アンコンシャス・バイアス
バイアス、Bias
偏⾒、思い込み
様々なバイアス
親近感バイアス(Affinity bias):自分と似ている人に親近感を抱き、肩⼊れしてしまう
確証バイアス(Confirmation bias):都合の良い情報だけ取り⼊れる
正常性バイアス(Normalcy bias):都合の悪い情報を無視する
同調性バイアス(Conformity bias):皆の意⾒に合わせてしまう
ハロー効果(Halo effect):⽬⽴ちやすい特徴に引きずられて他の特徴の評価が歪められる
⾃⼰奉仕バイアス(Self-serving bias):良い出来事は⾃分の内的な特性に、悪い出来事は外的な状況に原因を求める。成功は⾃分のおかげ、失敗は他⼈のせい
権威バイアス(Authority bias):偉い⼈が⾔っているから
アンコンシャス・バイアス(Unconscious Bias、無意識の偏見)
無意識のうちに持ってしまう危険な偏⾒
リーダーが⼀番知っていると思い込んでいる
決めつける、押し付ける
これまでのやり⽅が合っているので、そのままで問題ない
そのようなバイアスを持っていることに気が付いていない
アンコンシャス・バイアスの正体
⾃⼰防衛⼼
脳がストレスを回避するために、無意識のうちに⾃分にとって都合の良い解釈をする
脳はできるだけ深く考えることを割けようとする。エネルギーを使わないようにする
ダニエル・カーネマン「ファスト&スロー」
直感的に思考する、速い思考「システム1」
スピーディーな判断ができ、脳に対する情報処理の負荷は⽐較的低くなる
⾮合理的に判断してしまう
Fast, automatic, frequent, emotional, stereotypic, unconscious
合理的に思考する、遅い思考「システム2」
論理的な思考に使われる
集中して事実を分析したり、細部を確認するために意識したりといった脳の働きが必要
時間はかかるが、合理的な判断をすることができる
Slow, effortful, infrequent, logical, calculating, conscious
膨⼤な量の情報を処理するため、迅速な対応ができる「システム1」を無意識に⽤いて直感的に情報を処理する
「システム1」で答えが出せない場合に「システム2」が最終的な決定をする
アンコンシャス・バイアスへの対策
⾃⼰認識
⾃分や他者のスタイルを理解する
フィードバックをもらう
好奇⼼
他者を知る
成⻑への欲求を持ち続ける
コーチングを実践する
インクルーシブネス(Inclusiveness)
他者と関わり合う機会を増やす
権限移譲する
バイアスに囚われない意思決定方法
WRAPフレームワーク
W:Widen Your Options、選択肢を広げる
2者択一で考えない
選択肢AもBも実現できる方法を考える
R:Reality-Test Your Assumptions、仮説の現実性を確かめる
確証バイアスに囚われないように、反対意見を考える
A:Attain Distance Before Deciding、決断の前に距離を置く
意思決定する時の一時的な感情(勢い)に飲まれない
その意思決定により10分後、10か月後、10年後に何が起こるかを考える
P:Prepare To Be Wrong、誤りに備える
うまくいくだろう、という過信に備える