AIの力を借りて存在しない架空のV系バンドを推してみた
想定読者: 人生の何かに疲れた人みんな
はじめに
こんばんは。白塗り美男子です。
この記事では、どうしたら推してもらえるかを日夜考えるのに疲れてしまったVtuberが、「架空のバンドを作り出して推す」ことで精神が救われた話をします。
筆者の状況
4年前、バンギャがバ美肉してVtuberになった
しかしうまく人気を得られず活動に疲れてしまった
Vtuberという枠組みから自分の活動に縛りを設けすぎて、創作意欲まで枯れていた
事の発端 ― SunoAIとの出会い
年越しの際、僕は当時バズっていたゲーム「坊主がクレーン車で除夜の鐘を叩くゲーム」をプレイしていました。
その劇中BGMの「年明けのうた」が大好きになり、スーパーご利益タイムに何度も突入を試みてはノリノリになっていたものです。
年が明けてから、作者様による制作秘話noteを読んで、そのBGMが作曲・歌唱AI「SunoAI」で作られたものであることを知りました。
「はて、こんなに高品質な曲を生成してくれるAIがあるのか~」
と思った僕は、早速SunoAIを試してみました。
すると、最初の一日50クレジットを使い切る寸前で大当たり、自分が好きな感じの曲を引いてしまいました。できた曲がこちら。
神引きした曲
歌詞は石川にゆかりのあるVRChatのフレンドに書いてもらいました。そのため石川弁です。
90年代のユーロポップを彷彿とさせますね!女性2人組で、ローポリ3Dを背景に踊っているやつ!
これにより課金をする決意をし、自分好みの曲のインスピレーションを得るために曲生成ガチャを回しまくりました。
運命を変えた曲
僕が好きな、I've系のダークなテクノに合わせて歌ってくれるV系バンドを僕は知りません。いたら教えてほしいくらいです。
しかし、SunoAIはそんな僕のワガママにも応えてくれました。
歌詞は自分で適当に作成し、styleはdark techno, visual kei, Japanese male singerを指定しました。
……完璧では!?
ここまで完成度が高いものが出来るとは正直思っていなかったです。こんなJapanese IT companyな歌詞を歌わせてごめんよと思うくらいに。
生成したはいいものの、この曲の処遇に困っていました。
DTMが一応出来るから、この生成された曲から耳コピして自分の曲として発表することもできたはずですが、それは何かが違う、と思っていました。
まず、僕のふにゃふにゃな歌声ではこのような力強い歌詞は似合いません。
また、僕自身の作風と好きな作風が合っていないため、一貫性が無いと思われそう……。
そして何より、発表したらバズるか燃えるか無関心か、どれも怖い……。
そうこうしているうちに僕はある天啓を得ました。
この曲を作ったバンドを妄想して推したらいいのでは?
このひらめきがすべての始まりだったのか、ここから思い切りが良く行動力のあるオタクの自分は止まりませんでした。
曲からプロフィールを考える
「シンセ、機材ブースで飛び跳ねてそう」「ボーカル、ハスキーが過ぎるから煙草吸ってそう」などとライブ参戦歴から得た超弩級のフィルターをもとに想像を膨らませます。
Vtuber活動と違い他人事なので、コンセプトの定義とその経緯もすんなり決まりました。
更にオン・オフを考えつつ人物の設定を作り込みます。
早速地獄めいてきました。対象が実在しないからこそできるものです。
容姿を考える
手描きで衣装の2面図と表情シートを描きます。何故なら僕の好きなキャラデザは絶対パーフェクトに画像生成できないからです!
一枚絵を描いて人物を動かしてみましょう。服装を対バンに馬鹿にされてキレ散らかす人と取り押さえる人でも。
ンン~、この時点で何かがおかしいですが、楽しいので続行します。
結局二次元じゃん!と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、この2人には既にAIのおかげで曲も声もあるのです。それだけでも人物や関係性に対する解像度が爆上がりします。
MVを考える(途中)
手始めに、流行りのボカロMVみたいなMVを作ります。
この再生リストを見て要素の動かし方を勉強中です。
やるぞやるぞ僕はやるぞ(作ったらここにMVを埋め込みます)
ライブ映像まで考える(途中)
宣伝動画としてライブ映像も動画投稿サービスに投稿して、集客に腐心しているんだろうなーと妄想し、棒人間の限界絵コンテを切っています。
どのようにライブ映像を実現するかは考え中ですが、多分3Dの恩恵を存分に受ける予定です。
やるぞやるぞ僕はやるぞ(作ったらここにライブ映像を埋め込みます)
推しの同人誌を作る(途中)
ある日、Notionから書きかけのR18BL想定の漫画のプロットが出てきました。ちょうどバンドマン同士の恋愛ものだったので、架空の推しバンドの同人誌を描いてしまえるのでは!?と嬉々としていました。これは一次創作なので、この世界の誰にも迷惑をかけません。
僕はハリウッド的なシナリオで主人公に最大の危機が迫るとつらくなってしまうため、オチを書けずにいました。そこでChatGPTにつらい部分を肩代わりしてもらうことにしました。
あらすじを非常に抽象的にぼやかしてChatGPT(GPT-4)に下記プロンプトと共に投げてみます。
オチをつけてくれました。バンドの解散は嫌なので、2の王道パターンで行くことにしました。
同人誌は執筆中です。
おわりに ― 全人類全Vtuber、一次創作をしよう、推しを作ろう
推しを作り上げて推す。ここには他人の目も、評価への恐怖もない世界が待っています。最近何かと話題の生成AIを適切に駆使すれば、2024年は推しをDIYしやすくなっている時代とも言えます。
おかしいかもしれないけれど、僕は幸せです!