生物の進化をざっくりと
さて、前回たっぷり前置きを話したし、今日は生物がどのように生まれて、その後進化していったのかという話をざっくりとだけどしていこうかな。
人間その他多種多様な生物がこの星で繁栄するまでには、やっぱり数々の試練や課題があったわけだよ。
まず、僕らの体を構成するタンパク質やDNAやRNA、もっと言うとこれらの素材であるアミノ酸とかヌクレオチドだとかいったものはもともと地球には存在しなかったわけだしね。
なんで、生物が乗り越えてきた課題の1つ目はもともとは地球に存在しなかったその材料の作成、そして2つ目はそこからのタンパク質、DNA、RNAなんかの合成ということになるかな。
そしてこの3つの物質~タンパク質、DNA、RNA~は今ではものすごく機能的に相互作用していて、鶏と卵みたいになってる。
DNAはタンパク質の酵素を使って分解・合成されてコピーされるんだけど、そうしたタンパク質の設計図はDNAの中に書かれていて、それをRNAが読み取ってリボソームっていうタンパク質とRNAでできた製造工場まで持っていかれてそこでタンパク質が作られる。
要は、DNAはタンパク質がないと複製できないのに、タンパク質はDNAがないと作れない、鶏と卵の関係ってわけ。
というわけで3つ目の課題は、タンパク質・DNA・RNAの機能的なシステムがどうやってできたか、ということ。
実はRNAに関して言うと、酵素としての働きを持ったRNAが発見されたっていうのがあって、生命の最初の頃はこのRNAが設計図と酵素両方の役割を果たしていたんじゃないかって言われてたもりする。
こうしてできた細胞は、ある特定の環境では1人でいるよりも集まっている方が生き延びやすいことを学んだ。
そして、この集まった細胞同士で1つの塊となり、さらにそれぞれが役割分担をした方が自らの遺伝子を後世に残しやすくなることを学んで多細胞生物になった。
この細胞の組織化、多細胞生物の誕生が5つ目の課題。
そしてここまでが、生物の進化の前半部分となる。
一応言っておくと、こうやっていくつか課題をあげたり、前半後半で分けてるのはそうしたほうが僕がわかりやすいからそうしてるだけで一般的にそう言われてるとかそういうことではないんだけど、まあここから先は生物に起こる変化の仕方がちょっと変わる。
例えて言うと、この前半部分でねじとか歯車みたいな機械の部品が完成したみたいなイメージかな。
もちろんそんな人間が作るような部品とは巧妙さも複雑さも比べ物にならないくらいすごいんだけど、こうして細胞っていう多細胞生物を形作る部品が仕上がったから、ここからはこれを使ってもっとでっかい装置を作りましょうっていう段階に入ってくる。
機械って一口で言っても時計とか車とかテレビとかいろいろな形のいろいろな用途のものがあるけれど、それと同じで生物も種によって別々の道のりを辿って、ここからはこれまでよりも大きなスケールの生き物が様々な戦略で生活するようになる。
っと言ってもそれより前の単細胞の段階とか、RNAとかの段階ではあんまりいろんな種類がいなかったのかって言うと別にそういうことでもないんだけど。
で、この先ではとある種は背骨ができて、ひれができて、顎ができてとかいった変化を遂げるし、また別の種だと体内で水を運ぶ管ができて、太陽の光をより多く取り込むための葉ができて、子孫をばらまくいろいろな方法が発明されてみたいな変化が起きる。
ここらへんは僕が知らないことも多いし、その内勉強しながら詳しく書けるようになりたい。
まあそんな感じで、ここまで書いてきたことを整理すると
【生物の進化の歴史】
前半
1.アミノ酸、ヌクレオチド、脂質の発生
2.RNAの発生
3.DNA、RNA、タンパク質による機能的なシステムの形成
4.細胞の誕生
5.多細胞生物の誕生
後半
(・藻類の進化)
・植物の進化
・菌の進化
・カイメンの進化
・クラゲ、サンゴ、イソギンチャクの進化
・軟体動物の進化
・節足動物の進化
・脊椎動物の進化
・恐竜、鳥の進化
・哺乳類の進化
・ヒトの進化
etc...
って感じかな。
後半は急にいろいろ出てきたけど、多細胞生物が生まれた後の分岐をざっくり書くとこんな感じだと思う。
僕の身近な生き物をメインに書いたから結構漏れがあると思うけどとりあえずざっくりのざっくりということで。
藻類は単細胞だったり多細胞だったりちょっと複雑なんでとりあえずカッコをつけてみた。
あと原生生物はまるまる書いていないけど好きな人ゴメンねっていう。
というわけで、生物の進化の流れをざっくりと話してきたわけだけど、そもそもどういった目的でそんな話をしてきたんだったかな。
たしか前回とか前々回にも書いたんだけど。。。
もともとは、宇宙が始まってから今までの歴史って全部連続してつながっているのに、宇宙・生物の進化・人類の歴史っていう3つの間になんとなく境界を感じていて、それを取っ払いたいんだっていう話だった。
ニュアンスは違ったかもしれないけどだいたいそんな感じ。
で、このつながりのキーになりそうな話を2つ、“僕らは星のかけらでできている”って話と、“人も動物も、ルールを共有することで互いに協力して全体の利益が高まるような社会を作り上げてきた”って話を前々回したんだよね。
なんで、生物の進化の最初にあげた“アミノ酸、ヌクレオチド、脂質の発生”っていう1つ目の課題と宇宙の歴史とをくっつけて、生物の進化の最後、というか後半部分と人類の歴史とをくっつけて、やっぱりつながっているねって話をしたい。
でもちょっと長くなってきたしここで一旦区切ろうかな。
じゃあまた明日。
P.S.
昨日ミスって上がってなかった。今日も何か書いて上げよう。