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苕野(くさの)神社再建の日(福島県双葉郡浪江町)/安波祭_vol.2福島①
アクアイグニス仙台では、2月22日から3月3日まで全国御礼物産フェアvol.2福島県が始まります。
福島県の県土は全国第3位の広さ
県内は、縦に海沿いから浜通り、中通り、会津の3つの地方に区分されています。
今回アクアイグニス仙台の全国御礼物産フェアのフォーカススポットの1つとして取り上げているのが「道の駅なみえ」
福島県双葉郡浪江町は沿岸部の浜通り北部に面しています。復興のシンボルとして2020年8月にオープンしました。
地元の新鮮な野菜や海産物を扱う産直ショップ、レストランでは新鮮な旬の魚介を使ったメニューや浪江焼きそばなど食も充実した、地元の活力を発信するキーステーションとなっています。
道の駅なみえから車で10分ほどの海沿いに請戸漁港があります。
福島第一原発からは、約6km離れた場所にあります。
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2024年2月18日
(旧暦1月9日は私の誕生日)
この日は朝日が力強く昇り、日の出の頃は田んぼや海にけあらしの立つ日でした。
(けあらしは海を覆って立つ、雲のような幻想的な情景です。海の発生には条件があって、朝冬型の気圧配置が緩んで冷え込み、海水温と気温の温度差が9~15℃、風速が2~4mと風が弱い時、気温が最も低い時に発生して、気温が上がると消えてしまいます。)
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私はこの日、導かれるように請戸の苕野(くさの)神社を訪ねることになりました。1000年の歴史ある神社と伺っています。
きっかけは、今も共にお仕事をしている旧知の映像カメラマンが、震災ドキュメントで双葉郡の復興番組を撮り続けていて、2月18日請戸の苕野神社の社殿が復活するから撮影に行くよと聞いて、同行させてもらったことからでした。
22日から私が顧問を務めるアクアイグニス仙台の「全国御礼物産フェアvol.2福島県」がいよいよ始まろうとしている直前の出来事です。
福島県浪江町の請戸地区は、東日本大震災では津波の被害があり、苕野神社は社殿も流され、原発事故という二重の災害に見舞われました。
その時、当時の宮司さんもお亡くなりになったそうです。
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震災から13年経って、苕野神社の社殿が再建され神事が行われるこの日、
請戸の苕野(くさの)神社には、13年前までここで生活を営んでいた住民の方たちが200人くらいでしょうか集まってきました。
そして、誰もが願ってやまない大切な行事がありました。竣工式の神事と共に、豊漁豊作を願う祭り事です。
神社に程近い請戸漁港は黒潮と親潮がぶつかり、恵み豊な水揚げのある漁場です。豊漁と海上の安全祈願のために行う安波(あんば)祭は、300年欠かさず執り行われました。
悪天候のために中止すると災いが起きると伝えられてきたため、津波で神社が流されて、原発事故後、避難指示が続いた6年間は仮設住宅の避難先で行われ、避難解除の後は、土台だけが残る神社で祭が続けられたそうです。
あれから13年
この日、待ちに待った苕野神社の再建で「安波祭」が復活したのです。安波祭とともに、豊作を願う神楽や田植え踊りも奉納されました。毎年雪か雨の極寒で行われてきた行事であったのに、この日はかつてない快晴で、天まで喜びを与えてくれているようでした。
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そしてこの日、アクアイグニス仙台で2月25日に行われる全国御礼物産フェアvol.2福島県のイベントゲスト、鈴木酒造の鈴木大介社長ともお会いすることができました。
自らの酒蔵も震災により津波の被害があって、浪江から離れることを余儀なくされ、一度は山形で蔵を再建し、再び浪江に戻って現在復興を遂げています。
鈴木大介氏にとっても、この神社の再建はかけがえない願い。
2月25日アクアイグニス仙台にイベントでいらした時、もっと深くお話を伺って、また新たに記事でお伝えしたいと思います。
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2月18日。
私は、苕野神社に降り立った時、アクアイグニス仙台の風景と似ていると感じました。
どのような13年であっただろうか。
それは想像を絶するものであったと思います。
長い歴史を積み重ねて成す「今」
苕野神社の再建は、未来の「今」を作り続けていきます。
また福島が元気になることを心から願います。