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第16回ウディコン感想

ハジメマシテ
第16回ウディコンの作品で、プレイ済みのものについて感想をつらつら書いてあります。
簡易的な感想についてはX(Twitter)の方でも記載したんだけど、字数制限がある+ぶっちゃけた所までは言えなかったという事情から、詳細をこちらに記載。
当然ですがネタバレを含みます。

注:以下は批評や他作品への言及を含みます!



【1】勇者不適伝

中盤まではアンダーテールに代表されるような"やさしいせかい"を体験できるのだが、本質は終盤にあると感じる作品。
トゥルーエンドが必ずしもハッピーエンドでないというのもテーマ性を感じられて良き。

(+++)最後の選択肢をプレイヤーに委ねるところ
(++)非常に使いやすいバックログ
(+)全体的にグラフィックが充実している
特にスチルの使用箇所は勘所が押さえられていてGood
(+)戦闘において、敵のHPを削る意義があるところに戦略性を感じる

(±)メニューにおいて素早さとか命中とは消しても良かったのでは?
(±)服を脱ぐというシステムは面白いが…
脱いだ状態でないと攻略に支障があるんじゃないか?と疑っていたので最初に説明が欲しいかも

(-)戦闘バランスの突き詰めが甘いと感じる
例えばモカリーについて、キャンディギフトとエナジーモカはあきらかに効果が消費SPに釣り合っていない
積極的にHPを削りたい時に攻撃方法が少ないというのも多少引っかかる

【2】LIGHT OF MANA

麻雀とRPGを合体させた今までに見ない斬新な戦闘が特徴的。
ストーリーはさほど長くないが、ウディコンという作品が多く集まる中ではこのぐらいが割とぴったりなのかもしれない。

(+++)あまりにも美麗な3Dダンジョン
3D表現に関しては他の追随を許さない出来栄え
(+)ダンジョン以外のグラフィックも見やすく、優れている
(+)直感で操作できるUI

(±)SUKEBE要素の警告はいらなかったんじゃないかな…?
好みの話ではなく、どの程度のレベルなのかが分からないのが困った

(-)珍しい戦闘システムだが、欠点も目立つ
「スペルばっか使ってたら手牌なくなってツモに頼る運ゲーになる…?」
→マナの指輪が手に入ればこの心配は無くなるのだが、逆にヌルゲー化してしまう懸念もありバランス取りが難しい
「大技のスペル、威力は高いけどあまりにも条件が厳しすぎない?」
→ボス以外に高威力が生きることは少ないし、加えて道中はボスに備えて蓄えて置かなければならないことから枠を使う価値を見いだしにくい
手番をパスしたら1牌ツモれる等の処置は欲しかった

【4】るぐれて

今回の作品の中で最もリアルへの影響があった作品の一つ(祖母の状態を確認しました)。
そのメッセージ性が評価ポイント。

(++)おばあちゃんを大事にするメッセージ性を評価

(±)犬の散歩の表現方法は個人的に気に入った箇所
(±)供養の方法がちょっとだけ分かりづらかった

(-)特に森において、表現不足
夢なのでマップの整合性が欠けているのは問題ないのだが、「なんとなく不気味」「なんとなく手に入ったアイテム」といったような「ゲーム表現の整合性」が不足している印象を受けた

【5】ラピッドスティール3

懐かしの横シューティングで、完成度は非常に高い。
熱中度は文句なしの満点。細かいところまでの作り込みも素晴らしい。

(++)細やかに動くキャラクター&フルボイス
会話内容は小気味よく、聞いているだけで楽しめる
(++)リザルト、設定項目などプレイヤーが欲しい要素が網羅されている
(+)ライト層もヘビー層も楽しめるゲームバランス
1ステージの道中が比較的短いというのも評価点
(+)マウスに追従するストラップが可愛い

(±)プレイングの影響なのか、一部ボスがやたら簡単に倒せてしまう
(±)ストーリーの中身について…
1番目のストーリーが好みだっただけに2・3番目がどちらも戦闘訓練で終わったのが残念

