淡々と同じことをする。定点観測のススメ。
#20230704-156
2023年7月4日(火)
新しいものも好きだし、はじめてのことに挑戦することも好きだ。
だが、それと同じくらい「ただただ同じことをする」ことも好きだ。
雨が降らず、用事のない午前中はできるだけ走っている。
家のまわりを同じコースで息があがらないよう、ゆっくりゆっくり20分ほど走る。コースを変えないのは、体調をはじめ、まわりの変化に気付きやすいからだ。
住宅街なので人家の庭先や歩道の植栽くらいで緑豊かとはいえないが、それでも四季折々さまざまな花が咲く。つぼみは膨らみ、花は咲いて散る。芽吹いた葉の色もどんどん変わる。明るい若葉色があっという間に色濃くなり、茂る。
おもしろいほど、昨日と同じ今日はない。
コースが同じだからこそ、小さな変化に気付きやすくなる。
見えるものだけではない。花の香り、肌にまとわりつく湿度、風のあたり具合。陽射しの強さ、耳に届く音…… 違いを拾って走る。
これがもし毎日違うコースを走っていたらどうであろう。
新しく見るもの聞くものにあふれ、キョロキョロ見まわして、忙しそうだ。
同じことをすることは、変化に乏しく、退屈で飽きそうだと思われがちだが、むしろ同じことが同じように繰り返されることのほうが少ないように思う。
同じことを淡々と続けるからこそ見えてくる違い。
外のことだけでなく、内のこともそうだ。
今日は体が軽くて走りやすい。いつもより足が上がる。息があまりあがらない。なぜだろう? ……考えると、思い当たるものである。
走りながら、体のあり方や気持ちのあり方に目を向ける。
もし気になることがあれば、そのまま走りながら考える。体を動かしていると、考えが巡りやすい。視野を広く持て、柔軟になる。
私にとって貴重な20分だ。
同じことを同じようにする定点観測。
何か得たくてしているわけではないが、結果何かを得ていて笑ってしまう。
いつものことをするだけなので、その気軽さがおそらく内にも外にも目を向けやすくなるのだろう。
肩の力が適度に抜けて、心が広がるのを感じる。
たいそうなことを考えず、「淡々と」がコツだと思う。
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