ホームページのこと
(仮称)牧山テラスは、遠隔での運営になるため、ホームページを作って、ウェブ上で施設利用者を募ったりコンセプトを伝えることが重要だと考えていました。建築家の岩井さんに設計を依頼したことで、建物がデザイン的に洗練されることは決まっており、Webページもそのイメージに合わせて作れると好ましいなと考えていました。
ウェブデザインの世界は、僕は未経験の世界です。知り合いを頼りに依頼するのが普通です。そうはいっても、誰にお願いするのか。誰かにお願いすると、お願いしない誰かを作ってしまうのが何となく嫌で、人に頼むことが苦手になる性格です。これがもし仕事であれば、また次の機会があるし、その時最適な判断をできるような気がするのですが、プライベートとなると話は別です。
どうしようかとグチグチ考えていましたが、打ち合わせのついでに建築家の岩井さんに相談しました。そうしたら、岩井さんが借りている福岡のシェアオフィスのメンバーですごいウェブデザイナーがいるそう。少し実作を見せていただいたが、センスしか感じないデザインで、逆に私がお願いしてもいいのですか?と思ってしまうような方でした。相談はタダなので、とりあえずで岩井さん伝いで相談をしてみることになりました。
ご縁
そんな感じで、ダメ元のご相談でした。ところが、次の岩井さんとの設計打ち合わせの際に、ホームページの話になったところ、「お母さんって、藤川さんですか?」といきなり岩井さんから聞かれ、一度も話に出したことのない「母の旧姓・藤川」が登場。
そう、(仮称)牧山テラスは、藤川さんの家です。ですが、藤川の祖父母はすでに亡くなっていて、特に岩井さんには伝えてもいない情報。なぜその話になったかというと、相談中のウェブデザイナーの稲田さんのパートナーである瀬戸さんという方がいらして、グラフィックデザイナーとして活躍されている方。その瀬戸さんのお父さんがなんと私の叔父(母の弟・藤川の長男)の親友で、小さい頃から知り合いで母のことも知っており、(仮称)牧山テラスにも若い頃から何度も遊びにいったことがあるのだとか。
しかも、瀬戸さんがかつて東京にいらっしゃった際に、瀬戸さんのお父さん伝いで東京で建築の仕事をしていた私に声がかかり、瀬戸さん親子と藤川おじさんと私の四人で食事をしたことがあると。しかもその時に、「好きなことをやった方がいい。グラフィックは素敵だと思う。」的な適当なことを私は口走ったようで、、、本当にグラフィックデザイナーになってしまって大活躍をされていると!
こんな偶然がありますか!という展開になってしまい、ホームページに関しては私の心は決まってしまいました。こんな展開になるのが、リノベ案件の摩訶不思議なところです。ご縁は大切にしたいです。
面前でお会いしてご相談
宮崎・日南の連鎖系リノベ案件見学の際に福岡に帰省しました。2023年8月です。そのタイミングで、岩井さんが賃貸しているシェアオフィスを見学がてら、稲田さんと初めて面会しました。私として、ひとまずお支払いできる金額をご提示させていただき、上記(仮称)牧山テラスをめぐる偶然の関係性もあることから、稲田さんは快諾していただき、まずは提示した金額まででできる業務を実行していただくことで合意。
施設の方向性について
この打ち合わせの場で、稲田さんから色々とヒアリングを受けている中で、コンセプトが何となく修正されました。私自身が東京で住宅の仕事をしていることから、(仮称)牧山テラスについては何となく生活する場所として捉えていてました。人の習慣というのは面白いものです。
東京のニッチなマーケットの中で展開することと、福岡の賃貸の若年層を相手に展開することが、自分の中で勝手に同義になっていたのです。
ただ、その打ち合わせの直前で私が廣瀬さんのシェアアトリエを見学していたことから、「ものづくりのためのスペース」というワードが出始めました。
稲田さんのお知り合いで若い頃に創作の場を探していて、なかなか適当な場所が見つからずにいた方がいらしたこと、同様の悩みを抱えるクリエイターはたくさんいそうであること、見積もりの結果次第ではそうした方向性の転換もあり得ること、が話に挙がりました。
ウェブデザイナーというのは、画面上の見栄えやデザインをクリエイトするだけではなく、こうやって、お話をしながら全体の方針を修正していただけるのだなーと、感心しつつ。
兎にも角にも、信頼のおけるデザイナーを仲間に加えることができ、また一歩、歩み出しました。工事費がオーバーをしてしまっている状況で、考え方をリセットするいいきっかけになりました。
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