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2024年 聞いた曲とか振り返り
年末寝込んでタイミングを逃した人です。
何かしら思ったことや自分の中の変遷を綴れる場所を残しておきたいと思い、備忘録がてら認めておきます。文脈、ジャンルを超えて雑多に気になったものを思い出したときに聴くスタイルなので、永遠にどのシーンもわからないまま・・・。ラインナップの基準としては良かったと感じものという前提はありますが、ベストというよりはターニングポイントというか方向性を決定づけたというものも一部含みます。ヘッダは今回挙げないものの今年よく聴いたものです。
新譜
新規リリースをそこまで追わないがち。基本アニオタラインナップ。
ウルトラリズム - Hylen
電音部、ありがとう・・・!
yunomi作曲の『Hyper Bass』のパラレルにあたる曲で、ぐちゃぐちゃどたどたで衝撃。ASMR的な囁きを楽曲に取り入れるスタンスが好きなので、ドハマり。 yunomi氏から借りたモジュラーをいくつか使用して作成した模様。(いくつかはVCV Rackでもクローンのモジュールがある)
【ウルトラリズム レポート①】
— Hylen / 宇佐美祐二 (@Hylen_JP) September 4, 2024
ついに発表できたー!!
改めて"ウルトラリズム"について、僕がもしHyper Bassを作る世界線だったらというコンセプトから作らさて頂きました。
Hyper Bassで使われたあのドラムマシンを研究して研究して…!
いくつかはYunomi先生から借りパ…お借りして作っています。… pic.twitter.com/9xDOw6Bk7a
IDM、Experimental方面ではモジュラーシンセを使われることは多いですが、最近ではテクスチャ系のダンスミュージック系でもモジュラーが使われるようになってきている気がするな・・・良い傾向。
global tourist assembly - Voljum
大手エクスペリメンタル/ベースのレーベルである、Upscaleからリリース。2024年はMr.Bill、Hudson Lee、Frequent、Mouse on MarsなどIDM系統のリリースが豊作な中、特に評価が高かったイメージ。サウンドとしては『Dayscapes EP』のときのJazz×Glitch hop/IDMの進化を更に発展させたかのようなジャズのサウンドとグチャグチャなベースが乗っかってきて最高。
個人的には『@crumb』が一番お気に入り。wonky(?)的なモタモタなBoomBap系リズムにFoleyとNeuro/Reese bassが入るとものすごく気持ちいい。
初星学園(全般)
2024年覇権コンテンツその①。コンテンツとして強すぎて、1つに絞り切れない。公式プレイリストがないので、有志のものを張っておきます。(このアカウントのプレイリスト充実しててすごい。)インターネットのオタクに刺さるコンポーザーが採用されており、楽曲発表される度に(主にインターネット・ダンスミュージックの)オタクが驚いている。
Giga
Moe Shop
TOPHAMHAT-KYO
原口沙輔
ナユタン星人
田淵智也
長谷川白紙
などなど。
特にハマったのは『Fighting My Way』で花海咲季さんのカッコよさがにじみ出た最高の曲。作曲はGiga。
それだけにはとどまらず、エレクトロニカの擬人化とも一部オタクから囁かれている(?)アイドルもいて、本当に衝撃。『コントラスト』でエレクトロニカ/ポストロックをやっているので、名実ともにエレクトロニカの擬人化でいいんじゃないでしょうか。また、長谷川白紙作曲の『光景』は言わずもがな、新曲の『メクルメ』もまさかのフロクロだしヤバイ。とにかく、電子音楽のオタクは篠澤広のソロ曲を全部聞くべき。
(オタク達の集団幻覚、あるいは妄想)
棘アリ - トゲナシトゲアリ
はい、2024年覇権コンテンツその②。アニメ本編も言わずもがな、楽曲もものすごく刺さった。作中で演った以外の楽曲が詰まっていて、ボカロ、オルタナ、ポストロック色を感じる楽曲があり、個人的にストライクな線を行っていて最高。この後にリリースされた『棘ナシ』は本編で使用された楽曲が中心、『棘アリ』はそれ以外のシングルをまとめたものが中心となっております。
これとかオルタナド直球。
こっちはポストロック路線。
ちなみに2024年で一番聴いた曲はトゲトゲの『運命の華』でした。(本編見たうえで歌詞を吟味してみてください、悶えます。)
