大雨に見舞われ、
場所により 2日間で半年分の雨が降ったと報じられています。
モロッコ
モロッコの大洪水で11人死亡、多数が行方不明
Morocco World News 2024/09/08
モロッコ全土の 17の州と県を襲った激しい嵐により、11人が死亡した。
内務省は 9月8日、予備調査のデータを共有し、
3州で 11人が死亡したと指摘した。
内務省報道官ラシド・エル・ハルフィ氏は、
ラバトで行われた記者会見で、この異常気象によりタタ、
エルラシディア、タルーダント各州で 9人が依然として
行方不明になっていると述べた。
過去2日間で、これらの嵐は、
この地域の年間降雨量のほぼ半分をもたらし、
一部の地域では年間平均を上回った。
被害には国道、地方道、省道を含む93区間の道路も含まれ、
交通が遮断されている。
洪水は電気、飲料水、通信ネットワークにも被害を与えた。
ここまでです。
モロッコの隣国アルジェリアでも、そ
の少し前、非常に大規模な洪水が発生しています。
アルジェリア北西部で大雨による致命的な洪水が発生
floodlist.com 2024/09/04
9月2日から3日にかけて大雨が降り、
アルジェリア北西部の地域に深刻な洪水が発生した。
当局は、この洪水により少なくとも 8人が死亡したと報告されている。
トレムセン州とエル・バヤド州では
数人が行方不明になっていると報告された。
警察犬と特殊装備を駆使した民間防衛チームが現場に派遣され、
徹底的な捜索を行った。
9月3日遅くの時点で、民間防衛局は、
トレムセン州バブ・アル・アサ市で洪水を起こした
ワディ・ダリアに流された車内で 4人が死亡したことを確認した。
一方、エルバヤド州では、9月2日、民
間防衛隊がエルバヤド市の北約 15キロに位置するエルハウド村付近で、
洪水に引きずられた車両内で犠牲者の遺体 3体を発見した。
ここまでです。
これらの地域の国々は、
もともと大雨や洪水には脆弱なインフラとなっていると思われ、
雨が続いた場合は被害の拡大も懸念されるようです。
他のさまざまな条件などもあり、
この秋からのヨーロッパからアフリカはかなり荒れた気象が
続いていくと思われまして、
いろいろな意味で混沌とすると見られます。
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