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あなたのビジネスとの向き合い方がわかる「4つの思考タイプ」
フルスタックマーケティング株式会社の代表取締役CEO・清水優志です。
企業のマーケティング活動を支援しています。
僕はマーケティングの世界にいるのですが、問題解決をするときに常々「デザイン思考」「改善思考」「戦略思考」みたいな言葉にさらされ続けています。
こういう言葉って多くの場合、かなり抽象的で掴みどころがないので、「自分って結局どれでいけばいいんじゃ?」と迷うこともしばしば。
そんな折に、いい感じに頭を整理し、自分の思考タイプを知ることができるフレームワークに出会ったので、それを紹介したいと思います。
ビジネスと向き合うときの「4つの思考」
早速ですが、ビジネスと向き合うときの「思考」の枠組みを4つに分類したのが以下の図です。
![](https://assets.st-note.com/img/1691565079784-rlcqJTPX05.jpg?width=1200)
もとになっているのは佐宗邦威さんの提唱する「4つの思考サイクルと4つの世界」というフレームワークです。
【佐宗邦威さん】
戦略デザインファームBIOTOPE CEO / Chief Strategic Designer
東京大学法学部卒。イリノイ工科大学デザイン学科(Master of Design Methods)修士課程修了。P&Gにて、ファブリーズ、レノアなどのヒット商品のマーケティングを手がけたのち、ジレットのブランドマネージャーを務めた。ヒューマンバリュー社を経て、ソニークリエイティブセンター全社の新規事業創出プログラム(Sony Seed Acceleration Program)の立ち上げなどに携わったのち、独立。
P&Gマフィアで、ソニーのSSAP立ち上げの功労者…すごい方です。
そんなわけで、佐宗さんのアウトプットに僕が手を加えるなんておこがましすぎるですが、自分で理解しやすいようにすこーーーしだけ改変したのが、改めて、以下の図です。
![](https://assets.st-note.com/img/1691565079784-rlcqJTPX05.jpg?width=1200)
僕の解釈も交えながら、恐れ多くも解説していきます。
未来思考
![](https://assets.st-note.com/img/1691566708559-jgR4rjnpBW.jpg?width=1200)
「未来思考」は、妄想を創造性の原動力とする思考タイプです。
「こうなったらいいな」「これ面白いな」という発想をきっかけにビジネスを生み出し、夢を語って仲間を集めます。
僕がぱっと思いつくのは、スペースX、テスラ、OpenAI、ハイパーループ、ニューラリンクなど、SFのような事業を山ほど手掛けるイーロン・マスク。
国内だとSTUDIOの代表取締役である石井穣さん。
実行する中でさらに着想を得て、妄想という炎にガソリンを注ぎます。いわゆる「ビジョナリー」な人ですね。
デザイン思考
![](https://assets.st-note.com/img/1691566708478-P3iak4XJ4k.jpg?width=1200)
「デザイン思考」は、問題発見を創造性の原動力とする思考タイプです。
「これを解決したい」「これは解決できそう」という問題発見をきっかけにビジネスを生み出し、プロトタイピングとテストを繰り返することで、課題設定とソリューションの精度を高めていきます。
あてはまりそうなのはMeta社の現Instagram責任者であるアダム・モッセーリ。彼はデザイナーとしてキャリアをスタートし、Instagram創業者であるケビン・シストロムとマイク・クリーガーの退任と同時に、責任者に就任しました。
日本ではTHE GUILDのファウンダー・安藤さんが浮かびました。
直感と論理のバランス感覚が優れていて、どんな人とも(いい意味で)上手く渡り合えるような人が多いイメージがあります。
戦略思考
![](https://assets.st-note.com/img/1691566708554-n90730nKNn.jpg?width=1200)
「戦略思考」は、勝ち筋の発見を創造性の原動力とする思考タイプです。
現状を論理的に分析し、ルールを攻略する方法を見つけることに喜びを覚えます。そして、実行結果を分析することで、さらに戦略の精度を高めていきます。
海外ですぐに思いつくのはAmazonのジェフ・ベゾスでしょう。彼が考案した成長戦略であるフライホイール効果(弾み車の法則)はあまりにも有名。
日本人なら、USJ復活の立役者となった森岡毅さん。
明確な論理に基づいて意思決定をしているため、言動がはっきりしており一貫性がある印象を与える人が多いです。
カイゼン思考
![](https://assets.st-note.com/img/1691566708586-MsKN2ToKYr.jpg?width=1200)
「カイゼン思考」は、実行による学びを創造性の原動力とする思考タイプです。
口癖は「やってみないとわからない」。
ユーザーに実際に体験してもらいフィードバックを得る、いわゆる「グロースハック」的なアプローチを好みます。
"Done is better than perfect" とは、Meta社の創業者であるマーク・ザッカーバーグの言葉。彼は根っからのグロースハッカーです。
日本では「カイゼン」の生みの親であるトヨタの大野耐一さんが真っ先に挙がるでしょう。
ボトルネックを鋭く突き止める観察眼と、泥臭い実行・検証を徹底できる統率力を兼ね備えたリーダー気質な人です。
あなたはどのタイプ?
さあ、改めて、あなたはどのタイプだったでしょうか?
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もしあなたが社長になったり、リーダーをやる場合には、身近に自分とは違う思考タイプの人を置くのがよいと思います。
なぜなら、同じ問題に向き合う場合でも、思考タイプが違えば解決までのアプローチがまったく異なり、アプローチが異なれば発見や議論が生まれ、発見や議論によって思考が深まるからです。