マイナンバーカードにおける里親という立場
2023年2月28日(火)
2月も今日でおしまい。
最大2万円分のマイナポイントをもらうためには、今日中にマイナンバーカードを申請せねばならない。
我が家はむーくん(夫)がすでにマイナンバーカードを取得済。私とノコ(娘小3)はまだ持っていない。
私のハードルはひとえに顔写真を撮るのが面倒、それだけ。ノコを学校へ送り出した後、すぐ白い壁の前に立ち、スマートフォンで自分を撮影(自撮り)する。このスマホで自撮りするのは2度目だ。前回、画面上に視線が合うようカメラ位置を教えてくれるアニメーションが流れてビックリした。このときは久しぶりに学生時代の友だちとお喋りし、会った記念として撮影した。
今回は美肌効果なるものを見付けて使用。ふふふ。
あとは申請書にあるQRコードからオンライン申請をする。待ち時間75分と表示された。
さて、問題はノコだ。
週末にむーくんがオンライン申請をしようとしたところ、「15歳未満の方は、法定代理人による申請が必要」とあり、私たち里親が法定代理人に該当するのかわからず、手続きを進められなかった。
週明けの月曜日の昨日、朝一番で児童相談所へ問い合わせたところ、法定代理人ではないとのこと。それなら、オンラインでの申請はできない。市役所や出張申請会場に直接足を運べば手続きができるようだが、我が家から少し遠い。待ち時間が長ければ、ノコの下校時間までに帰宅できるか怪しい。
まずは問い合わせてみようと電話するが、これがまた混んでいてつながらない。
ギリギリまで手をつけなかった私たちが悪いが、どうしよう。
子どもの場合、マイナンバーカードがあってもマイナポイントは法定代理人でないと申込手続きができないようだから、私たち里親は手続きそのものもできないかもしれない。ノコのために使おうと思ったのだが、マイナポイントは受け取れないのか。
それなら、なにも今日ジタバタと焦って申請することもない。
問い合わせのつながらない電話の呼び出し音を聞きながら、私自身のオンライン手続きを進めつつ、ノコの申請方法を考える。
里親であることを書いた上、郵送を選ぶ。申請内容に不備がある場合は電話連絡がくるようだから、とにかく今日の郵便集荷に間に合えばいいとする。マイナポイントはもらえるか、もらえないかわからないけれど、できるだけのことはしよう。
先延ばしにしたら、億劫になるし、マイナポイントがもらえる可能性がゼロになっちゃうかもしれない!
手続きでバタバタしているうちに、ノコが下校する。
ランドセルから給食袋や学校からのお便りを出しながら、宿題を連絡帳に写し忘れたとノコがいう。
「写し忘れても内容は覚えているの?」
そう尋ねると、目と体が左右に揺れた。思い出そうとしているのか、自分の損得を考えているのか。
「…覚えてない」
「少しも?」
「…少しも」
ひと呼吸置いてから、口早にノコがいう。
「ねぇ、ママ、出すもの出したから、外に遊びに行ってもいい?」
怪しい。昨日も忘れたから、宿題がたまりつつある。
まだノコは、“今、この瞬間”のことしか考えられないので、宿題をためたら辛くなる未来が見えていない。
宿題を連絡帳に写さなければやらなくていい。
いい考えだと思っているようだけど、ノコよ、今や連絡帳は紙だけではないのだ。アプリもある。宿題ひとつで先生にお手数をかけたくないが、宿題がたまれば本人のやる気がどんどん削がれる。
一度宿題をためにためて困ったほうがためる大変さを学ぶかと思う。だが、ノコの場合、勉強そのものを憎みそうだ。泣きながらでも自力で取り組むのならいいが、「わからない」「やりたくない」「勉強嫌い」と大人を巻き込み、ひたすら怒りを爆発させるだろう。
ただでさえ最近「面倒くさい」「ヤダ」と勉強を嫌っているので、そこは軽くしたい。
外遊びから帰宅したノコは走りまわったのか汗だくで、「暑い暑い!」と乱雑に長袖を脱ぐ。私は先生から教えてもらったと宿題をさらりと伝える。
「なんでッ!!!!」
ノコが外まで聞こえるほどの大声で叫んだ。
どうしたらいいのか、ママも思案中なり。
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