弥生時代に起きたこと

今日の話は、シアノバクテリアの細胞内共生と弥生時代の歴史ってなんかちょっと似てるって話。

細胞内共生については昨日書いたから今日は弥生時代の歴史について。
といっても、残りはそんなに書くことはないんだけど。

昨日書いた細胞内共生の話をまとめると、ミトコンドリアを取り込んで好気呼吸をするようになった生物がさらにはシアノバクテリアまでをも取り込んで、そうして生まれた植物が有機物を補充していて、人間その他の動物はその植物が補充した有機物を摂取することで生きている、という話だった。

で、話は弥生時代について。。。

弥生時代というと、中国の歴史書「魏志倭人伝」に書かれていた邪馬台国の卑弥呼が有名だけど、ここでするのはそれより少し前の話。
まずは縄文時代から弥生時代にかけて人の生活がどう変わったのかって話を書いていこうかな。

縄文時代、人々は狩猟採集生活をしていた。
獲物を捕まえたり、森で栗を拾ってきたりして生活していたわけだね。
なんで、この頃は獲物に合わせてだったり気候に合わせて移動しながら生活していた。

これが弥生時代になると、大陸からの渡来人によって技術とか文化が流入して人々の生活は結構変わった。
まあ生活の仕方が変わったから時代を別に分けたとも言えるけど。

その中で一番大きな変化というとたぶん稲作だと思う。
稲作自体は縄文時代の終わりごろにもう入ってきてたらしいんだけど、弥生時代になって田んぼを作る技術だったり鉄でできた鍬だったりが入って来て、ようやく生活が変わってきた。

これで起きた生活の大きな変化っていうと、1つは定住生活を始めたこと。
狩りみたいに取り続けたら獲物がいなくなるってものでもないし、取れた収穫を貯蓄する上でも定住した方が都合がよかったんだろうね。

もう1つは生活っていうとちょっと違うのかもしれないけど、稲作の始まりに伴って争いが生まれた。
これは、今までだったら取った獲物はすぐに腐るから食べ物が無くなったらそのまま死ぬだけだったんだけど、収穫したものを貯蓄できるようになったから他の集落を襲ったら餓死しないでも済むかもしれないっていう可能性が生まれた。
良いのか悪いのかわかんないけどね。

ここら辺がシアノバクテリアの細胞内共生と似てるって思ったポイントなんだけど。。。

1つは、渡来人を取り入れて稲作を始めたっていう点。
太陽光のエネルギーを利用して有機物の補充ができるようになったっていうのが光合成を開始したのとまんま同じだと思うし、もともと他のところで稲作をやっていた人たちを取り入れることでそれができるようになったっていうのもシアノバクテリアを取り込んだのと似てると思う

ポイント2つ目は、稲作を初めてから定住するようになったっていう点。
光合成を始めた生物もミドリムシみたいなレアなケースを除いてほとんどのやつらが定住生活をするようになった。
これは植物はもちろん、藻類なんかも自分で動く力を進化の過程で失っている。

ポイントの3つ目は、食料を貯蓄するようになって争いが生まれたっていうところ。
これに関しては生物は植物が生まれる前から争いを続けてきたんだけど、でもやっぱり植物はこの世界に有機物を補充する役目を担っているから、有機物を消費し続ける動物に食べられる宿命を負っていて、そういう意味では食料を蓄えるようになって獣に襲撃されるようになったっていうのはあると思う。

稲作の始まりによって争いが生まれた後、その襲撃に対抗するために集落は集まって小国ができていった。
邪馬台国というのはそういった小国がさらに30個ほど集まってできた連合国家だ。

これもまた細胞の進化と似ているポイントだと思う。

シアノバクテリアが共生し葉緑体を手に入れた細胞は、その後現代の植物と呼ばれる形になるまでに、たくさんの細胞が集まって多細胞化するプロセスを経ている。
今年の3月初めに“単細胞の藻類が多細胞生物に進化した瞬間を捕らえた貴重な映像(米研究)”っていう記事を読んだんだけど、そこには他の生物による捕食の脅威が多細胞化の引き鉄になっていたんじゃないかみたいなことが書かれていて、これも似ているポイントだ。

似ているポイントをまとめると
・渡来人を受け入れ農耕を初めて、食料を備蓄するようになった → シアノバクテリアを体内に取り込んで有機物を備蓄するようになった(藻類や植物)
・農耕を始めた人々は定住生活をするようになった → 光合成を始めた生き物たちの多くは動かないで生活するようになった
・貯めてある備蓄を奪うために集落間で襲撃が起こるようになった → 動物は、植物を食べることで有機物を摂取する
・襲撃への対抗手段として集落どうしがまとまって小国化した → 細胞どうしがまとまる多細胞化が起きた。※これは捕食者に対する防御機能だったんじゃないかって説がある。

って感じかな。

以上、シアノバクテリアの細胞内共生と弥生時代の歴史ってなんかちょっと似てるっていうお話でした。

ちょっと次はまだ予定立ってない旅行計画を立てようかな。
noteに欠くことでもないけどそうでもしないと考えないし。

そんな感じ。

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