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他にも色々あるけど、方向性は同じ上に旧譜が長いので割愛。
旧譜
新規リリースチェックするより、気になってたものをつまんで聴く方が多いので、旧譜の方がマイブームに影響与えている気がする。マイブラとかも聴いてたが、ベタすぎなので割愛。
Xtalline : 001 - Various Artists
門脇綱生氏の提唱する遠泳音楽をテーマに掲げ、自らもaro氏と共同で主催を行っているレーベル、Siren for Charlotteからリリースされたアルバム。world's girl friendやParannoulなど多数のビッグネームが参加しててものすごく豪華。シューゲイズ、ポストロック、アンビエントの雰囲気を纏っており、参加アーティストたち自体が国内のムーブメントとしてもアツいシーンを作っている中、このコンピアルバムですよ。本当に感謝。特に、溶けない名前の『まぼろし買います』がもうSelected Ambient Works 85-92に歌乗せた感じで最高。
Selected Ambient Works 85-92収録で一番近いと思うやつ
SONASILE - 網守将平
Good現代電子音楽ですよ、本当に。エレクトロニカ的な要素をポップにうまいこと落とし込んでいて、何回も聴きたくなる。(ニカ自体も結構ポップな気はするが・・・)個人的に聴いていて楽しくなることが電子音楽では特に大事だと思っていて、実験音楽ぽさとポップさの塩梅が絶妙でないと、何回でもワクワクできるとはならないんですよね。すごい。アルバム単位では2024年で一番聴いたらしい。『env.Reg』が特に好き。
??? - Various Artists
音割れ、本来はよくない。
hirihiri、Phritz、ウ山あまね等、国内のHyperPop/flipシーンのアーティストのコンピレーションEP。今まではオートチューン系のHiphopが肌に合わず、そのイメージが払拭しきれないという理由でHyper Popを避けてきました・・・。しかし、その影響下にある日本のシーン(HyperflipやポストHyper popサウンド)のあたりのアーティストは好きで、それらがHyper Popにカテゴライズされる・・・らしい。いざ、このアルバムから向き合ってみるとTrapやRiddimなどのベースミュージックをどこまでも過剰にしたノリにズブズブとはまるように。このEPのおかげでPAS TASTAを見に行けたと言っても過言ではないし(新譜の『GRAND POP』もよかった)、なんならlilbesh ramkoを見に行った。冒頭で書いたシーン(主に海外)もそのうち和解できる日が来るかもしれない。
Open Ancient Eyes (Remixed) - Kalya Scintilla
Psystep系ディグしたくてプレイリストを作っていたらSpotify君がおすすめしてくれたアルバム。PsyTranceでもFoley使ったりするので、質感的側面はあるんですが、テンポ落として空間系ベースミュージックとしてアプローチするとよりトリップ感がでるよなぁ。PsystepやPsybientはブーム的には落ち着いてしまっている印象だけど、知っていきたい。ちなみに『Scintillating Sands(Pathwey Remix)』が一番好き。
No Protection - Massive Attack
トリップホップのアーティストとしても有名なMassive Attackのアルバム『Protection』をダブ界のレジェンド、Mad Professorによってダブリミックスされたアルバム。
SkrillexやHamdiの活躍によってUK Dubstepの熱も高まり、Brostepから原義へとDubstepがリバイバルする中で、今ならばDubの良さがわかる気がすると思い立ち、色々聴いた。最初はレゲエのリミックス的な位置づけのジャマイカ系のダブはあまりピンと来ず、電子音楽にダブ的なアプローチをしているもの(主にUKダブ以降?)がトリップ感を感じられて好きになった。(空間系エフェクトの過剰掛けなので、当然と言えば当然)。徐々にしっとりしているよりかはレゲエ要素ある方がクセがあって面白いと思うように・・・ダブ入門としてはよかったかも。
ボーカルが多い方がトリップ感強め、レゲエ要素が残っている方がベースラインが強調されるので、ベースミュージック的に聴けるのかなと思ったり。
アーティストが違うが、これとかなんとなくUK Dubstepぽさあるよね?
