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【制作事例】「産業動物分娩シミュレーター」
こんにちは!北海道帯広市のオリジナルオブジェ・ベンチ制作屋さんFRPウチヤマです。
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今回は、弊社の制作事例の中から「産業動物分娩シミュレーター」についてご紹介します!
前回紹介した作品に続き、こちらも獣医を目指す学生さんたちに向けてお作りした"業務用"的なオブジェになっています。
このオブジェについて
このオブジェは、獣医学教育における教材として製作することが決まりました。
産業動物の分娩の開始時期は予測が難しいため、実習生は十分な学習・準備ができないまま直面することになる場合があります。
また、実際に分娩が始まったとしても、その場に携わることができる人数は限られており、全体での平等な学習は難しいと考えられます。
そこで、この分娩シミュレーターを活用していただき、学習に役立ててもらおうということになりました!
制作過程のご紹介
ここからは、分娩シミュレーターの詳細と、製作過程のご紹介を行っていきます!
1.絵コンテ・設計図の作成
まずは、職人による絵コンテ・設計図の作成です。
今回は「シミュレーター」ということで、飾りのオブジェではなく、実際の場面をシミュレーションできる仕掛けが必要です。
見た目はもちろん、内部の構造や分娩時の体の変化まで追求し、設計していきます。
2.製作開始
絵コンテ・設計図のご確認をいただき、OKでしたら制作がスタートします!
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こちらは、親の馬・牛の体の型が完成し、子どもが入っているスペースや出口を作成しているときの写真です。
親に対する子どもの大きさや、分娩の流れをしっかり再現できるよう、一つひとつ確認しながら作成します。
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親子ともによりリアルに再現するため、骨格や皺もこだわり、着色も丁寧に施していきます。
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そしてこちらが、完成した姿です!
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子どもが入るスペースは、必要に応じて、見えるようにすることも隠すこともできる仕組みになっています。
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シミュレーションする際には、滑りやすくなるような液体を事前に付着させ、子どものうでに紐を付けた状態で、親のおしりの方から引っ張り出します。
子どもの腕は様々な角度に動かせる仕組みにしているため、場面に合わせて調節しながら、実習を行うことができます。
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「産業動物分娩シミュレーター」は、現在様々な大学で教材として活躍中です。
今後もご利用いただき、獣医学教育における動物福祉の向上につなげていただけますと幸いです♪
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