詩 第二十七集 当惑歌

惑いの多い人間です。惑わされることの多い人間です。多分、優柔不断なせいです。

交差する指 手背に食い込む
一色しか頭にないあなたは醜い
なんて決めつけて
見逃すワンドット
全部オンナノコに取り上げられちゃう
発するたびに離れてくのは
真実を知らされているだけ
脱ぎ捨てて軽くなったはずなのに
残った年輪が鈍重な鎧になる
剥がれてさらけた肌は
薄日にも耐えられない
二者択一
そうではない答えを目指すには
どちらも捨てるしかない
そうして外れた観念は新しい憧憬を映す
自分が思うよりずっと喪っている
手に残るものだけ潰さないように
包んで込めて
美しく魅せることに囚われれば良かった
転げた拍子に抜け落ちてしまうくらい
嫌いになってよ
この日を私は何度も迎えたのに

投げ銭をやっておりますのでよろしくお願いします!以下サンクスメッセージです!

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