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最近色々思い出せない。

気がつけば10月も後半なわけで、
何もかもがあっという間です。

さてタイトルの件。
今読んでいる本が小川糸さんの「ライオンのおやつ」。
(今更、とは言わないで。文庫本が出てたのよ)

ホスピスの話ですが、舞台設定が瀬戸内にあるレモン。
何を隠そう瀬戸内生まれの私ですから、
「おや、思い当たる節がありますな」となるわけで。
調べてみると、ビンゴ。
今やサイクリストの聖地とも呼ばれる「しまなみ海道」の
愛媛県側・大三島がその舞台だそうです。

「しまなみ海道」はもう何回通ったか分からないくらい好きな場所なのです。
どの季節に行っても、景色は最高だし、
瀬戸の海の穏やかさを、他所で見たことがありません。
(とは言いますが、実は船の航行には難所とされるところが多いのも事実)
村上海軍で、ずいぶん有名にもなりましたよね。

さぁ、そんなふうに故郷を思い出しながら、
橋のかかった島の名前を落書きしていると….
「ん?最後なんだっけ」
尾道の手前の島の名前が出てこないのです。
確実にど忘れ度言う範囲ですが、さっぱり出ない。
(正解は「向島」)
もちろんGoogle先生に聞けば秒殺案件なのですが、
「すぐネットで調べていると記憶力が落ちる」という
本当のような嘘のようなことを昔聞いたことがあるので、
こういう場合は意地でも検索しないようにしています。

思いつく限りの島の名前を言ってみたり、
「あ、、い、、う〜、、、え、、、」などと50音を辿ってみたり。
(仕事中にこんなことを考えているうつけ者)
誰からも要求されていないことを、
一生懸命やってしまうタイプ。

それから電話がかかってきたり、お客が来たり。
色々しながら頭の中で「あいうえお」を繰り返して
「ま行が怪しい」となり、悩み抜くこと40分
ようやく「向島」が私の記憶の奥から引き出されたのでした。

なんでこれだけを忘れてしまったのだろうと振り返ると、
他の島は島内を色々と巡ったりしているのに対し、
向島だけ車で通過しただけ、なのです。
経験の量も質も圧倒的に違っていたわけですね。
なるほど、地図をみただけで知った気になってはいけません。
(まぁ仕事中にこんなことしているのもダメ、かもしれない)

皆さんの思い出のスポットはどこでしょうか。
旅行も解禁モードで、季節もいいですから、
秋の瀬戸内海巡りもおすすめです。


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