Vapor Drawings - Mark Isham
Twitter(現:X)で時々、おすすめ欄にニューエイジの名盤が流れてくるので、聴いてみたら、めっちゃよかったアルバム。90s'のIDMやらdrill'n'bassに出てくるような質感のシンセが好きなんですが、同じ方向性のサウンドをしていて感動した。特に『Many Chinas』。これで1983年リリースなのすごい。また、Mark Ishamはトランペット奏者でもあるらしく、電子音と生音のバランスがものすごく絶妙。これもエレクトロニカ系のサウンドではよくある組み合わせなので、やっぱり刺さる。ニューエイジはまだよくわからんけど、ぶっささる可能性を感じるジャンルだなと思わされた。
他にもM3で購入した旧譜やサブスクにないアルバムなども語りたいが、また別の機会に。
イベントやサブカルとか
イベント系
Sammy Virge、Salute、HamdiなどのUK Garage/UK Dubstep系のアーティストの来日ラッシュが年明け直後からすごかったですね。Y2Kリバイバルの流れ、ずっと続いてほしい。サブカル全般で一番好きな作品が詰まった年代なので。
また、オタク・クラブ・イベントにもいけたのが、今年の良かった点。Night HikeでPAS TASTAやフロクロ、いよわで爆踊り出来たのもよかったし、In Case We DieでGo-qualiaやy0c1eを見れたのは感動した。リリースほやほやの寝逃げでリ・セ・ッ・トのremixを見れてよかった。(実質的につかさレコーズ回)
何よりも好きなジャンルのイベントが多数あったのが特筆すべき点。昨年に引き続き、Oltronicaがよすぎた。あまりクラブで流れることのない、エレクトロニカ、IDM、ベースミュージック、Hyper系/Botanica、インディ系、ノイズやその他クラブミュージックがずっと流れている夢のようなイベント。クラブで自分が一番聴いているジャンルが流れて、踊れる。こんなに楽しいんだなと改めて思い知りました。今年はオタク達を引き連れて参加できて、楽しさ倍増。次もあると嬉しいな。来日アーティストとしてはiglooghostとBABiiを見れたのも相当デカかった。IDM、Neuro、future garage方面の質感系のアーティストって本当に来日しないんですよ。だからこそ、生で聞けたのが本当にうれしかった。
ちなみに90-00s'のエレクトロニカのアーティストもちょこちょこ来日していて、MachineDrumやLusineらが来日していた模様。(この辺りはちゃんと聞けていなかったので、行きませんでしたが・・・)7月あたりにVegynの公演が流れてしまったのは悲しかった。次ちゃんと開催されたら、絶対見に行きたい。
クラブ方面とは少し違うところだと、FoM(Festival of Modular)も良い経験だった。モジュラーシンセを使って奏者が演奏するクラブスペースとライブで使用したモジュラーを展示しているスペースがあり、後者はなんと一般参加者も自由にパッチングすることができ、さらにシステムを組んだ奏者本人と話すこともできるワークショップ形式になってた。これが楽しくて、本当に来てよかったと思えるイベントでした。
サブカル系
バンドアニメに夢中になった一年。ガールズバンドクライ、間違いなく24年の覇権コンテンツ。逆ばっている人もスルーした人もとりあえず見てください。
23年の覇権バンドアニメことBanG Dream! It's MyGO!!!!!も年の瀬に滑り込みで視聴し発狂。クソデカ感情コンテンツすぎる。楽曲もメロコア、エモ/オルタナ、ロックなど様々なジャンルのクソデカ感情ソングがあるので、おすすめ。
It's MyGO!!!!!の続編にあたるBanG Dream! Ave Mujicaは現在放映中です。見てない方はガチで見た方がいいです。毎話見るたびに衝撃を楽しめます。
初noteでしたが、これからも何かまとめたいことが出てきたら活用しようかなと。以上です。