【6】デスペレートホープ

マスの取り合い?とでも言うべき戦闘システムがとても独特。
ストーリーはサブクエストのような短編で、短い時間でサクッとクリアできる。

(++)戦闘システムが斬新で新しい体験が出来る
敵を上手くコントロール出来てハメたときはとても楽しい

(±)道中の選択や武器選びにもっと幅があったら更に面白くなると思う
どっちの選択肢も微妙!って時は結構多かった

(-)毎ターンの回復SPの表記が欲しい(どこかに書いてあったらスイマセン…)
(-)ランキングがちょっと…見辛いです…

【8】チーターは無理ゲーを走る

チートを題材にした堅実派RPG。
実際のところステータスが極端なだけでRPGとしての骨組みは結構王道。
ステータスがバグった敵にチートで対抗するというシチュエーションは面白く、差別点として十分機能している。

(++)頭を使って攻略する戦闘(特にボス戦)
チートを使っても良いし使わなくても良い、プレイヤー次第というのも楽しみ方の1つ
(+)WAFUKU推しから生み出されるグラフィックの安定感
(+)図鑑や会話で攻略のヒントが提示されており、挑みやすい

(±)ボス戦の「会話」でも定型文ではなくチータくんのコメントが欲しかった
(±)ラスボスの攻略に心臓無尽蔵以外は必須じゃない?
というか超越改竄はどう使うのを想定されているんだ…?

(-)技能の説明がギチギチで見づらい、枠を広くとっても良いと思う
(-)ストーリーが納得感に欠ける
主人公’sがAIプレイヤーであることを活かせていないように感じた

【9】イルシェラート -Ilshet tot Nostiltowi-

全体的に伸びしろを強く感じるアクションゲーム。
いわゆる合成・錬金的なシステムを楽しめる土台がしっかり作られており、やり込めばやり込むほど楽しめる予感がする。

(++)「アイテム作成」のポテンシャルの高さを評価
(+)レスポンスの良いアクションが楽しめる
(+)服を変えると見た目も変わるという作り込み

(±)目標を飛ばし飛ばしのペースで達成できるので、いつまで経っても以前の目標が達成されていない状況になりがち

(-)付与呪文は効果があるものだけが表示されていると嬉しい
(-)通常攻撃以外の攻撃スキルが全体的に微妙
ダメージ系のスキルは再詠唱時間や消費がかなり大きく、SPは回復や補助にのみ使うのが賢い戦い方になっているように思えた

【10】±0 -Black Rain-

タイトル画面からして既にグラフィックがめっちゃ綺麗。
戦闘はマウスを使った1VS1のみであり、マップ上の武器所持はギミック用として捉えておくとヨシ。
軽いBL要素を含むので苦手な人は注意。

(+++)フリーゲームの最先端を往く美麗グラフィック
キャラの立ち絵だけでなく、マップやメニュー画面なども評価が高い
(+)キャラクターの所作の表現にも力が入っている
犬をモフモフしたい人にオススメ

(±)戦闘がちょっとごちゃごちゃしている
攻撃を弾けているのか、当たっているのか視覚では分かりづらい
(±)舞台がヨーロッパ支部なのに全員日本人なんか?
(±)アイテム名が全て英字なのでやや見づらい

(-)次の目的地が分からず、迷うことが多い
大体の場合で右に行けばOKではあるが…
(-)ほとんどの扉は対応する鍵を持っていれば開くのだが、最後のあの場所だけ手動で開ける必要があるのが謎

【11】水底の記憶

アニメーションが美しい短編ゲーム。
記憶を辿ってあのときの後悔を繰り返さないようにするんだ。

(++)手書き絵がアニメーションする表現が美しい
(+)この手のゲームに嬉しいスキップ機能
快適に周回できるのはありがたい

(±)会話中やメニュー画面のキャラグラは縮小したグラフィックをそのまま使っているような感じでやや洗練されていない

(-)お祭り中の選ぶべき屋台の納得感に欠ける
たこ焼き屋は重要でハンバーガーは重要じゃない理由が欲しかった
(-)最終的には総当たりが要求される選択肢
本人の性格を考慮した選択肢を選べば良いのか、あるいは人間としてあるべき後悔しない選択肢を選ぶのが正しいのか、指針がないので分からない

