体調が悪過ぎて教壇に立てた話っ

金髪で学校に乗り込んで行ったっo(`ω´ )o
そん時のお話っ。


きっかけはうつ病でした。
前職でいじめと暴力を受けてました。首を絞められたことも。
辞めようとしたらコロナ渦になり、辞めるのも怖くなり、労基署に訴えましたが何も解決しませんでした。そして仕事もテイクアウト需要で信じられないほど忙しくなりました。辞めたいが緊急事態宣言等で仕事しかする事もなく、幸か不幸か給料も増えに増えたので暴飲暴食に逃げてました。毎日平均12時間以上は肉体労働してたんでプラマイゼロと思ってました。
そもそも仕事自体は対応出来てたし、おばちゃん達にめちゃくちゃ面倒見てもらったんで(駅まで送り迎えとか、お菓子もらったりとか)辞めにくかった。

去年転職して都会で一人暮らし出来たまではいいが、体調が上がって来なくなった。動きが重くなった。夜勤だったが慣れるまではそんなもんだと思ってた。体力的には問題無かった。うそみたいに眠る事が増えた。お風呂でも寝てしまう。
どうしても横になってたら日が終わる。かといってくつろぐわけでもなく、ただただ時間が過ぎてご飯を食べるだけの日々になった。
ある日上司に確認しただけで怒鳴られてしまい、
仕事に集中出来なくなった。些細な事を気にし過ぎるよになった。
仕事に集中出来なくてやめてしまった。

すぐさま再就職へ動き出したが、失業保険が10か月もらえる事なり、ずっと働きづめだったし、みんな満期までもらうべきと言うので、少し休む事にした。だが休むと決めたのに、なんか楽しくない。
時間が浮いたからその分何か出来るはずなのに、
朝ごはんが昼ごはんになったり、ゲームしようとしたら次の日の夜だったりとにもかくにも時間がかかった。正直憶えてないです。同じ毎日だから。
結局横になっちゃった。ただ食べて寝るだけが続き、運動もできなくなり、なんとなくヤバいと思って病院に駆け込んだ。

初診を受け付けてくれる病院がやっとみつかり、お話聞いてもらって、眠れないと相談して眠剤はもらったってたんで、数か月後に改めて
「確かにうつの症状が出てるからね」と言われ、
なんとなくそうだと思ったけどまさか自分が…。とあらためて思った。

そこからいろいろ動いたり聞いたり調べたり沈んだり動きまくったり目まぐるしい日々。

そんな中でたまたま就労支援施設を見つけ勉強することにした。
手続きや足湯などで社会福祉協議会と言う所に行く事がやたら増えた。
(隣が温泉で足湯があるのよ)
お笑いイベント等に参加している話をしたら、ある日担当の方に呼ばれた。

「高校生の皆さんが当事者からの体験を元に、SNSでショート動画を作りますので、学校でお話していただけませんか?楽しく話された方が学生達は喜びますので。」

まさかのオファーだった。
大学等の学校で大喜利イベントや学祭に参加したは事はありますが、
まさか学校で生徒に教える日が来るだなんて。
母親も大学でたまに講義しますが、
まさか親子2代に渡り教壇に立てるとは。
両親に話したら目が大きくなって仕送りが増えた。
ウイスキーは嬉しいがやたら果汁が瓶で来る…。余るよ…。


何度か打ち合わせに行きエピソードを話し、掛け合いのような形で進行する事に。他にも視覚障害や発達障害等の授業や障害の疑似体験など、
自分も参加・見学のような形で2時間の授業の内、だいたい20分ぐらい僕が授業することに。


仕事が決まれば辞退しなければだったが決まらず迎えた本番。


私服で良いとの事なので私服で入り時間ぴったりに集合。
もちろん金髪は私だけ…(当時)
GTOでもキッズ・ウォーでもなかった展開。
いざ校舎へ。
ドラマで見たような階段と教室。
久方ぶりに固い椅子、懐かしの黒板消しクリーナー。ってか黒板!。あと教室の後ろの掲示板。




他の先生や講師陣も見学、自分の番に授業。
生徒たちは5人。(これが…少子化…。)教室には20人ぐらい。

まずいろいろ戸惑ったり驚いたりして突然挨拶始まって立って頭下げれなかった。

驚いた事。
①男子の制服は普通だけど、
女子の制服は水色チェックスカートに紺ポロシャツに白カーディガン。
おしゃれ格差エグない???

②普通に授業中にタブレット使ってた。モバイルバッテリーも。

③ハルヒって名前の子が居た。今年の目標「いい女になる」らしい。

④SNSで発信するとは言え写真撮り放題になってた。
参観日でも無かった展開。おじさん達もパシャパシャ撮ってた。

⑤生徒の内ひとりが他の講師が言ってたんだが、トムクルーズを知らなかった。
講師のおばさんはめちゃめちゃ驚いてた。
これだけだとジェネレーションギャップに見えるが僕の番が来た時に、
「キングコング、とか、カジサック知ってる?」と聞くと
物凄くピュアな目で申し訳ない顔をされた。
ショックだったぜ…。
「ええとこの子やね!!!o(`ω´ )o」と返すのが精一杯やった。

画像2

驚きはこれくらいにして、


視覚障害や発達障害などの授業や疑似体験の授業を経て、
(筒を目に当てて見えてない所でじゃんけんが突然始まって、どっちが勝ったか?とか。口頭で相手にどこかの市標を書かせるとか)
そして私の出番。まんをじして登壇。長くなってもいいと。
事前に打ち合わせた通りエピソードを掛け合いで話していくが、
話し始めると緊張した。

いいとこの子達が真剣に僕を見ている、真剣に聞いてくれる、
ノートに書いてくれる。呂律が話始め回らなかった。でも話やすかった。
「え~っと」って言うのを我慢した。聞きやすくするために。
体験談を話すと露骨にドン引かれてハルヒの顔を引きつらせてしまった。
すぐさま「今は大丈夫だよ」とダブルピースした✌✌。
ここで少し笑いが起きて一気に話しやすくなった。

休み時間に何か使えないかと思って生徒の自己紹介表とか、周りを見渡してたら、ひとりの男子がハルヒの背中を指でなぞってたのを見て
「ちゃんとした大人になれないよっ」といじって生徒と絡んでみた。
ハルヒは気づいていなかった。「軽い女にならないでね」
トムクルーズを知らなかったええとこの子に、
「ダンディ坂野って知ってる?」隠れ芸人CMキングの名前出しても、
またピュアな目で私わからないですって目をされた。
メディアを知らないええとこの子。

20分ほどお話して終了。

めちゃくちゃ味わったとこない感動をした。
自分の経験談が誰かの為になるんだって。

終わってから、ええとこの生徒に質問受けた。
それに答えたら、生徒や他の講師達が興味持って聞いてくれた。
一生忘れれない辛い思い出の中で、とても嬉しい経験ありがとうございました。


金髪で教壇立つ日本人も限られるんだろうなあ













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