第1回 「はぎれのマーチ」(『はちみつのじかん』より)
こんにちは。フレーベル館公式noteです。
本日より新連載「はちみつのじかん フレーベル館公式note連載版」
がスタートします!
漫画家・イラストレーターとして人気の
こやまこいこさんが描いたおとなと子どもで楽しめる
手作りの遊び集『子どもの造形には物語がある はちみつのじかん』
(2005年6月初版)から、こやまさんご自身のセレクトによる
とっておきの遊びのアイデアを10回にわたってご紹介します。
連載のスタートにあたり、こやまさんからのメッセージをいただきましたので、まずはご紹介したいと思います!!
******『はちみつのじかん』に寄せて(2022年1月記)******
こんにちは、はじめまして。
漫画やイラストを描いています こやまこいこです。
娘がふたり、高校1年生と小学5年生。 この工作絵本「はちみつのじかん」は
娘たちが生まれる少し前に描いた本です。
京都にあるピッコリー(http://www.piccoli.jp/)というこどもの図書館で、月に何度かボランティアで行っていた工作会。それらがまとまり本になりました。まだイラストの仕事もほとんどない中で 本当にいろんな方々のおかげで出版させていただきました。奇跡です。
図書館に来るこどもたちは、毎回様々でした。工作好きな子も、やりたいけどちょっと恥ずかしい子も。一緒に話しながら作る時間は、短い時間だったけれど、楽しいや面白いがぎゅっと詰まったとても濃い時間でした。
工作の内容は来てくれるこどもたちの様子を想像しながら、季節に合ったものを考えていました。これだとちょっと難しいかな等調整しながら。 そんな工作のつくりかたを描いた「はちみつのじかん」。
家でも楽しんでくれるといいなと思っていました。
でも! 私はその時まだ全然わかっていなかったのです。家で小さなこどもと暮らしながら何かつくることの大変さを…
初めての育児でてんやわんやの私は、まだ小さな長女が工作するための折り紙を準備することすら疲れてできない時期がありました。
きれいな折り紙や拾った実やお菓子の包み紙など、材料を並べているだけで「何かつくりたーい!」と 自分からつくりだしたりするのですが
「あれ?はさみどこ行った?」「あ!のりがもうない!」などなど…
長女のつくりたい気持ちがしぼんでしまうことも。
それでも、長女の小さな手で描く絵の可愛らしさや、ちょっとぐちゃっとなった工作が面白くて 一緒に工作する日々を楽しんでいました。
部屋はとんでもなく散らかっていました。片付くことなく今に至る気がします。
散らかった部屋を片付ける気力もなくぼんやりと「ああ…小さい子のお世話をするおとなが、もっと手軽にサポートできる工作の絵本にすればよかったな…」と思うこともしばしば。
本の内容は少し難しい所もあれば、すぐにできるようなものもあります。
なのでこの連載を見て、自分なりに簡単にしたり、全然違うものになったりまたはつくらなかったり 自分で何かをつくる時間を楽しんでもらえるきっかけになったら嬉しいなと思います。
高校生になった長女は今も時々紙粘土で謎の置物をつくったりしています。
こやまこいこ
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こやまさんの現在の制作活動の原点ともいえる!?
この素敵なアイデア集、さっそく見ていきたいと思います。
いろいろな色や模様のはぎれを使って、自分だけのメロディーを奏でましょう!
材料は
・はぎれ
・がよう紙や色がよう紙
・布切りばさみ
・ボンド
さっそくつくりかたを見ていきましょう!
1 いらないはぎれをさがしてみよう。
どんな肌触りや色の布があるかな?
2 布切りばさみで好きな形に切ってはっていってね。
紙などをへらにして、ボンドをうすくのばそう。
むらがなく、きれいにはれるよ。
3 布の中にわたをいれたり、えをかいてワンピースをきせたりしてみる
のもいいね。
布のあわせかたによって、ふんいきはかわっていくよ。
しまうまのしまを布のもようにしてもたのしいよ。
思い思いのマーチを奏でたら完成!!
絵本のなかでは、こどもたちとのエピソードを描いた「てづくりコラム」も!
段ボール箱いっぱいにはぎれを用意すると、まるで海の波をかきわけるみたいにザバッザバッと布をかきまわすたまちゃん。どうやら好きな布を探す前に布の海遊びが気に入ったようです。
綿を中に入れて、ポヨンとふくらみをつけ、何度も何度も「きもちがいいよー」とさわっていました。
こつこつと集めておくと、「布の海遊び」もできそうですね!!
次回は2週間後、2/11(金)公開予定です! お楽しみに!
こやまこいこさんプロフィール
京都府出身のマンガ家/イラストレーター。夫と娘2人の4人家族。
代表作に絵本『はーはのはみがき』(教育画劇)、挿絵『ルルと魔法のぼうし』(徳間書店)など。保育雑誌、児童書等のイラストなども手掛ける。
マンガを描くことになったきっかけは、夫の日常をマンガで描いてみたら好評だったこと。
連載の他に、SNSでマンガやイラストを毎日更新している。クスッと笑えてほっこりする作風でファンが急増中!好きな食べ物はたこ焼き。
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