揺らぐ、信用創造(その2)
前回の続きです。
あと3日後(営業日)となった7月3日に新札が発行されます。
それに続いて、7月下旬に予定されているFRBのFOMCと、日銀の金融政策決定会合の結果に注目が集まりそうです。
4月に1ドル160円台の歴史的円安を記録したあと、日銀が為替介入を行いました。約9兆円規模だったそうです。
2ヶ月が経過したいま、さらに円安となる161円台を記録しました。(1986年ぶりの円安を更新)
結局のところ、為替介入をしてもきりがない(意味がない)ことがわかります。
歴史の流れを辿ってみれば、現在はプラザ合意があった頃まで、時代を遡るようなグラフ(軌跡)を辿っていくようにも見えます。
なぜこれだけ円安傾向が続くかといえば、市場へのマネー供給量(M2)の増大、国内から海外への資金流出の拡大(NISAなど)、他国の通貨(アルゼンチンのペソやトルコのリラに比べ)より、通貨「円」の棄損が日本を除く海外で認知され始めているからだと思います。
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