【13】アンブレラブレイバー

謎のお姉さんに手を引かれながら暗い洋館の廊下を進んでいく…
シチュエーションの構築に優れており、とにかく没入感が高いゲーム。

(+++)主人公への没入感の高さ
アメリがいるから勇気が出る、アメリを探しにいく、アメリを守らなきゃ…
という場面場面での主人公とプレイヤーの気持ちが強くリンクしている
(+)お化けはいずれもキュートで親しみを感じられるデザイン
(+)雨音など環境音の使用が上手い

(±)会話が発生するのかしないのか、やや分かりづらい

(-)戦闘がやや説明不足
試行錯誤を込みにしてももうちょっと説明がほしい

【14】Inifis

作者も言っている通りfanastasisの影響を強く感じるが、こっちの悪魔は結構有情。
(もう一方のゲームは未プレイでした…スイマセン)
色んなルートでクリアを目指せるのが面白いし、周回前提でも一度理解すればサクサク進めるのも良い。

(+)様々な方法でクリアできるマルチエンディング
(+)攻略に向けてルートを構築する楽しみ

(±)仲間の初期習得スキルが多すぎて面食らいがち
(±)戦闘はかなり大味
装備が整っていないうちは非常にシビア、逆に装備さえ整えば楽勝
この手のゲームでは難しい問題だが、作者の考えるバランスが掴みづらい

(-)顔グラや敵グラはレトロだがマップは解像度が高く、チグハグ
(-)戦闘BGMがあまり合っていないように感じた

【15】箱庭ドールメーカー

パワプロライクな育成にRPGを加えた長編型やりこみゲーム。
(「ステータス表記」「ヒントシステム」「育成して編成するという流れ」が割とそのまんま)
ボリュームも凄く、最初から最後まで丁寧なゲームが楽しめる。

(+++)グラフィックの完成点、全体的にレベルが高い
(++)戦闘の作り込みが優れている
実はデッキ構築系なのだが、それを感じさせない新鮮さを持つ
(++)自分だけのパーティ構築の楽しみ
(+)BGM、SEの選出がとても適切

(±)どの選択肢を選んでいるのか一瞬分かりづらい
(±)バフ消しアイテムが少し強すぎるきらいはある

(-)登場NPCが少なく、ストーリーが小さく纏まってしまっている
成し遂げている事はかなり大きい事なのだが、主人公とその周りでしか話が進んでいないのが残念(厳密に言えば主人公ですら蚊帳の外になり気味)

【16】瓶詰の誕生日

ストーリー性のある暗号集。
意外にも本格的な暗号が揃っているが、この手の問題に慣れていればそこまで難しくはない。
ヒントもあるので詰むことはないだろう。

(+)暗号を解く楽しみが十分味わえる
(+)エンディング回収が容易

(±)Aエンドのフラグが立っているのか、やや分かりづらい

【19】鶏空を舞う

位置取りが重要になる新感覚シューティングゲーム。
難易度が結構高くてテキトーなプレイでは攻略できない。
その分攻略できたときの喜びはひとしお。カスタマイズを使いこなそう。

(++)グラフィックが洗練されており、雰囲気が出せている
(+)カスタマイズで対策し、攻略を目指す楽しみ
(+)分類はシューティングゲームなのだが、斬新さを出せている

(±)ゲームの目的やゴールが一見分かりづらい
(±)攻撃や被弾の演出が分かりづらい
特に被撃墜時はあまりにもスムーズに落下し始めるので反応が一瞬遅れる

(-)重要な攻略情報が取扱説明書に書いてあるが、あまりにも重要なのでゲーム中で説明すべきだと感じた

【21】ジャンクエデン2

パーツを組み合わせてロボを作り、オープンワールドを駆け抜けろ!
この手のゲームでは当たり前だが、もちろん人員もパーツも現地調達だ。
拠点が充実してくると加速度的に楽しくなってくるぞ。

