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最初の利用者インタビュー

FromFactoryの活動を続けて早三年。ついに!、思いが形になり、最初の工房利用者が決まり、実際にその方が私の母親の実家を使う時が来ました。とても感慨深い瞬間です。皆様のお母様のご実家に、若くてこれからの将来のある事業者さんが、夢をもって生活の一部として使っていただく場面を想像していただくと、うれしいです。今回の記事では、その利用者の方のインタビューを行います。

digiCraftさん

最初のお申し込みは、工房Bにいただきました。FFK(FromFactoryKITAKYUSHUのことをこう呼ぶようになりました)の工房の中では、一番小さい工房です。思い起こせば、、この工房は、6平米のミニスペースということで、親族に最初に図面を見せた時には、「ここで、だれが何すると?」という反応でした。笑 まあ、そうですよ。
実際には、この場所で快適なものづくりをされているので、FFKとの出会いからお申し込みに至る経緯まで、詳細に聞いてみました。

3Dプリンターでのものづくり

3Dプリンターという言葉はよく聞きますが、実際にその特徴は、「小ロットで多品種につくることができる」のが特徴だとか。例えば、片麻痺の方が片手でペットポトルを開けるためのちょっとした自助具を制作されているそうです。作業療法士の方と協業で、作ってはフィードバックを繰り返しながら、小さい改良を重ねてつくっていくそうです。「こういうものをつくってみたい」というアイデアはあるけど、技術がない。そういう方と、digiCraftさんは仕事をされています。3Dプリンターのおかげで、困っていること・困っている人たちに対して、ピンポイントで届けられるように制作をされています。

制作物の一例

今はまだ副業

digiCraftさんは、現在は本職もある中で、仕事以外の空き時間を使って、世界のニッチなニーズに対して3Dプリンターを使って需要にお応えする活動をされています。日進月歩の3Dプリンターの世界です。この1~2年で機材がどんどん進化しているそう。機材の進化に合わせて少しずつ購入を繰り返していたそう。制作のスピードや精度がどんどん進化しているようです。
お子様がお二人いらっしゃるdigiCraftさん。ご夫婦で子育てをしながら、3Dプリンターの印刷を1回2~3時間、最長で4~5日連続で動かしていたそうです。

仕事や機材が増えてきて

受注数が少しずつ増え、機材も少しずつ増えてきて、4人家族で生活するスペースに、印刷作業が混在するような状況に。そうした時に、インスタグラムでFFKを見つけてくださったのだとか。そして、プレオープンイベントにご予約をいただき、プロジェクトのコンセプトや施設について気に入ってくださり、第一号のお申し込みをいただきました。デザインされたホームページや詳細を記したnoteも読んでいただいたのだとか(涙)。
仕事と子育てと三刀流でこなす中だと、どうしても集中できないシーンがあるそうです。自分の作業に集中できる6平米のスペースは、まさにdigiCraftさんには求めていたものだったとか。今後は、FFKに会社登記するくらいまで活動を大きくすることが目標だそうです。

コンベクションオーブン オーブンは3Dプリンターの樹脂の乾燥や製品の後処理に使われる

小さな目標・大きな一歩

ご自身の活動の幅を大きくするだけでなく、FFKのコンセプトでもある地域とのかかわりにもご関心を持たれております。現在、お子様でも扱える3Dプリンターを購入予定だそう。子供にも、作りたいものをつくらせてみたいそうです。その子供とは、ご自身のお子様だけでなく、牧山エリアに住む子供たちも対象なのだとか!
「全3回くらいのワークショップをやってみたい。1回目は、積み木を使ったワークショップ。2回目は、積み木で作った同じものをパソコン上で、いわゆるSTEM教育のようなもの。3回目は、それがリアルにものとして立ち上がるイベントにしたい」とはdigiCraftさん。「プログラミング等PC上の概念の操作の教育イベントはたくさんあるが、それが実際にモノとして立ち上がるところまでできるイベントは、親目線で探してみてもどこでもやっていない。FFKの共用ホールを使って、近所の子供たちを呼んでそういうイベントを行いたい。」と、とても素晴らしいアイディアをいただきました。次の展開としては、FFKから目と鼻の先の、牧山小学校へアプローチをかけてみようと思います。もちろん、私の母親の母校ですので、そういうアプローチは願うところです。

