連載【癌で死ぬか死刑が先か・20】俺の文通、そして突然の癌宣告
※ お読みになる方へ : 事件の詳細が書かれており、不快な思いをされる場合がございます。ご注意ください。
俺は、大きい事件の方から(死刑団)有期刑の方まで、色々な方と文通してきた。
中には冤罪事件の今市事件の勝又くんや、埼玉市愛犬家連続殺人事件で死刑確定囚になった冤罪者の風間博子さんの支援会に入会したり、何人もの無期囚やら、有期刑の殺人者と文通をした。
何故そんな方達と文通してたかと言うと“百聞は一見にしかず”では無いが、一情報だけでは分からないその人の人格や、本当の事件の話を文通を通して、嘘・偽り・打算がないかを知る為で…
それによって本人の言葉に重味があるのか?や、
刑事司法に対する怒りや、
それとも一時の感情による、殺人なのか?
その人に同情できる所はあるのか?etc…を俺的の目線で判断している。
後悔している人も居れば、無実を訴えている人は冤罪だー!とは訴えているが…一審二審と死刑判決をされ、この日本の刑事司法の歪んだ現実に押し潰されて、上告も取り下げた人も居る。
○○○の事件で小学2年生女子殺人で被害者をバラバラにし、裁判で死刑判決を受けた人は…遺族に写経を書いて反省の振りして、上告で無期刑になってム所に務めたら態度が一変し、俺にも意味判らん事で、嫌がらせの手紙してきたり、俺はもう無期刑と裁判で決まった以上は確定やからと、開き直ったりして反省の色0(ゼロ)になった。
ム所に慰問に来た中学生だか幼稚園児か忘れたが、それを見た彼は手紙で、「可愛いかったよう〜っ」って、、、
どっちの可愛いのかが本人の事件からすると、ロリコン殺人なので、こいつの可愛いイコール「お前、、、変な目で女の子を、、、」と思えてならないから気持ち悪い。
まだ、ム所に入って3〜4年で仮釈の話してるし、こいつ本当は反省してねーなって思う奴が、裁判じゃキレイ事言って、その場を要領良く反省してますって裁判長の印象を良くし刑を軽くする人と、要領が悪く損をする人。
裁判官は神では無いので、人の心の奥まで覗けないので、キレイ事でも言える要領のいい奴には甘くするのだ。
表面上しか分からん裁判官が正しい裁きが出来る筈がないのだ。
要領が悪くても、話していけばその人の本当の心の内は分かる。
こうして俺は色々な事件でパクられた人々と文通し、嘘・偽り・打算の有る人は直ぐバッサリ切って、文通は止めるのだが、気付くのが遅かった人もいた。
そんな歳月が過ぎた或る日に、俺は年に1回の健康診断で、肝臓の数値が悪いと言われて3〜4ヶ月に1回採血の検査が始まった。
その間に俺は食欲も無くなり、身体の倦怠感も有り、体重もどんどん減り、20㎏は減少してしまうのだが…。
その事を医師に伝えても何も問題はないとか言う。
肝臓の数値も、特に酒飲みに多いガンマGTPが高く、採血の度に数値も悪くなり、それでも医師は「様子見ましょう」のリフレインで、
部屋の畳に座っているだけでも辛く、これは精神面から来てるのかなー?って思ったので、これじゃーダメだと思い我慢して座ってた。
本当に辛い時はフロア担当に言って、少しだけでも5〜10分ぐらい横にならせてくださいとお願いをしてOKを取って、俺なりに1年以上頑張ってどうにか耐えていた。
4回目の採血で検査した数値を見ましたが、極端に上がってないので、また同じリフレインで様子見となったのですが、ある日突然、医務室に呼ばれてレントゲンや、エコー検査をさせられた。
エコーの検査をした医師は拘置所の職員ではなく、俺に医師は「山田さん、かなり肝臓が弱ってますねー」っと言ってきた。
部屋に戻ったのですが(あ、採血もしてます)これまた突然、私服姿の官務官が来て、外の病院に車で連れて行かれて、CTスキャンをしたのです。
その時に見た医師の先生が何とエコー検査した医師で、ここの病院の先生と分かりました。
