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ナイキアルファフライはバスケで言えば、ジョーダンモデル
みなさん、こんにちは。シューズアドバイザー藤原です。
さて、争いを好まないわたくし藤原は、申し込み先着順のレースでゼロ次関門をクリアできた経験がないわけですが、今回、気合を入れて、転売屋の手に渡らないように15分前から準備して、このブツをゲットしました!
ということで、今回は、ナイキエアズーム アルファフライ ネクスト%をご紹介しましょう。
ファーストインプレッションとして、はじめてヴェイパーフライ4%を履いたときのような違和感、それを思い出しました(笑)
でも、わたしは、結局、ファーストバージョンで自己ベストを出したわけで、ここに、このシューズのすべてが表現されているように思えてなりません。
前足部に搭載された2つのZOOM Airポッド、反発弾性だけでなく、とても軽量な素材のZOOM Xで構成されたミッドソール、そして一部剥き出しになったスプーン状のカーボンプレートとのコンビネーションは、とにかく地面の感触がなく、ソールの感触しかない感じですね(笑)。
かと言ってデイリートレーナーのそれではなく、それは、速く走ったときに答えがある程度出る感じがします。
軽く足を乗せただけではブヨブヨのシューズ、でも強い力を地面に伝えられれば、強い力が返ってくる感触です。歩道の端で、プライオメトリクスジャンプをしてみたらそれは歴然、跳ね上がるときの助力は確かにすごい。
エナジーリターンは、100%超えてそうです、、、これぞZOOM Xフォーム!
アッパーのアトムフィットは、通気性抜群。ヴェイパーフライネクスト%のそれ、ヴェイパーウエイヴよりやや硬めですがフィット感も○です。
前足部にスペースがあり、ヴェイパーフライ4%ファーストバージョンのようなサイズ感ですね。
それにしても厚底論争に沸いたワールドアスレチック(WA)の新ルールを、ナイキは見透かしたような出来は流石です。そもそも、もともとこれ以上のスタックハイト、複数のカーボンプレート搭載はなかったのだみてます。
何故なら、これ以上の厚みは、不安定とクッション境界、そのバランスを逸脱することになりそうだからです。また、カーボンプレートは1枚で充分機能してるわけで、これ以上あることでかえって硬くなりそうですよね。
ただ問題は使いこなせるどうか、ルール上の厚さいっぱいのスタックハイトは、現状、そこまで助力をもらえていない感じ、捻挫しないか心配なぐらい、、、です。ややパワーを発揮するのに、筋活動量増してしまっているイメージですかね。
全体的にかなり柔らかい板の上に乗る感覚は、クッションと同時に不安定感を体が感じてしまっています。動画のわたし、走りもややぎこちなくないですか?
いわば、これは、マイケル・ジョーダンのモデルのごとく、エリウド・キプチョゲという今世紀最高のランナーが、最大限のパフォーマンスを発揮するために作られたスペシャルモデルです。
夢がないですが、買って履けば、誰もが、自己ベストを出せるような夢のシューズではないですし、ましてや、あなたのブレイキング4のシューズではない、サブ3、いや、もっと欲求の高いアスリート向けのシューズであることは言っておきたいですね。
フォームから言っても、ピッチで走ってるランナーには、邪魔な物体であるし、脚力比でいって男女でも分かれると思います。アメリカオリンピックトライアルで女子でこのシューズを使いこなせた選手は皆無。むしろ、日本の一山選手ぐらいと言っていいのかもしれません。
つまり、履いたら速くなるランナーは、ヴェイパーフライよりさらに限られるように思います。
いや、しかし、わたしはこれを履きこなしてみせたい。いや、いや履きこなしてみせます。うまく使う方法はあるはずですからね。みなさんもそうしたいですよね!
そのキーはヴェイパーフライと同じ、接地感にあり。これを履きこなしたいランナーは接地感を磨くことです。
接地感を磨くとは、自分の足がやれることを増やしておくイメージ。
これだけのスタックハイトでは、足の確かな接地感覚がありません。ですから、通常トレーニングを、レーシングフラットシューズで行うことで、自分自身が地面を蹴り出す確かな方法を足に覚え込ませる、それこそが大事な要素かと思っています。
これをナイキ風にいうと厚さを接地感に変えろ!
これです!
厚みのあるアルファフライで、まるで薄いレーシングフラットのような接地感覚が出せれば最強ですね。
わたしも含めて、改善点がない市民ランナーなんていません。もし、アルファフライのようなシューズに遭遇して、それは合わないとサジを投げたとき、そのときに、その歩みを止めたときではないでしょうか。
このシューズが欲しい、と思ったランナーは是非履きこなすぞ、って強い覚悟が欲しいですね。
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