(++)鹵獲して強化していくロボゲーの面白さを網羅している
好みのパーツを組み合わせて自分だけのロボを作り出せるのは楽しい
(実際は攻略面で有利になるパーツを優先する事情はある)
(+)シンプルながら存在感のあるロボのグラフィック
(+)クリアに伴う達成感の高さ

(±)各地のバイオームにフレーバー以上の意味を見出せなかった
(±)良くも悪くも説明不足
手探りの楽しみにも繋がっているので必ずしもマイナスではないのだが、詳しい説明が欲しくなることも多かった

(-)いくらなんでもマップの広さに対してロボの速度が遅い
終盤はパーツも整い速度が出しやすくなるが、序盤はマジでキツい

【23】魔王復活物語

個人的最推し作品。ゲーム制作を志したことがあるなら絶対に心に響く。
一応メタゲーなのだが、セーブデータ間でのフラグのやり取りを必要としないという仕様はあまりにも評価が高い。
メタゲーの完成形として後世に引き継いでいきたい。

(+++)根幹であるセーブデータを行き来して攻略する構造を評価
単に行き来するだけなら既存作品にも見られるが、本作はプレイヤーとの一体感までも含めて芸術的に構築されている
(+++)ストーリーに満点
ウディコン特攻と言えるが、少なくともこの場においては最高の作品
(+)グラフィックの纏まりが良い
(+)フリゲあるあるを上手く昇華している

(±)滑る床の難易度がそれなりにガチ

(-)岩押しパズルの難易度がかなりガチ
ヒント機能は付いてるけど使いたくないじゃん?

【29】ダーゴラス

初代ドラクエを彷彿とさせるRPG。
その仕様は完全に令和ナイズされており、とても遊びやすい。

(+)セリフ回しのテンポが良く、会話内容がクスっとくる
(+)ちょっとした隠し通路があり、スリルが味わえる
(+)死んだらお金がもらえるというのは新しい発想
進行に困ったら気軽に死ねるし、逆にゲーマーとしてはできるだけ戦闘不能を避けたくなるという楽しみがある
(+)真のラスボスに驚愕…お前かよ!

(±)チーズバーガーの作り方が分かりづらい
と言ってもヒントがあるのでそこまで問題ではない

【37】エリスと悪魔の書

仲間を集めて挑むシンプルなダンジョン探索RPG。
拠点でアイテムを整え、スキルを振り、新たな魔導書の中へ突撃!
個性的なキャラクター達が魅力の作品。

(+)スキルの振り方で楽しく悩むことが出来る
(+)ダンジョン探索中の会話は進行を阻害しなくて読みやすい
キャラクター像の把握にも一役買っており、テンポよく楽しめる
(+)エンカウントゲージの仕様が親切
戦闘したいときにすぐにMAXにできるのも良い点

(±)世界観が掴みづらい
拠点と魔導書の往復のみなので、全体的な世界観についていまいち分からぬ
(±)ダンジョン道中で入手した防具や宝石は強化しないと実用に耐えないため、一旦拠点に戻らないといけなくなりテンポが阻害されている

(-)デフォルトの難易度だと非常に簡単
難易度調整できるとはいえ、基本雑魚ワンパンは簡単すぎる
(自分は難易度調整まで含めて評価をするので…)

【41】デモクラシア演義

世にも珍しい選挙を題材にしたゲーム。
自分の運動が必ずしも当選に繋がるわけではなく、終始現実的で上手い表現が出せている。
とにもかくにも選挙には金が必要です!

