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OEMの落とし穴

OEMって正しく理解していますか?
最近、なんでもかんでも OEMで進めよう。という方いますが、今日は、OEMを正しく知って欲しいと思います。

まず、OEMとは、

製品の製造を他社に委託します。
その商品を
自社のブランド、自社の商品として販売するビジネスモデルです。

なんでこんなにも、OEMが広がったのか。

OEM元は、商品開発に集中できる
OEM先は、販路拡大に集中できる。

両社とも、自社の得意分野を生かせるメリットがあるのです。

販路を持っている企業は、商品開発はできなくても、優秀な商品のOEM元に出会い、その商品を担ぐことにより、販路拡大という得意分野のみで、自社の売り上げをあげることができます。

でもねでもね。。

販路を持っていないとなんの意味もない取り組みなんです。

商品開発力がないから、OEM先になる。のではなく、
販路があるから、OEM元が寄ってくる。のです。

そして、販路があるという部分は、いかに商談で営業トークでごまかしても、すぐにバレます。

販路が本当にないと、OEM元とOEM先の関係は崩れます。

でも最近は、OEM元は、「自社の商品は良い商品」と風呂敷を広げ、
OEM先は、「自社の販路はすごいよ」と風呂敷を広げる。

みんな少しづつ背伸びをするので、良い関係が生まれないのです。

でも本当のOEMは、すごい取り組みなんです。

OEMの取り組みで必ず出てくるのは、車のメーカー「ダイハツ」の「ミライース」ですね。

ミライースは、OEM元です。
このミライースは、軽自動車の高い製造能力をダイハツが持つ証拠です。

そして、車業界は、新しい車種を開発すると100億円以上の開発費がかかるし、しかも軽自動車に強くない企業が、軽自動車の開発をするとなると、もっともっと開発費がかさむのは、目に見えています。

だからトヨタは、ダイハツの「ミライース」をOEMし、
車名と、エンブレムを変えただけで、「ピクシスエポック」を販売しました。

これぞOEMです。

OEMとは、駆け引きではありません。本当の結婚なんです。

私は、OEM元を探す時、そのOEM先を紹介してもらっています。

たいていが悪口を言いますが、中には本当の意味の相思相愛な感じの理想のOEM元とOEM先をみます。

そういうOEM先を持っている、OEM元と組むと、2年以上しっかりとビジネスが組めていきます。

OEM元と商品開発元は違います。

OEM元には、しっかりと商品開発力を求めましょう。
そして、OEM先である我々はしっかりと販路を拡大し、販路から来た情報をしっかりとOEM元にあげて、OEM元も育てましょう。

そして、OEM元からもっと特別な感じで、優遇してもらいましょう。

もう大体わかりましたね?
OEM先をやりたければ、

販路をたくさん持つ
その販路でどれだけの販売実績を持っているかを検証する
OEM元が喜ぶストロングポイント(強み)を持つ
販路を使って販売できるマーケティング能力を持つ

これが、正しい準備です。

OEMという言葉が、一人歩きする日本は、少し横文字にやられていますね。

OEM元は、商品の製造元ではありません。

100個という、少ないロットから、OEMできます!
と、
100個というロットで、商品の製造を受けます。
は違います。

OEM元の候補の企業を見つけたら、

そのOEM元の、販売実績。
直販での販売実績。

を必ずみましょう。

OEM先の販売実績を見て、こんなに売れているのか!と思い、契約することのないように。
そのOEM先のマーケティング力で売れているだけかもしれません。

トヨタは、ダイハツミライースが売れていて、お客様のニーズにあっている。この商品を1から開発し、ミライースよりも良い車を作るのは、難しいと考え、OEM先となることを決めました。

これぞOEMです。

OEM元は、高い商品開発能力と、正しくお客様に支持されているエビデンスを!

OEM先は、他にはない販路と、マーケティング戦略に基づく販売ノウハウを!

この7月後半から、またOEMが再加速していきます。
正しい理解の上で、正しいマーケティングに基づき、企業の舵をとってください。

小ロットからできるから飛びついた。
OEM契約し騙された

私のところにそういう相談は、後をたちません。

ここからの日本の再加速に、OEMは必要ですが、騙されることのないように。
提携前に一度、野尻までご相談ください。

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