連載復活!?【癌で死ぬか死刑が先か・24】手錠に繋がれた入院ベッドにて
※ お読みになる方へ : 事件の詳細が書かれており、不快な思いをされる場合がございます。ご注意ください。
皆様方、俺は一歩間違えたら死んでましたが、間一髪の所で…
死から少し離れて、今は奇跡的に入院が出来て下痢も治り食欲も出てきて
入院前は180㎝の体重が41.8㎏にも減少してしまい、こりゃ〜マジで死ぬぞと思ってました。
毎日×2点滴して絶食してOS1(経口補水液)を1日2本飲んでお茶を飲むだけで下痢してたので毎日カロリーはマイナスで…
その内、ケンシロウから「お前はもう死んでいる」とか言われるんじゃないかと。
ここ名古屋拘置所で亡くなった癌ステージ4の60代のおっさんと同じく、俺もその内殺されるかと思ってましたが…
何と、朝飯後に職員が「今から病院に行くぞ!」と言われて、只の検査かと思ってましたが、CTスキャンや採血や尿検査をして、結果関係なく入院ですと言われましたのでビックリしました。
何故ならその日は妻が東京から面会に来る予定でしたので、もしかしてこれじゃー面会も出来ないと思ったからです。
ですが何とか午後の2時30分に面会が15分出来ました。
で、何故か知りませんが、その日から下痢が止まり食事もバクシャリ(麦飯と白米を混ぜたもの)から素麺に変えられると言われたので、冷たい素麺も出来る言われましたが、たまに食べる分には美味でしょうが…
毎日は流石に飽きるので「煮麺」にしてもらい、つゆは薄いですが、名古屋拘置所から来たばかりの俺には超最高な飯で、超ーーー久しぶりに主食は完食しました!!
やはり人間は炭水化物を食べないと体力が付きません。
肉でもいいでしょうが、運動もしないとダメですし、野菜も食べないと肉ばかりはダメでしょうし、その前に肉料理ばかりの生活では食費が大変ですしね。
まぁとにかく、気力も食欲も戻り体重も今は56㎏まで増えましたし、何とか60㎏台に戻して抗がん剤の薬が飲めるようにしてます。
俺の場合は入院したからと言っても手術する訳でもなく、緩和ケアの入院ですのでリハビリとか、ここ最近お腹とか背中とか痛みが出て来て、痛み止めの薬が増えましたが、たまに眠ってる最中に痛みで目が覚めてしまい、ナースコールを押してプラス痛み止めを飲んだりしてます。
入院自体は悪い事ではないけど個室から一歩も出れないし、看守が毎日3人は居るので、それも24時間ずーっとイビキのうるせー看守も居れば、
やったらコトコトと音を出すし、ベッドに当たりその振動で目が覚めてしまうし。
只でさえ、眠りが浅いので、直ぐ起きてしまうし正直疲れる。
手錠も24時間しっぱなしなので、これもマジ疲れる。
緩和ケアの為の入院がこれではストレスが溜まる。
此処は俺がメインの場なのに?看守の中にはその事を一切考えてないオッサンがいて腹立つ。
俺も49歳で来年50歳やろ。看守の中では先輩と言われている。
看守より俺の方が歳上やし、それか年齢も近いので、その歳が下の看守が多いから、病院だし俺も色々と面倒をお掛けしているので、下手に出てるけど
たまに「お前ら何しに来てんのや」と怒鳴りたくなる。
又、ここは色々な患者が居て、俺のいるフロアは老人が多くて。どちらかと言うとボケてしまった方が殆どで。四六時中うるさく個室でも隣室の人も何かとドン×2してうるさく、他の老人も毎日のように「おい×100」とうるさく夜はまともに寝た記憶がないけど。拘置所の頃より何故か元気になっているのは確かである。
眺めれる窓から毎日外の移り行く季節もバッチリやし、日の出も見れるので最高な所やけど、看守がカーテンを閉めてしまう時はとても残念。
自由に空や夜景を眺めているだけで心が洗われる。
世界中の皆と繋がっているんだなぁーって、詳しくもねー地理やが、
皆同じ空の下だと思うと、とても不思議な気持ちになる。
そんな同じ空の下でも戦争したり、殺し合い、それが国と成れば犯罪でもなく、英雄になるおかしな世界だ。
話は病院に戻るが、この病院はとにかく忙しいのか、よく忘れてく事が多く、基本中の基本さえ忘れていく(笑
食後の薬も1時間半が経っているのもザラだ。
入院しているおじいさん、おばあさん達で忙しいんだろうが、とにかくよく忘れる。
しかし俺の立場は弱いので、大人しくしてないと、中々入院を受け入れてくれる病院も無いので、そこらへんは気を使う。
これが一般入院ならば文句の一つは出るだろうが、俺の立場は辛いのだ…。
だから俺に接してくれる優しい看護師の女性の笑顔を見るだけで心が洗われる。獄中者は本来は外部の人とは面会以外は接しないので、リアルで娑婆で見て会話するだけでも気分が違う。
只、末期がんの余命を獄中で終わるよりは病院が良いと思うのが正直な気持ちだろう。
これが娑婆の生活をしていれば病院ではなく、やりたい事をして過ごして、余命が残り少なくなっても、どうせ死ぬならば好きに生きたい。
なので現状は不本意ではあるが、己で蒔いた種なので自業自得ではあるが…
手錠と言う鎖をし乍ら死んでいくのも虚しいと思うのが虚しい…
只、今思うのが、人間は遅かれ早かれ必ず死ぬ運命であって、死に方はその人が望もうが望まなかろうが死に方は十人十色であって選べない。
「たられば」の話になる前に健康はお金で買えないのだからこそ、人間の命は儚く尊いので在るからこそ。
悔いの残らない人生を歩んだ方がいいと思った。
金持ちになっても死んだら終わりだし、人間ドックを受けたからと言っても
体の全てが分かる訳ではない。
全てオプション次第。
今の世の中はその検査するお金さえ、大変だし、仕事を休めないのも今の現実だろう。
これも全て官僚とか政府の責任て事を多くの国民が知るべきであると思う。
貧富の格差を作ったのも政治家。
本当の平和な時代を祈ってます。
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