副業を大きくするということ

「副業なので、基本的にはオフィシャルにはしにくい要素があります。ですが、第二・第三の人格ですが、それが大きくなって、やがて本職になれるといいし、本職になれなくても、第二・第三のほうが、顧客目線で考えた時に気楽にとっつきやすく頼みやすいということもあると思う。第二・第三の活動が、精神的にも肉体的にもリフレッシュして、本職に戻ってくるという要素も十分あり得ると思っています。」とはdigiCraftさん。
私自身、本職は東京であり、副業なのか、趣味なのかもわからずに始めているのがFFKの活動です。digiCraftさんのおっしゃることには、共感しかないのが、本音です。

複数の色を組み合わせることも可能

シェア工房に感じていただいたメリット

□その1 住所
自宅で副業でやっている間は、請求書を書くときに、もちろん家の住所で書いていました。請求書を発行する機会が増えるようになり、これはどうしたものかと感じる場面はありました。FFKのシェア工房を借りることで、請求書の住所を、「自宅と違う住所をかけるメリット」はあると思いました。近い将来、法人化してFFKへの会社登記の第一号になれるように頑張りたいです。
また、ウェブページやインスタなど、対外的な媒体に、FFKの住所を書けます。グーグルマップで出せるので、交渉相手に、リアリティを出せると感じています。
□その2 設備
とにかく静かで、作業に集中できます。リノベ物件ですが、工房のサッシは二重サッシになっており、多少の作業音であれば、音が外部に漏れることはありません。実際に3Dプリンターを動かしてみて、外から聞いてみましたが、大丈夫でした。将来、もっと出力の大きい機械を検討する場合にも、200Vの電源があるので心配はありません。基本的には私と同じように自宅以外の作業場を求めている人を対象にされているので、利用者が常に施設内にいるわけではなさそうです。集中したい人には、環境が整っていると思います。
□その3 コミュニティ
FFKの利用者同士のつながりにも期待しています。それぞれの利用者の技術を組み合わせることで、何かできると楽しそうだなと思っています。北九州は職人のまち。古い職人には、新しいことを受け入れる風土が、もしかしたら薄いかもしれないですが、これからの時代は、コミュニティスペースの重要性は高まっていると思います。東京のシェアアトリエの事例では、利用者同士の会話の中で、例えば助成金の裏話を共有していると聞きました。同じ、またはそれ以上のコミュニケーションをとっていきたいです。

まとめ

digiCraftさんご自身は、FFKの利用者同士でのコミュニケーションや、ビジネスで協業できることを楽しみにされています。今はまだ趣味の範囲でも、この先の副業へ、もしかしたらその先の独立へ、もう一歩進めてみたい方、ぜひとも施設の内覧にいらしてください!
施設の内覧希望は、ホームページのお問い合わせフォームもしくは、インスタのDMで承っております。どうぞお気軽にお問い合わせください。

FromFactory KITAKYUSHU - 住むこともできるシェア工房

ものづくりを中心に、趣味を深めたい方から新しいことに挑戦したい方まで、気軽にご利用いただける工房です。友人との共同利用や夜間作業も可能です。

工房はDIY可能。制作物の販売も可能です。シェア工房内での物販やイベント開催も検討中です。

ものづくりに限らず、セカンドハウスや趣味の拠点としてもご利用いただけます。多様な背景を持つ方々の集まりを目指しており、特定の対象は設けておりません。

お問い合わせは、インスタのDMもしくはホームページのお問い合わせフォームから。たくさんの方からのお問い合わせをお待ちしております!


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