運用と投資コストについて。継続的開発とは投資であると考えてみる
DXの文脈で開発を内製化するとはどういうことなのか?また、Web開発企業においてエンジニアを内部に抱えてサービスを開発するとはどういうことなのか?はたまた、アジャイル開発で何を意識して継続的開発のスクラム開発のプロセスを取れるのか?なんてのをふんわり考えていたのでメモします
継続開発組織のコスト按分
・サービスを維持するための作業(バグ修正、SRE、メンテナンス)
→ 運用
・サービスを伸ばす作業(機能追加の開発プロジェクト、基盤技術の改良。技術的負債の解消はこっちかな)
→ 投資
投資と書くと会計基準みたいのと照らし合わせたら、もしかしたら語弊が出てしまうかもしれないが、新規事業投資と言う括りでなかったとしても、開発プロジェクトに携わる時間はサービスの成長投資をしていると考えるのが望ましい。だって、外注で予算取ってたらそういう風に稟議に書くでしょ?
かつて無料ISPであったライブドアは、堀江さん率いるオン・ザ・エッヂに買収されて、ブランドを引き継ぐ形でオン・ザ・エッヂは、ライブドアに社名変更されたが、その際に、ISP事業としてのライブドアは、80人から35人にリストラされたらしい(さらに譲渡後に3人ぐらいにスタッフを減らしたとか本で読んだ記憶がある)が、これ以上成長しないと判断すると、こういう感じのことが起こるのかもしれない。
DXにおいて開発を内製化するということは、そこに人を採用する形で技術投資を毎月やり続けるということでもある。この投資に対する胆力と収支がなければ、サステナビリティはないだろうから、成長にコミットするというのは重要。これはスタートアップ投資となんら変わらない。
Webサービスのセキュリティ対策は外的要因の変化に適応するために人的投資をし続ける必要があると思うが、それもこれも成長に紐づいているのかもしれない。成長の開発に時間を取られすぎて、技術的負債の解消に投資できなくて大変!ってチームもあるかもしれないが、皮肉にも、成長がなければ人材を採用し続けられないとしたら、それを前提としてどうにかしていくのがエンジニアリングマネジメントとも言える。
ぶっちゃけ安穏としてられる仕事ではないですね。
また、Webサービス企業もエンジニアを内製で採用するのはしごく当然のように思っているが、これは成長ありきでの人材投資であることの意識は一人ひとりが持つ必要がある。もしサービスが成長しないと決断されると、ISPのライブドアのように人を減らすベクトルに流れていくので、やっぱりそうならないように自分たちの人件費である技術投資を、しっかり利益の出るビジネス成果に転換していくことが重要だとは思います。
こういうのはあんまり意識されないし、社員に考えさせるのは野暮というか、いちいち語られることもないけど、そういうロジックが下地に存在してるんだろうなってことは理解しておいたほうがいいかなとは思います。
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