(+)実は結構戦略性がある
運が絡むものの攻略ルートは存在し、突き詰めがいがある
(+)プレイヤーが自身の選択に責任を感じられる作りになっている

(±)ゲーム的にやや説明不足感がある
慣れるまでは何がなんだか分かりづらい

(-)成功率◎でも全然成功しない
表記と実際の確率が大きく離れているために起こる齟齬

【46】日替わりフルーツ

選択肢と同じフルーツを選ぶだけのゲームだが、実際プレイしてみると案外熱中できる要素がある。

(+)タイムパフォーマンスに優れる
ちょっと空いた時間に遊ぶのに向いている

【47】「■」の多いダンジョン

シンプルなグラフィックからは想像できない濃密な体験ができるゲーム。
戦闘では詰将棋のようなパズルを解く楽しみが味わえる。
30分程度でクリアでき、色んな人におすすめできる作品。

(++)サクッとクリアできる上に満足感が高い
プレイ時間に対しての体験の密度は非常に大きい
(+)シンプルさを上手く生かした演出

(±)戦闘において、キーレスポンスが微妙に遅れている感じ?がある
(±)敵に勝てない=見落としがあると思ったら単に詰将棋を解けていないだけだった…ということが何度か

【51】迷宮郷まよろば

おたからを探して不思議な幻想世界を旅していく。
ゲーム構成はゆめにっきに近く、演出も意図されているところがある。
(もう一つのリスペクト先はカービィの洞窟大作戦だろう)

(+++)圧倒的グラフィックのパワー
自然、和、仏教、人工物、食べ物…さまざまなテーマが圧倒的なドット絵のもと流れ込んでくる
(+)要所要所にNPCがおり、自分ひとりではないことを認識させてくれる

(±)ガチで迷子になっても救済措置はあまりない(部屋に帰れるくらい)
自分は幽霊屋敷でかなり迷いました

(-)ここまで作り込んだのであればメニューも自作すべきだと感じた
HPやMPの記載には意味がなく、多少没入感を損ねている

【54】放浪者セレナ~少女を救うため、闘技場で戦う女~

主人公セレナが少女を救うためにものすごいスピード感で周囲を巻き込み、感化していくのを楽しめるハイテンポ育成ゲーム。
主人公の魅力が高く、世紀末モヒカンを一蹴する屈強なナリでありながらどこか抜けたところに親しみを感じられる。

(++)育成のテンポに優れている
テンポの高さは以下の利点とも噛み合っており、ゲーム全体の質が高い
(++)様々な攻略法があり、何周もしたくなる
(+)敵味方に渡りおもしれーキャラクターが多い

(±)戦闘はあくまで育成の答え合わせで、戦術面の選択肢は少ない
防御を上手く使う程度だろうか、後半になれば防御すら不要になる
(±)敵のグラフィックがやけにおぞましい
ここも手書きだと評価が上がっていた

【55】デス ウエスト トレイル

主人公を選んでレースに参加、上位を目指すRPG。
(スティール・ボール・ランを想像してもらうと分かりやすいと思う)
各主人公ごとに事情や思惑があるようだが…?

(+)ウォーカー(ロボ)の組み換えで見た目が変わる作り込み
(+)上位を目指すなら戦闘のターン短縮を狙う攻略性

(±)幕間の画面が引く演出は個人的に好み
(±)全体攻撃が強すぎる
ターン短縮には必須であり、単体攻撃はほとんどの場面で見劣りする
そのため格闘機体が微妙に割りを食っている(弱い訳では無いが)

(-)道中のイベントやライバルとの駆け引きが少ない
特にライバルは挨拶するか戦闘するかの二択が殆どであり、しかも戦闘はターンがかかる割に戦利品がそこそこ止まりなので推奨されない
(-)実は上位を目指す必要はない
クリアするだけなら別にターン短縮は考える必要なし
1位だと特別エンディングが見られるとかだと嬉しかった

