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MINOLTA MC ROKKOR-PG 50mm f1.4
親父の形見のレンズ・・・『MINOLTA MC ROKKOR-PG 50mm f1.4』。
レンズカバーも何も付けず『MINOLTA SR T SUPER』に取り付けたまま20年以上実家で放置され、親父が亡くなってからの13年間は私の自宅の玄関に飾っていました。
本体は、かなり故障が激しく・・・レンズも内部のくもりが・・・。「母親が人として生きているうちにこのレンズで撮影したい」という願望があり、やっとマウントを購入してX-T4に『MINOLTA MC ROKKOR-PG 50mm f1.4』を装着して試し撮りをしたところ、この世のモノではない質感の写真が・・・。
ちなみに、私が小学生の時に、初めてフィルムカメラに触れたのは、このMINOLTAのセットでした。
おそらく、このレンズは1973年に発売されたそうですが・・・その年代を知ると、さらにグッときてしまいます。
そんな2024年4月1日。
あまり深く考えずに試し撮りをしてみました。
”この世のモノではない質感”は、オーバーですね。カビやくもりがあっても普通に撮れるケースはあるそうです。
ですが・・・
ミラーレスのセンサーってカビるんです……。一眼レフの背面液晶って……内部が……カビるんです……。いや私も実際に見てビックリしたんですが!!!!そこカビるの!?!?!?!?って場所が……カビます……。カビルンルン恐るべし!!!!
当たり前ですが、ガビには・・・注意が必要です。
では、”親父の眼”が復活した記念に・・・数枚残しておきます。
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まるでフィルターを付けて撮影したような・・・この質感には、驚きました。
もっともっと撮って、レンズの癖を・・・ある程度把握したいと思います。
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親父へ
3月28日で・・・あれから13年が経ちました。
そして、まさかこのタイミングであのレンズで撮影する日が来るとは思っていなかったと思いますが、X-T4を買ってから・・・私はず〜っと考えていました。おそらく、あのカメラとレンズは、私が産まれた直後に購入した物ですよね。年代からして・・・。
沢山の写真が今でも実家に残っています。
母親のことは、もしかしたら近くで見ているかも知れないので、色々と知っていると思いますが、13年前とは全くの別人です。あんなに元気で、飛び回っていた母親の姿は・・・もう無いです。老いには抗えませんが、彼女は大切なところで選択を間違いました。周囲の忠告を聞かずに・・・。親父が隣にいたら、あんなことにはならなかったと思います。その代役として、私なりに10年近く頑張ってきましたが、やはり親父の言葉と私の言葉では比べ物にならなかったようです。「親父だったら・・・」と考えることもありますが、もう手遅れです。
ただ・・・内臓や血圧は異常な程に正常です。皆さん驚いていますが、あの食生活を見れば分かります。それはそれで尊敬しています。
今後どうなるかは分かりませんが、膝も脳も、もう限界だと感じています。来年の今頃は・・・私のことすら分からない人間になっていると思います。問題は、そこからどう生きるか・・・です。
私もいつ死ぬか分かりませんが、生きている間は、親父との約束を守っていきます。
あっ、もし、兄貴の近くにも行けそうでしたら、諸々宜しくお願い致します。私は・・・もう白旗です。おそらく彼も人には言えない病を抱えて悩んでいると思います。そんな感じなので、諸々宜しくお願い致します。
命日に帰省してお墓参りへ行けなかったので、今週・・・行きますね。
今の”日本”を客観的に見て、きっとブチ切れていると思いますが、現代のニンゲンは・・・おとなしいモノです。信じられないくらい、おとなしいです。時間をかけてじっ〜〜〜くりと・・・上が飼い慣らした結果がモロに出ています。そんな中ですが・・・私もなんとか生きています。Yさんと一緒に生きています。