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懐かしき師走の集い〜少し深い無駄話を添えて〜

どの季節であっても、年中同じような生活をしているのりおです。
早いもので、師走だそうです。
今年は年末年始もひとりで過ごす見込みで、特別感もないなぁと思っていましたが、つい先日に足を運んだアーティストのライブにて、「少し早いけど」という前置き付きでクリスマスソングのプレゼントがありました。(ありがとうございます)

私がどう過ごそうが構わず、世の中は着々と2022年の〆に向かっているようです。
その波は、クリスマスソングの他にも、私に迫っているのでした。

そう、忘年会的な集まりです。

2020からというもの、私の人生から飲み会がすっかり姿を消しています。皆さんの身の回りは如何でしょうか。

私は元々お酒を飲むのは好き。(今も好き)
30くらいまで「自分は飲み会好きだよなぁ」と認識していたんですよね。
親しい友達と飲みに行くのはもちろんだけど、職場の飲み会だったり、先輩にご馳走になったり、それこそもっともっと若い頃は多少合コン(死語?)も。それなりに楽しく行ってました。

それがどうも違うぞと、気がついたのは三十路に入ってからのこと。いつも気づきが遅いタイプです。


30を過ぎた頃から職場の飲み会のセッティング、幹事的なあれこれが、ふと苦痛になり始めたのです。
当時は上司専属の助手的なサポ的な、つまりは秘書的な職に就いていた私。あらゆる類の会合の手配や気の利いた会話なども仕事のうちといったところ。挨拶しながらビールをついだり注がれたり。先輩にお世辞まがいの話を振ったり。

一体この時間に何の意味があるのだろうか。

この疑問が生まれてから、もうこの仕事は続けられないという気持ちになりました。
「当時の自分にもっと出世欲や野望があれば違う未来になっていただろう」と何度も思います。上司に付き添って、普段お目見え出来ない方にご挨拶する機会も少なくありませんでしたし、勉強する時間もたくさんありました。
しかし現実は違った。
自分が思っていた以上に、私は地味人間でした。

自分が生きていける程度に稼ぎがあり、年に一度くらい海外に遊びに行ければ、出世もしなくていい。華やかなパーティーも、知らない人間が大声で乾杯する飲み会も、馬鹿げた挨拶を繰り返す婚活も要らない。
30代前半は、周りの独身達がバタバタ駆け込むように結婚をした時期でもあったので、「自分はこのまま(独身を貫いて)生きて間違いないか」を自問していた頃でもありましたが、この地味人間という自認は私自身を相当楽にしてくれたものでした。

飲み会は避けられない仕事だ。
そうだ、転職しよう。
周りに合わせて婚活なんかしなくていい。
ひとりで飲みに行けばいいさ。
たまには友達が付き合ってもくれる。
海外だってひとりで行けるし。
じゃあ旅行に行きやすい仕事に変わればいいよ。
好きなところに住めばいい。
車はなくても生きていけるよ。

随分と、削ぎ落とされたアラフォーになりました。
案外、想像通りで気に入っています。
仕事と飲み会と三十路の転機。

さて、年末の話に戻します。

新型コロナの侵蝕により、私は一層飲み会から遠ざかっていました。

しかし、今年は世の中アフターコロナ見据えて動き出しつつあります。(良きことです!)人の動きも徐々に戻ってきていますよね。
私なんかでも、一時的に仕事関係の付き合いが広くなり、何件か忘年会がポツポツ入っています。なんだか飲み会なんて、久しぶりだから行ってみようかなという好奇心が顔を出してきたのです。

「行きます」
とお返事してから数日後。

ウーン、ちょっと気分が向かなくなってきた頃に差し掛かりました。気安く参加の返答をすべきではなかったなと思いつつ、この憂鬱さがちょっと懐かしい気持ちでもあります。
本当久しぶりなので、どの程度人付き合い出来るのかも確認しておきます。笑


皆さんの周りは、今年こそ忘年会というムードはありますか?

私みたいな地味野郎は置いといて、やっぱりこの2年間耐えた飲食業の皆さんには活気が戻って欲しいし、飲み屋で乾杯はいいものだし。

年末年始は旅行リベンジもいいし、カウントダウンに行くのもいい。
猫とゴロゴロするのもいい。

何もしなくても、師走はあっという間に過ぎてしまうもの。暖かくして、それぞれの良き時間をお過ごしください。

私は本当はひとりで温泉に、、、行きたいんだよなぁ。


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