ちょっとしたある日、主任が俺を呼びに来て医務室に連れてかれて、中に入ると主任や統括やら、1度も会った事のない、名古屋拘置所の医務課長が椅子に座っていて「机を挟んで真向かいの椅子に座ってください」と言われ、その通りにしたら医師が話掛けてくるので、俺はてっきり、肝臓の件の話かと思ったら「山田さんは末期がんの膵臓癌です。ステージ4で手術も出来ません。」と、、、
イキナリの「すい臓がんで肝臓にも転移してます」とぬかし、
「治療と言っても延命治療ですが…その治療は2つあって、一つは点滴ですがこれは副作用が強く、途中でリタイアされる方も多いので、私は抗がん剤の飲み薬をお勧めします。明日からと言わず今日から始めて下さい」と言われ、、、「はい」とは言ったものの、正直、頭の中は真っ白で予想もしてなかった突然の宣告に、話の半分も入らず、、、
主任に取り調べ室に連れてかれて、主任から「案外冷静に聞いてたので、良かった」と言われ、その言葉に腹が立ち、何も良くねーのに!で、その日に転房して、そこの担当は俺に「ここはいいですよ!」の“いいですよ"にまたまた腹が立ちイライラして、何がいいだー(怒)との思い。
今さっき俺は末期の癌の宣告されて来たのに、その俺に”いいよ“とかよく言えるなー、、、
この無神経のなさに、しばらく腹が立つばかり、正直、この末期の癌を受け入れるまでには約2ヶ月は掛かった。
事件で死刑は覚悟はしてたけど、より一層に死を身近に感じられた。
しかし、この末期の癌を宣告されて、前から診察&採血の検査や、私の症状を訴えてたのに、何故、癌が見付からなかったのか?
気付いたらステージ4で手遅れの余命わずかと言われ、5年生存率が2〜3%って、、、
これは、間違い無く、医療ミスだ!国賠してやる!訴えてやると思い代理人と秘密裏に裁判所に証拠保全を頼んだのですが断られたのです(怒)
この頃は丁度、名古屋入管のスリランカ人女性のウィシュマンさんの死亡で遺族がとか人権派の支援団体とか国賠の事が重なり、それで俺は断られたのかなーって思ってる。
証拠保全には30万円はお金が掛かり、俺は、金儲けとかじゃなく、刑事施設の医務の質が悪い事への一石を投じる事に意味があったのです。
もし勝訴しても、全てをボランティアで活動している、支援団体とかに寄付するつもりでした。
が、仕方無く、代理人の方から名古屋拘置所のカルテと外の病院のカルテ、CTスキャンをした名鉄病院を取り寄せ、そのカルテを東京の専門の先生に見てもらったのですが、難しいとのことで、勝目が無いのなら、訴訟しても仕方ないと思い苦汁の思いでしたが取り止めました。
カルテは手書きなのでやろうとしたら、いくらでも手直し出来てしまうので、、、公権力の闇は深いです。
ここで、2枚の画像診断報告書のカルテ2022.2.15付けと2022.7.15の所見を見て頂きたい!(※ 画像は末尾参照ください)
2022.2.15には転移が疑われ「MRI等にて精査ください」やら「鑑別が必要だ」とかetc専門家が所見に書いてるのです。
ですが、ここの病院は中病院で大病院ではないために検査出来ず、所見で書いているにも拘らず、未だその検査もされてません。
俺が何度も言っても「MRIは画像が荒いだー」とか話を煙に巻きます。
セカンドオピニオンをしてほしいとお願いしても叶わず。
緩和ケアを頼んでも、煙に巻きます。
俺が余りにうるさいのか、次の2022.7.15のCTスキャンの所見を見てください。
ここから先は皆様のご想像に任せます。
因みに、この外部の名鉄病院に勤めている、俺のエコーやらCTスキャンに拘わっている医師は、以前名古屋拘置所の医師として職買だったとウワサで聞きます。
火の無い所に煙は出ませんので、まんざら、嘘とは思えません。何せ公権力は自分らの都合のいいように動きますしね!
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