【NEW AGE RUNNER】ミズノは立ち止まらない。MIZUNO NEO VISTA登場!
□MIZUNO NEO VISTA、スーパートレーナーを発売!
ミズノの勢いが止まらない
リベリオンシリーズの奇抜なスタイルで私たちを驚かせてきたミズノのモノ作りに新作『MIZUNO NEO VISTA』(ミズノネオビスタ 以下:ビスタ)が6/14(金)に発売される。
レースデイシューズでもなくて、デイリートレーナーモデルでもない。
かといって、レースデイシューズにもなるし、デイリートレーナーとしても使えるという、ズバリトレンドになりつつある、「スーパートレーナーモデル」だ。
まさに”新オールラウンダースタイル”のランニングシューズであり、ミズノの若い開発チームのフットワークで生み出されるまさに新生ミズノの象徴がこの「ビスタ」なのだ。
□スムーズスピードプロジェクト第2章
このモデルは、ミズノが立ち上げたスムーズスピードプロジェクトの一連の変革の流れ、ステージ2、第2章の始まりなのだと言う。
ステージ1はレースシーンでのプロダクトの発表。これがあのデュエルネオシリーズのサプライズから始まって、そしてリベリオンシリーズへの発展のシナリオ。
そして、ステージ2 が、これらレースデイシューズに搭載されたトンがった技術を今度はデイリートレーナーに搭載するもの、まさにその第1弾がビスタというわけだ。
「ジョグこそがスピードを生み出す」のコンセプトのこのシューズは、クッション、反発弾性、軽量感のバランスを考えた、まさにスーパートレーナモデル。WAVE RIDER27に代表されるしっかりとしたデイリートレーナとは一線を描くスタイルなのだ。
踵の厚みは40mm以上と規格外のソールの厚み(36.5〜44.5mm)を持っていることを筆頭に、既成概念にない機能を備えたモデルで、¥22,000の価格は決して安いわけではない。しかし、ジョグで使えて、レースで使えるようなかゆいところに手が届く、そんなモデルを欲しいと思うランナーは少なくないだろう。
□試行錯誤の上でのあえてのEVAミッドソール
さて、このシューズ、高反発ソール素材「ミズノ エナジー ネクスト」をミッドソールに採用している。WAVE プレートを挟んで、上下同じ素材になっていて、通常スーパートレーナーでは象徴的に使われる、またリベリオンプロ2にも搭載されている素材PEBAベースのミッドソールではなくて、あえて熱成形発泡を使ったEVAベースのミッドソールだと言う。その最高到達点を試行錯誤の末生み出したとか。
EVAは70年代からある一般的な素材でもはや古典的、クラッシックな素材とも言えるEVAを使っているとはこれは驚きだ。
そして実走してみても、EVAとは思えないソフトでバウンドがあるクッション(この時点ではEVAではなくて、PEBAなのかと思っていた)、柔軟にモチッとした反発弾性があって、ゆっくり走るというより、速く走りたくなる。テンポを上げたくなる感触だからさらに驚きだ。
□ミズノのスーパートレーナーたるやこれが欠かせない
もちろんデイリートレーナーラインではない、スーパートレーナーとして、まさにレーシーな機能性が搭載されていることが目玉。その象徴が『スムーズ スピード アシスト』だと言えるだろう。
スムーズスピードアシストとは、リベリオンシリーズでも試行錯誤が繰り返された特許を取得している独特な底面構造のこと。つま先の跳ね上げはもちろんであるが、踵の跳ね上げ構造になっていて、それが、プレートと相まって底屈トルクの負の力を軽減する、つまり、ふくらはぎの負担を減らす構造になっているものだ。
リベリオン初代が6度、リベリオンプロ2の11度の踵のアングル角度、跳ね上げ角になっているのに対して、こちらビスタは、その半分5度の跳ね上げ、まさに今回スーパートレーナーとしてチューニングされているイメージだ。
使用するスピードが違うリベリオンプロ2やリベリオンフラッシュ2は、つま先立ちするような角度の立ち姿勢になるぐらいだが、このビスタはロッカースタイルシューズにも似たフラットなポジションから自然に揺れる、かなりオーソドックスな作りになっている印象だ。
□どんな用途で、誰が使うのか
規格外のソールに、レーシーなコンセプトで作られた構造、それにフルニット構造で作られた基本的にはスピードをある程度上げるシーンに有効なモデルであることは間違いない。
ゆっくりのジョグより速めのジョグ
すごい速いスピードよりは、やや速めのスピードのワークアウト
前者であれば、42.195Kで言えば、サブ4ランナーのレースデイシューズを連想させるし、後者であればアスリートを含めた距離走ペースでの使用を連想させる。
基本的にはスピードを出してこそ満足度が高いモデルであることは間違いないが、市民ランナーからアスリートまで、多くのランナーにマッチするシーンがあるという意味ではデイリートレーナーのようなコンセプトだと言えると思う。シンプルにはじめてのテンポアップシューズとしてもいいだろう。
つまり、リベリオンシリーズのようなレースデイシューズとライダーなどデイリートレーナーの中間に位置する便利屋、「ジョグこそがスピードを生み出す」と言うコンセプト通りの商品だ。
□ファーストインプレッションから良いと感じた
実は、私は2月の大阪マラソンを走った翌日に、ミズノ本社横、開発拠点のミズノエンジンに寄らせて頂き、既にビスタを試着させてもらっていた。
ちなみに、この段階で企画担当者のミズノ青井氏は、昨年の11月末に開催されたアメリカのランニング見本市「The Running Event(ランニングイベント)」で自信満々に紹介しているから”既出”扱いといってもいいのかも。
足入れ感もいいし、シンプルに使いやすそうなトレーナー、これがファーストインプレッション、これは素晴らしいモデルと直感した。
ちなみにミズノエンジンのエンジンは円陣の意味があるそう。開発チームが一丸となって世に出るこのビスタはReach Beyond(その先を見据える)の象徴的なプロダクトなのだろう。
そして、ミズノはもっと先を見据えているのだろう。
それはステージ3、まさに第3章はデイリートレーナー変革であるはずだ。
ライダー28なのか、WAVE WINDやULTRAのようなコンセプトモデルになるのか分からないが、ミズノの新時代にしっかりと軸足を乗せた新デイリートレーナーが今から楽しみだ。
これからもミズノのプロダクトに目が離せない。
『NEW AGE RUUNER』
シューズテクノロジーの進化、そして、地球環境の変化
私たちのランニングは今後どう変わっていくのでしょうか。
そんな新時代にあって、ランニングシューズはどうなっていくのか
ランナーはどうあるべきなのか、そんなNEW AGEな情報を発信しています。