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大掃除

はじめに
 お盆。ウチの治療院も昨日・今日とお休みを頂いてせかせかと掃除をしています。
「ああ大変だ」とか、「あんな機械があったら掃除ももっと楽なんだよなぁ」とか思いますが、こういう大掃除ともなると、最終的には人が直接やらないとなんかこう『満足感』が出ない。大掃除とは際限なくあふれ出る(その時だけ)『とことんキレイにしたい』という欲求と『ここまでやったで、ええんでないの』という割り切りのせめぎ合いな気がします。

“清掃”と“掃除”
 数年前にテレビなどで話題になった羽田空港の清掃員、新津春子さんは、羽田空港が「世界一清潔な空港」と称されるようになった功労者の一人です。新津さんの話によれば“清掃”と“掃除”は異なり、ご自身でも使い分けているそうです。仕事は“清掃”であり24時間365日、不特定多数の人が利用している空港では、施設内の隅々まで行き届いたケアが求められます。これに対し自宅で行う“掃除”は、よく触るところ、そして動線を水で湿らせた薄手のタオルでさっと拭くだけ。くまなく掃除をするのは大掃除の時だけだそうです。
 よくよく観察してみれば、家の中でもドアノブや手すりなど必ず触るところがありそういった所を水拭きされるそうです。観察して掃除を効率化させる。かといって汚れた所を拭くのを先送りしない。話は飛びますが、自分自身も何かの会費や経費の振り込みなどを後回しにしておくと頭の片隅に「こびりついて」しまうので最近はなるべくちゃっちゃとお支払いさせて頂くようにしています(当たり前なんだけど)。新津さんも掃除の先延ばしは精神的な重荷になってしまうのでサッとやってしまう。掃除を身だしなみの一つにされているようです。

おわりに
 この時期大掃除をしていると、普段あまり開けない押入れを開けたりすることで、とんでもない汚れに出会ったりします。その度に「普段からもっとしっかりやっとけば・・。」という言葉が口からつい出ますが、“清掃”と“掃除”は異なり、大掃除は“清掃”に入ると心得て、キレイになってく様子を楽しんで頂ければと思います。

参考文献
どこを拭くか「観察」して考える:機関誌『水の文化』58号 日々、拭く。

二葉鍼灸療院

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