zakky

エステー化学(現エステー)、キリンビールでデザイナーを経験後、フリーに。 パッケージデザインやったり、映像を編集したり、写真撮ったり、文章を書いたりしてます。

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最近の記事

鰻屋の漬物うまい説

鰻屋で食べる、鰻重なんかについてくる漬物がうまい説をとなえたい。 あの、きゅうりのぬか漬けと瓜の粕漬けなんかがちょこっと出てくるやつ。 おいしい鰻屋は漬物もおいしい気がする。 ちなみに、うちには祖母の形見分けでもらったぬか床がある。 これがなかなか美味しく漬かるのだけれど、このぬか床、もとはどこからやってきたのだろうかとふと考えた。 祖母が一から作って熟成させて漬けていたかもしれないけれど、はじめはやっぱり実家のぬか床からの床分けだったんじゃないだろうか。 今はもうないが

    • バスの中のクリスマス

      夕方、ショッピングモールからの帰りのバスに外国人の親子が乗ってきた。 バスは空いていて前の方には私とその親子しか乗っていない。 お父さんが小さな娘を前に抱えて座り、 バスが発車すると間もなく、控えめな声でクリスマスソングを歌いはじめた。 サンタが街にやってくる もみの木 ホワイトクリスマス 赤鼻のトナカイ みんな知っている定番のクリスマスソングを次々に英語で歌う。 しんとしている車内に小さな歌声が響く。 大柄なお父さん、なかなかいい声だ。 暗めの車内、曇りがちの窓ガラス

      • 父と競馬と私

        あれは1999年6月12日のレースだった。 なんとなく馬を撮影したいという私の希望に、休日はパチンコかテレビ鑑賞が常の父が俄然乗り気になって、それなら府中行こう!と土曜日の府中競馬場に繰り出すことになったのだ。 その年は梅雨入りが遅く、6月なのに真夏のように晴れた暑い日だった。照りつける日差しと青々した芝生が眩しい。 パドックは鈴なりの人だったけれど、広々したコース前のスタンドは、まだレースまで時間があるせいか余裕があった。 マイルドな表現をすれば、父は賭け事が好きな人

        • 新入社員と会長の絵

          先日駅付近を歩いていたら、スーツがピカピカな新入社員とおぼしき集団を見かけた。そうか、今日から社会人か…。私にもそんな時期があったなぁ。 そして、この時期といえば忌わしい想い出がある。 私が大学を卒業し、晴れて社会人となった初日、会社主催の新入社員歓迎会があった。それは会社近くのイベントホールを貸し切って、新入社員全員と人事の人達や社長の他、会長も出席する結構立派な立食パーティーだった。 新入社員は所属部署と名前が書かれた名札を付け、一ヶ所に固まって真ん中のテーブルに集ま

          部室棟の怪人

          インスタグラムをぼんやりと閲覧していたら、知り合いかも?のサジェストのところに見覚えのあるアイコンと名前が現れた。 もしかして、A君? 記憶の蓋が一気に開く。 私がまだ大学生だった頃の話。 学校の外れにクラブハウスとは名ばかりの小汚い部室棟があった。 打ち捨てられたキャンバス、バス停から拾ってきたと思しきベンチ、地面に残る何かを燃やした跡など、さながらスラム街のようだった。 上から見るとロの字型をしたその建物は、内側部分にぐるりと廊下があり、ロの字のちょうど角の部分に私の

          部室棟の怪人

          好き嫌いとアレルギーの話

          以前、大学時代の小さめの同窓会というか会食みたいなのがあった時のこと、 参加メンバーのライングループに幹事の人から書き込みがあった。 「アレルギーとかで食べられないものあったら教えてね。」 最近のレストランはアレルギーに対応してくれるとこが多く、個別にメニューを変えてくれるそうだ。 それで皆それぞれ 「ないよー」とか 「幹事さんありがとう。エビとかカニなど甲殻類アレルギーです。」 などと返事をしていた時、 Tさんが 「カシューナッツと、ピスタチオのアレルギーです。」 と書