【59】勇者の苦難

WWA系のゲームなのだが、ユーザーフレンドリーな仕様が目立つ良作。
一方で難易度はガチ。本気で向き合えば答えてくれるゲーム性をしている。

(+++)遊びやすさ満点のゲーム性
とにかく遊びやすく、プレイヤーが不満に感じる点を徹底的に排除している点が素晴らしい
(+)全体的なノリの良さ
いわゆるVIPRPGの系譜であり好みはあるのだが、個人的には好きな類
(+)オンラインランキングの存在
見やすいランキングが実装されており、上位を目指すモチベーションになる

(±)取り返しが付かない選択ばかりのため、慎重になる必要がある
まぁWWAとしては普通のことではある

【61】やけくそ料理人と不良債権

料理を題材にした新感覚デッキ構築ゲーム。
「料理」「時間」「ノルマ」などの目新しい要素が完璧に調和しており、完成度が非常に高いゲーム性をしている。
もはやSlay the Spireとは完全に別物。やり込み甲斐もあり、長く楽しめる。

(+++)グラフィックの質が非常に高い
キャラクターの魅力が十二分に表現されている
(++)直感で操作できる優れたUI
(++)デッキ構築系の面白さはそのままに、新しい要素を上手く融合して新たな体験を生み出すことに成功している

【63】異世界転生(即死)

バカゲーに分類される本作だが、細かいところの作り込みが光る。
ロード画面の演出なども凝っており、ポテンシャルを感じる作品。

(+)丁寧に表現される戦闘
戦闘は十分な作り込みがされており、ミニゲーム集にとどまらない
(+)素材の活用が上手い
いらすとやってメイン素材になるんだ…

(-)ボリューム不足

【67】かわいいヒヨコの大冒険

ヒヨコを操作して障害を避け、おうちを目指すシンプルな避けゲー。
衝撃のエンディングを見逃すな!

(++)ゲームのテンポに優れている
ネコに触れたら一瞬でお墓が降ってきて、すぐにリトライ!
このテンポ感は素晴らしい
(++)セリフのセンスが非常に高い
キャラクターのセリフはかなり面白く、他では真似できないセンスがある
(+)満腹度の概念とバランス調整が上手い
ほどほどの緊張感を生み出すことに成功している

(±)カラスだけのステージはちょっと簡単すぎるかな?
ダッシュするだけでゴールにたどり着けてしまう

【70】今世

目が覚めたら…そこは天界(?)。
このまま成仏して来世に期待するのも悪くはないな…
でも本当にそれでいいのか?
ゲームを通じて作者のメッセージ性を受け取ることが出来るだろう。

(++)廊下を歩くときの演出はとても臨場感がある
主人公の感情をプレイヤーに上手く伝えられており、高評価
(+)使いやすいバックログ
(+)ワンボタンセーブはゲームと噛み合っている仕様

(±)屋上の女の子にもグラフィックが欲しかったトコロ

(-)主人公のセリフがちょっと読みづらい
境遇を考えれば仕方がないところではあるが…
もう少し工夫できたと思う

【71】夢幻ノ迷宮

ザ・ハクスラ。ハクスラを遊びたいならコレ。
装備の付与効果を見て一喜一憂するのはお約束。
かき集めた装備でダンジョンを駆け抜けろ!

(+)ハクスラの醍醐味を味わえる
次々に集まっていくアイテム、更新されていく装備、稼ぎのときだけ装備を変えよう…等、ハクスラの基本にして魅力が詰まっている
(+)選べる仲間、選べるスキル
個性システムを活かしてどのスキルを習得するか考えるのも面白い

(±)主人公の部屋の必要性が微妙
本当に何もないので蛇足感がある
(±)個性システムはやや作り込み不足
というか作りかけな印象、もっと発展性を持たせたかったと思われる

(-)レア装備がかなり簡単に入手できてしまう
ゲームのボリュームを考えると致し方ないのだが、それなりの頻度で一番レア度の高い装備が手に入り、低レアの価値がすぐに下がってしまう


以上、30作品。
今年から初めてウディコンの作品に手を付けたのだが、こんなにもレベルが高いゲームを色々と遊べるとは思っていなかったので非常に満足しています。
みんなも気になった作品をプレイしよう!

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