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オンラインピアノレッスン講座 第2回 ~アプリ編~

第2回はアプリについて取り上げます。実際に私が使用したもののみです。

ここで重要なのはいかに音の遅延が少ないものを使うか!これに限ります。

これを決定付けるのが通信速度。あればあるほど最高です。現在実家の教室が平均100M、自宅マンションは20-30Mです。生徒さん側も最低10M以上は欲しいところです。それ以下だと画像が止まったり、音の遅延が発生したりと、オンラインレッスンは正直厳しいです。携帯の4Gは比較的通信速度が良いので、ギガに余裕のある方はこちらも視野に入れてもいいと思います。

ではおススメ順に紹介していきます。は5つで満点 採点は完全に私の偏見です。笑

1. ZOOM

指と音のシンクロ度・・・☆☆☆☆☆ 

指の打鍵と同時に音が鳴り、かなり優秀です

音のリアルタイム率・・・☆☆☆☆

先生の演奏に合わせて生徒が演奏する同時奏がなんとか可能。先生側は生徒の音声を集中して聴きながらやるか、ついてきていると信じてやるかです。

画質・・・☆☆☆☆

LINE等に比べ画質は良好

音質・・・☆☆☆

中高音域はまあまあ、低音はでかすぎるとレベル調整されてしまい音量が自動的に小さくなる

使いやすさ・・・☆☆☆☆

スマフォやタブレットでの使用がおすすめです。(インカメの画質が良い)

DL後、会員登録が必要だがそこまで難しくない。各国語対応。生徒に登録してもらい、レッスン時間になったら先生からビデオ通話を開始します。

現在メインで使用しているアプリです。生徒さんからはLINEやWECHATの時と比べ、かなりやりやすくなったと好評。特にテンポが速い曲はLINEよりも映像が乱れないので先生・生徒共にストレスフリーに近くなりました。有料版だと別カメラを駆使して、基本アングルと鍵盤ビューが同時にいけますね。

デメリットとしてはスマフォに慣れていない方だと導入に少し手間取るくらいです。

2.JAMKAZAM

指と音のシンクロ度・・・☆☆☆☆☆☆ 

目の前で弾いてるのと変わらないシンクロ度

音のリアルタイム率・・・☆☆☆☆☆☆

お互い自分の音のモニター用にヘッドフォンを着用すれば二台ピアノや合わせも可能

画質・・・☆☆☆☆

ZOOMと同じくらい。パソコン内蔵カメラの画質による。

音質・・・★★★★★★★★★★★★

音割れナシ!いくら低音でガンガンやってもビクともせず、クリアな音で伝わります。実はJamkazam、別の使い方もあります。現在自身のデビューCDのMIX作業などもこれでやっております。エンジニアさんとテレワークです。そのくらい音質はかなりいいです。

使いやすさ・・・から☆☆☆

英語版のみ対応。言われるがまま設定していけば一応はできる。何も問題がなければすぐに使える。通話開始はセッションルームに入り友人を招待する形です。

自分のパソコンは相性が悪く、オーディオデバイスが認識されないことがしばしば。そのたびに設定し直しているので少々面倒。またルーターのポート解放が必要な場合があるなどある程度のPC知識が必要。自分は録音エンジニアさんの助けで導入できました。

3.Facetime

これは波があり、生徒AとはZOOM並みのクオリティでしたが、生徒Bとは音の遅延が激しくレッスンにならず。。やはり通信速度次第です。

指と音のシンクロ度・・・☆☆☆ から ☆☆☆☆☆

通信速度によってムラがかなり出る印象です。

音のリアルタイム率・・・☆☆☆☆

画質・・・☆☆☆☆

ZOOMと同じくらい。内蔵カメラの画質による。

音質・・・☆☆

ZOOMと比べると音のすっきり感はない印象です

使いやすさ・・・☆☆☆☆

基本的にアプリが入っている方が多いのですぐに始められます。

4.LINE and WECHAT

お馴染みのアプリですね。

指と音のシンクロ度・・・☆☆

通信速度が良好でも遅れます。

音のリアルタイム率・・・☆☆

上記同様

画質・・・☆☆

粗めです。カメラが遠いと手元がはっきり映らない可能性大。

音質・・・

上記アプリを使用後だとかなり限界を感じます。

使いやすさ・・・☆☆☆☆☆

こちらは満点ですね。導入ハードルは最も低いです。


、、、以上が私が実際に使用したアプリの感想です。

オンラインレッスンに円滑に移行するためにはやはり双方にとって導入しやすいのがメリットだと思います。そういった点でZOOMが現時点1位です。

実感としてZOOMで対応できるレッスンは導入から中級程度です。

ショパンエチュードくらいの音数が多い曲を奏する上級の生徒は、ZOOMでもさすがに難しいかもしれません。理由は音量がデカすぎると自動で小さくするボリューム調整が入るからです。そういった生徒にはJamkazamの導入を薦めてみましょう。音量そのまま、音質も段違いですし、どんなに高速の演奏でも映像が乱れません。早くスマフォ用のアプリが出るといいな。

・事前録画のススメ

音楽的内容が高く要求される曲については生徒にお願いし、レッスン前に事前にビデオ(スマフォのカメラ)で撮って送ってもらうのをお薦めします。

その方が強弱も伝わりますし、どんな音を出せているかイメージが湧きやすいので、教師側もレッスンにスムーズに滑り込めます。

もう一つの思わぬメリットは、宿題を録画をさせることで練習量が伸びることもあります。誰でも演奏は少しでも良く見せたいものです。なので撮ってみて失敗した演奏は先生に送りたくない心理が働くはずなのです笑

実際に何回も撮り直した子や、次の日に送りなおしてきた子もいました。いずれにしても良く撮れるまで弾きこみをしてくれたわけなので、良い練習ができたはずです。

宿題を録画提出にすれば、我々教師が最も頭を悩ませている練習の習慣化も根付く可能性も秘めています。

オンラインレッスン、思わぬメリットばかりです。

まだまだ色々なアプリがあるみたいなので落ち着いたら試してみよう。

次回は生徒側の視点を取り上げてみます。




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