【偏愛土木写真0006】消波ブロックの型枠
このコーナーでは、土木写真部の部員が一押しの土木構造物やお気に入りの写真をご紹介します。第6回は、「消波ブロックの型枠」です。
※工場内の写真は特別な許可を得て撮影しています。
消波ブロックのかたちは100種類
海岸や堤防、河床などを守るために欠かせない消波ブロック、根固ブロックは、日本消波根固ブロック協会会員企業の製品だけで、100種類以上あります。下の一覧表は、同協会会員企業の製品の一部(86種類)です。
波を消す能力だったり、流されにくかったり、環境にやさしかったりとその形にはひとつひとつ意味があるんです。
見たことのあるかたちのブロックはありますか?海や川にでかけてぜひ探してみてください。
ブロックの形は100種類以上あると書きましたが、実は同じ形でも大中小といろんな大きさがあります。消波ブロックの代名詞ともいえる(株)不動テトラ社製の「テトラポッド」だけでも0.5トン(高さ90センチメートル)から80トン(高さ5メートル)まで18種類もあるんですよ。型枠は、かたちと大きさごとに必要ですので、めちゃくちゃたくさんあることになります。
消波ブロックの型枠ってかっこいい
この写真は、工場に保管されている組み立て前の鋼製型枠です。これを海まで運んで消波ブロックをつくるんです。どうですか。私はこの機能美というか構造美というか、無駄のまったくないこの鋼製の型枠に完全に惚れちゃってます。
消波ブロックのカッコよさをみんなに知ってもらいたくて、以前こんなイベントもやっちゃいました。
その際には、特別に工場内で型枠も組み立ててもらったんですよ。
いや~ 組み立てもらったからには入っちゃいますよね。もちろん許可はいただきましたが(笑)
コロナが終息したらまたみんなと一緒にテトラポッドを作りたい!
(株)不動テトラの皆さま、その節は大変お世話になりましたm(_ _)m
(株)不動テトラ大分機材センター
※見学には特別な許可が必要です。
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写真・文:松永 昭吾(マツ)土木写真部福岡支部長
土木酒場大将。51歳。酒と本をこよなく愛する土木技術者。「土木は優しさをかたちにする仕事」がモットー。噂の土木応援チームデミーとマツ共同代表。土木学会土木図書館委員会委員・土木学会誌編集委員・地震工学委員会委員・fromDOBOKU編集長。土木偉人かるた部西部支部長。マンホール探検隊九州支部長。(株)インフラ・ラボ代表取締役、(株)サザンテック執行役員上席技師長。工学博士・技術士・防災士。