彼と彼女と彼女と彼
ドイツの彼からメールが届く。
彼は、私にとって彼が1番のピアニストであることを改めて知り、嬉しそうだ。
優しいメッセージに夜中に号泣する私は、きっと彼のピアノからは離れられないだろう。
お互いの音楽への愛を確認できたことは、とても嬉しかった。
数ヶ月話さないで音楽の絆を確認できるのって、少しロマンチックな気がした。
かくいう、友人ピアニストのピアノは、少しずつ、お互いの体に馴染んでいった。
彼女と彼女のパートナーと、たくさん遊び語り明かした。
今は帰りの列車で1人哀愁に浸っているけれど。
本当に楽しかった。
5年後、2人でCDを作ろうと語り合った。
「あなたと弾くのは、高級なフェラーリに乗っているようだわ。」
彼女から言われた時に、すごく嬉しくなった。
彼女と弾くことは、友情として手を取り合いながら、2人の好きな世界観を創りあげていくようだった。
彼女は私より大人だけれど、最終的に、彼女を包み込んでフォローし支えていたのは私だったと思う。
5年後に素晴らしい音を遺せるように。お互いに腕を磨いていこうと思う。
もうすぐ再会する日本に住むピアニスト。
彼と8月まだ話さないでいる。
彼から連絡来るまで連絡しないでおこうと思う。
彼から7月末に言われた言葉は少し傷ついたから。
とりあえず、彼の次の出方を待ってみようと思う。
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