代用できないプラグイン2024
徒然なるままにひぐらし機材にむかいて、各部門ひとつずつ選びました。品質だけを見たら良いプラグインは今やたくさんあるので、その中から品質基準ではなくピンポイントで輝くものたちを並べています。
EQ
VSE-4
EQといいながらほぼEQとして使っていません。このプラグインの白眉はFM DriveとSaturation。音を伸ばしたくない、ずらしたくないけど補強したい時のファーストチョイスです。他の歪み系でもできると思いきや、同じことができるものがない。なんならハードにもない。2バンドくらいでハードにしてくれないかな……100万円でも買います。
コンプレッサー
マルチバンド
Lens
まったく話題にならない大賞受賞。同じようなことができそうな機材があるようで、この手のソフトは挙動がそれぞれ全然違うので、僕は再現できませんでした。やろうと思えばMultiplicityで出来るかもしれないけどめんどくさい。あと単純にかかりかたが好き。
シングルバンド
Level
コンプというかアンプなんだよな。僕はSTA-Levelクローンを好んで使うので、その影響もあります。適当にかけっぱなしにして許される存在として今のところ代わりがいない。コツは入れるレベルに気をつけることです。Levelの機能ではなく前段のトータルインプットで調整するとよいです。
ディストーション・サチュレーション
VSM-4
え〜こんなんただの歪みでしょ! と思うじゃないですか。そうなんです。実機も140万円のただの歪み。でも同じことできないんだよなあ。
このプラグインはVSM-3や実機と違って無段階で周波数を選ぶモードがあり、それがすべてです。よく考えられてます。独特のパラメーターが多いのですが、できることはシンプル、そして応用の幅は広いです。
VertigoのプラグインはVSE-4といい、目の付け所と実装が素晴らしいです。これをハードウェアで実装するととんでもないコストと手間だと思うので、ソフトウェアなんでしょうね。
ディレイ
Colour Copy
Lunar Landerとどっちって言われたら僕はこっち。AAXでしばらく使えなくて困ってましたが、ようやく戻ってきました。惜しむらくはノイズを完全オフにできないことですね。
リバーブ
Benson Studio Tallbird
リバーブってすごく好きなエフェクトな割に、何使ってもなんとかなるというところはあって、絶対これじゃなきゃやだなあ、は意外にないです。Revibeでもいいしbx_auraでもいいし、選択肢や幅があると嬉しいけど、主役になる場面が多くないからでしょうか。
そのなかでStudio Tallbirdは簡単お手軽一発であの質感が出るので重宝しています。なくなったらなんか違うんだよなあ……って思いながら他のを使うんだろうな。
ディエッサー
T-De-Esser Pro
これもまたディエッサーとしてはほぼ使ってないです。極端な設定にして、高速で引っ掛けたりします。同じように引っ掛けられるプラグインが今のところない。不思議だね。
トランジェントコントローラー
Spiff
場面によって選ぶ道具が変わる筆頭みたいなカテゴリー。その中でSpiffはVSM-4のようにシンプル、しかし応用の幅は広い。これは純粋にトランジェントを操作するというより、アンプモジュレーションをしたくて使うという場面が多いです。考え方次第でいろんな使い方ができ、実用と応用をカバーできているプラグイン。似たようなことできるプラグインはたくさんあるけど、同じ結果を狙うのが難しいセッティングがある。
クリッパー
Gold Clip
これもクリッパーというかアンプというか。こういう音の変化するプラグインってレアだよね。Lavryかと言われたらLavryより緩い音なんですけど好きな音です。
原理的にシンプルなカテゴリーなので、普通に使えるクリッパーっていくらでもあるんですよね。なのでこういう音色の特徴に振ったものが目立つのかなと思います。
OTT
Cramit PE
OTTはもう独立したジャンルだと思ってますので、その中からCramit。別に他のでもいい。でもOTT系を挙げたかった。なぜならOTTだから。
レベラー
DynAssist
現状一番使えるオートレベラーという意味で代わりがいない。パラメーターの押さえ方がちょうどよくて、もっとも実用的です。