事業会社のアクセラレータプログラムを経て共創フェーズに進むうえでのポイント
FromToの中田です。
今回のnoteではスタートアップと事業会社の共創について書きたいと思います。
■(確認)オープンイノベーションとアクセラレータプログラム
既にいずれの単語もスタートアップや新規事業界隈では一般的になってきているかと思いますが、自分の復習もかねて、定義を引用させて頂いておきます。オープンイノベーションにおける手法のひとつが、アクセラレータプログラムと言えるでしょう。
アクセラレータプログラムについては、事業会社にとどまらず、VC、自治体、大学と開催主体も多様になってきています。
本件については事業会社主体におけるアクセラレータプログラムに関して記載致します。
■事業会社のアクセラレータプログラムにおけるメリットとデメリット
事業会社:メリット
1)自社にない技術やソリューションとの接点が得られる
2)新たな事業提携先/資本提携先となるビジネスパートナーが見つかる
3)1)2)を踏まえて新規事業立ち上げのシーズを得ることができる
スタートアップ:メリット
1)事業会社のアセットを活用できる
2)1)を踏まえて事業をブラッシュアップし加速させられる
3)事業会社との連携実績が会社・事業の信用度を高める
事業会社:デメリット
1)短期での成果が出づらくゴールが流動的になる
2)社内のプログラム担当者のインセンティブ不足
3)プログラム実施にあたっての業務負荷増加
スタートアップ:デメリット
1)短期での成果が出づらくゴールが流動的になる
2)プログラム実施にあたっての業務負荷増加
■アクセラレータプログラムを経て共創フェーズに進むうえでのポイント
アクセラレータプログラムについては、共創案の策定とブラッシュアップを経て、ピッチイベントや審査を通じて、実際の共創に進んでいくケースが多いです。
上記のメリット・デメリットを追っていくと、下記のようなケースだと共創のメリットを享受できると考えられそうです。
1)構想段階で事業成長のポテンシャルの高さが見込まれる
2)両者いずれにおいても、業務コミットメント・スケジュール・リソースについて合意できている
短期での結果が出づらく、リソースも一定程度必要であることゆえ、
・リスクとリターンの共通認識をとること
・プログラムの設計と実行プランの具体化すること
・そしてプログラム継続のための実行体制・運用の仕組みづくり
が鍵を握ることになりそうです。
一方で、実現性を高めるためには、上記設計や運用自体もかなりハードになることが予想されます。
そのため、共創フェーズにあたっては事業会社およびスタートアップのコミットメントが非常に強く求められるといえるでしょう。
■FromToでの取り組み
目下、自治体主催のアクセラレータプログラムについては弊社サービスの47passにて順次掲載しております。
※執筆時の2023/8/9時点で9件が募集中!
※もし掲載漏れなどがありましたらご連絡頂けますと幸いです!
自治体主催のアクセラレータプログラムの場合、
1)(主に創業前~シード期)自治体が専門家を招き専門家による事業成長のアドバイスを行う
2)(主にシード期以降~)自治体内の地場企業とスタートアップのマッチングによる新規事業創出
という2種があります。
本noteの論点でいうと2)のケースについて、一定程度示唆がある内容かと思っています。
自治体のアクセラレータプログラムについても、事業加速のチャンスとして是非情報収集してみてください。
また、FromToとしても、事業会社との共創にあたってのサポートを検討中です。
引き続き47passおよびFromToを宜しくお願い致します。
※2400字くらい
※所要時間60分くらい(なんだかんだで長く書いてしまう…)
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