          好き嫌いとアレルギーの話

          電話が苦手

          最近の新入社員は固定電話が苦手というのが話題になっているけれど、私も昔から電話が苦手だ。受けるのもかけるのも苦手だ。 家に固定電話がない人も増えているらしいし。 レストランや歯科の予約を電話ですると、名前を聞き間違えられたりすることが多かったり、家にかかってくる知らない番号からの電話は、大抵怪しげなセールスや詐欺だったりするのも電話嫌いに拍車をかけていると思う。 そんな電話嫌いの原点みたいな体験が、遠い昔にある。 私が会社員3年目だったうららかな春の午後、デスクワークに

          電話が苦手

          ご近所散歩

          今年の初夏頃から、よく散歩をするようになった。 コロナ禍の外出制限中でも、散歩はOKだったこともあり、今までは行ったことがない歩いて行ける範囲のご近所をぶらぶらと歩いている。 平日昼過ぎのお店も公園もないただの住宅街を歩く。 すると、普段見ていなかったものが目に入るようになった。 あたりを歩いている人はほとんどいなくて、いたとしてもその住宅街に住む人か、宅配便の配達員さん、庭先で庭の手入れをしているおじいさん。バラが綺麗に植えてある家。豪農だったのかな、古い蔵がある立派な

          ご近所散歩

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          花とか

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          面接の思い出

          先月、クリエイティブディレクターの岡康道さんが亡くなった。日経ビジネスオンラインの「人生の諸問題」をずっと読んでいたので、急逝されたことが信じられなかった。遠い昔、一度だけその人と知らずに岡さんと出会っていたことをブログに書いていたので、それをこちらに掲載したいと思う。 ※以下ブログFROG★WORKS雑記帳2011年12月21日掲載「教員免許と面接の思い出」より加筆修正 狭い世界の内輪話みたいで申し訳ないのだけれど、美大のデザイン科卒の人間が教員免許を持っているのはわり

          面接の思い出

          カレーとインド人と会社員

          まだ会社員だった頃の話。 私のいた部署は全部で20人ほど、そして、もうひとつの、やはり20人ほどいる部署と一緒に会社のワンフロアーにまとめられていたので、総勢40名以上の大所帯になっていた。机をくっつけた10人の島が4つあり、部長の席は端で全員を見渡せる向き、というよくある配置だった。 ある日のこと、下っ端の私の席からは最も遠い席から怒鳴り声が聞こえてきた。 ああ、また部長が内線電話かけてるのか…、声がでかいよ。そう思いながらも仕事を続けていると、部長がますますヒートアップ

          カレーとインド人と会社員

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          花とか

          花とか

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          犬の散歩と問答

          折りに触れ思い出す歌詞がある。Mr.Childrenの「フェイク」のこの部分だ。 どれくらいのペースで行こう?まずは何番手に着こう? あれこれって知恵を絞ったあげくが裏目にでます 小学生の頃、近所にたくさん犬を飼っているじいさんが住んでいて、その犬達を散歩させてあげると、10円くれるという噂があった。 近所の同級生みんなと好奇心半分で行ってみると、本当にそうだとのことだった。 みんなではしゃぎながら、5匹くらい犬を連れて近所を散歩して回ってしばらくして帰ると玄関でじいさん

          犬の散歩と問答

          30年近く前の疑問が解決した話

          コロナウイルスに感染すると味覚障害が出ることがあると聞いて、30年近く前の高校時代、友人と話していたことを突如思い出した。 当時私が通っていた高校には、課外授業というか希望者のみの体験学習みたいな感じで、テーブルマナー講習というのがあった。内容は学校近くのホテルでフレンチのフルコースを頂きながらテーブルマナーを学ぶというもので、授業なのに美味しいものが食べられる人気の講座だった。 学校から配られた案内のプリントを見ながら、行く?どうする?みたいな会話を友人達としていたとき

          30年近く前の疑問が解決した話

          コロナと花粉症

          5月も半ばになり、毎年恒例のスギ花粉が終わりを迎えたらしいので、ようやく洗濯物を外に干せる。 そういえば、今年は鼻水が出て困る、鼻が詰まる、といった花粉症の症状があまりが出なかった。いつも耳鼻科に出向いて、処方箋を出してもらって処方箋薬を飲んでいたけれど、今年はあまり飲まずに終えることができた。 きっと外出自粛要請のためにほぼ家にいたのが良かったのだろう。あと外に出る時はずっとマスクをしていたし、そもそも今年は花粉が少なかったらしいし。 冬の厳しい寒さから徐々に開放されて

          コロナと花粉症