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あたらしいことを、はじめやすい都市

(仮称)牧山テラスのある地区は、山の上にあります。13の土地が固まっていて、集団で開発されたような雰囲気です。ほとんどが同じ時期に開発して建設されていて、祖父の代では家族ぐるみの交流があったとか。遺品整理で昔の写真がたくさん出てきたのですが、その中には周りのご家族と一緒に旅行にお出かけしたものもありました。
私の母からすると、慣れ親しんだ近所のご家族。今回、しばらく使っていない建物を整理して、少しばかり工事をして、新しく利用するということで、あいさつ回りをすることになりました。2023年5月のことです。

基本的には受け入れてくれた

中には、祖父母が亡くなったことをうまくお伝えできていなかった方もいて、私の母と一緒に回りました。
・祖父母が亡くなったこと
・今後は私が管理すること
・工事をして何らかの施設として利用すること
これらをあいさつ回りをしてお伝えしました。長い間空き家になっていて、草が伸びたり、建物の一部が壊れたりでご迷惑をおかけしていた部分もあったそう。それらがなくなり人が使うことになるだけで、ご近隣の方からすると安心だとおっしゃっていました。
今後、何かとご近隣に相談することがあるのかもしれませんが、何とかやっていけそうな気がした、そんなイベントでした。
今後、工事を開始したり、実際に施設の利用を開始する各フェーズで、続けていかなければならないイベントだと思いました。

design with people

以前の記事「連鎖系リノベ」でも書きましたが、「周りの環境と一緒に」何が大切かどうかを考えていくことが大切なのだと思っています。この、周りの環境には、ご近隣が当然含まれています。これは、住宅地という特性もそうですし、「新しい使い手が自ら生活を切り拓いていく、その行為をそこに以前あった生活の器の型取りが見守りながら、旧住み手の生き方が現れ出るようなこと」が、初期の目的だったことが影響しています。祖父母が大事にしていたことは、形が変わってもそのまま残しておくべきだと考えるからです。
もちろん、高齢の方が多く、施設利用者とご近隣との直接の交流は難しいとは思います。何らかの形で、周辺との調和を意識した利用形態にしたいと思っています。

優しい人たち

あいさつ回りのとき、解体の整理の作業があり長時間古い家屋に滞在することになりました。ところが、水道の開設作業を母が忘れてしまい建物内の水道が出ない状態に。。ご近所さんが当たり前のようにお水を使わせてくれて、バケツで水を運んで事なきを得ました。
ほかにも、「おじいさんには世話になったから」と、困ったことを引き受けていただけるご近隣もいらして、世代を越えても優しくしてくださる戸畑の地域性に感心させられる。
戸畑というまちに流れる、年齢や出身を問わず皆を安心させてくれる柔和な空気感。想像すると、祖父のように、製鉄所で勤務するために同じ時期に九州近郊から出稼ぎにきた人たちは多くいただろう。そういう方で集まり、皆で発展してきたのが現在の北九州の基礎になっている。挨拶をして実際にお話をしながら、そんなことを感じた。

New U

北九州市が、地方創生のために市を挙げて頑張っている都市であることは、のちに知りました。自分が知っている北九州から、知らぬ間に大きく変わろうとしているようです。
下記は、市のホームページからの引用です。
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「New」は、「新しい」「⽣まれ変わる」などの意味を持つ。「U」は、「You(あなた)」のほかに、Unique(唯⼀の)やUniversal(全世界にわたる)など、Uからはじまる様々な単語によって、北九州市の潜在能力を表現しています。ビジネスも、暮らしも、⼦育ても、「あたらしいことを、はじめやすい都市。福岡県北九州市。」を広く深く認知してもらうためのスローガンです。
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FromFactory KITAKYUSHU - 住むこともできるシェア工房

ものづくりを中心に、趣味を深めたい方から新しいことに挑戦したい方まで、気軽にご利用いただける工房です。友人との共同利用や夜間作業も可能です。

工房はDIY可能。制作物の販売も可能です。シェア工房内での物販やイベント開催も検討中です。

ものづくりに限らず、セカンドハウスや趣味の拠点としてもご利用いただけます。多様な背景を持つ方々の集まりを目指しており、特定の対象は設けておりません。

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