詩 第三集 哀惜歌

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顔を上げて生きよう
見つけられるように
痛くなんてないのに
その瞳を覗き込んだ
言わなくてもいいことを言えるくらい
近くに行きたかった
ルーズリーフの端の蝶
届かない便箋
問えぬ夢の先
縦横に
止め処ないもの
かつては口と瞳だけだったのに
カラの心疼くから
そこにあるように錯覚するだけ

黙ってなんてられないから
瞳を閉じて

曖昧な尺度で見る世界は
存外の彩りに満ちていた

お互い目隠し鬼さん
幸せの情景
息は絶え絶え

あなたより先に夢から覚めたい

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